タッカーカールソン:議事堂襲撃はFBIの陰謀?説でトランプヨイショ! - chuka's diary
私は2回に渡りエップス氏事件を記事にした。2020年1/6議事堂襲撃に参加して議事堂警察の設置したバリケード前でにらみ合った暴徒の一人、エップス氏の姿がバッチリ襲撃動画に撮られたことで、事件の翌日にFBIから指名手配された。
ところがエップス氏は、議事堂内には入らずそのままUターン。しかも、前日の前夜祭では、議事堂の中へ入るんだ、と聴衆を扇動。これも動画でバッチリ。それで指名手配されたのに起訴もされてない、という理由でタッカーカールソンからFBIのスパイとレッテル貼りをされた。
カールソンは彼の超人気番組で20回もエップ氏を取り上げ、エップ氏スパイ論を全米に拡散。その後どうなったかもうおわかりでしょう。
エップス夫妻は家もビジネスも売り払い映画ノマドランドの放浪者達のようにRV生活を余儀なくされた。それ以来2年間世間からすっかり隠れていたが、今年の4月に米CBSのインタビューに登場。その直後に、タッカーカールソンのニュースショーを流したフォックスTVに対して損害賠償をもとめて提訴した。
しかし同時に5月に司法省から起訴予定の告知を受けた。
一作日9/18に起訴され、昨日ニュースとして報道です。罪名は、公共の秩序を乱す行動で軽犯罪。公道でおしっこしたり酔っぱらって通行人に迷惑をかける、とかいう類。彼は今日、首都ワシントンの連邦判事へ有罪を認めることになっている、と彼の弁護士。
1/6議事堂襲撃にはこれまで1000人あまりが起訴され約700人が有罪となった。その内約500人が罪を認め寛大な刑を求めた。しかし起訴はこれからも続き、最後には約2000人に達するそうです。
このエップス氏がFBIのスパイであったかどうかも最終的には彼の裁判過程で明白になると報道された。司法省及び1/6議事堂襲撃捜査委員会はスパイ説をすでに否定している。
FBIに逮捕されていないからというスパイ説は浅薄だ。それを自身の人気番組で意図的に拡散するのはジャーナリストの枠を超えたものだ。
タッカーカールソンの陰謀歴にはこのFBIの陰謀をはじめ、ドミニオンの陰謀、エプスタイン殺人説、報道されない事実はプーチンの圧倒的勝利説、米国滅亡説、そしてバイデン父子汚職、等々がある。どれをとってもトランプの被害妄想の拡大版。トランプの宣伝相です。
フォックスから姿を消してせいせいしたというのが私達の共通した感想だ。
そのフォックスにはまた超大型損害賠償訴訟が持ち込まれた。この原告はNY市などの地方公共団体の退職年金ファンドの管理部だ。訴訟はフォックスのデマ報道という意図的ミスで株が低下し彼らが保有するデリバティブ株も低下したという事実から莫大な損害賠償を要求です。
下のはトランプ側に立つ法解説の動画です。エップス氏とハンターバイデンのケースについて私も非常に参考になりました。難点は、最初はいいのだが、後半あたり、つまり大切な箇所で、一挙に結論に舞い上がってしまっている、ということのように見えます。