先週12/7(木）にバイデン大統領の次男ハンターバイデンがワイス特別検察官によって起訴された。このワイス氏はハンター専用としてわざわざ任命されたといういわくつき。根拠はハンターが現職大統領の息子だからというもの。
今やハンターバイデンは米市民のオブセッション(=執着の対象）と言っても言い過ぎではない。
今回の起訴は加州連邦裁です。前回の銃不法所持起訴はバイデン一族の居州デラウェアだった。この理由はハンターバイデンは2018以来加州の居住者になっているからだ。今回の起訴対象は2016から2019まで4年間のハンターの国税申告書類です。
起訴は9項目。最初の６点は軽犯罪、つまり国税申告を期限までにしなかった、税金を期限までに払わなかった、というルール違反です。次の3点が遅れて出した2018の申告に関してで、個人消費を会社経費と偽って記入し国税局を騙そうと企んだという犯罪容疑です。これだと最高17年の監獄送りとなるがそういう事はめったとないそうだ、というのが弁護士達。
起訴の基本線は４年間に渡る申告漏れと税金無視。言うまでもなく、申告と税金を払うことは米市民の義務でこれを怠ると罰せられる。だが税金無視は米には非常に多く起訴も稀です。国税局には差し押さえという奥の手がある。
ところでハンターですが、この4年間に何かが狂ったとしか思えない。起訴状で公開されたハンターの収入は、2016が軽く＄1,500,000以上、つまり当時１億6500万円相当。この数字は2020の本人の申告から。それが2018には2億をこえた。だが御乱行が終わった2019には収入は１億を切った。これらの数字は素晴らしい額でうまく資産を運用すれば一生富裕層になれた。が酒、ドラッグ、セックスパーティで大散財し一文無しになった？
ハンターは税金調整の為のダミー会社を登録しそこから給料を得ていた。彼は外部に専門経理担当者をやとって金の流れを管理。それにもかかわらず経理担当者が用意した2016の申告はどこかに書類と小切手を置き忘れたままとなり結局2020年まで持ち越した。しかもハンターは2015年追徴税金も分割払いをしていたが、この払いも突然止った。
しかし2020年には課された税金、追徴・懲罰金を含めて1億7千万円相当を払っていた。起訴状ではハリウッドの著名弁護士が払ったと記している。
だが国税局は、ハンター側は私生児認知に関する養育費と前妻からの扶養費のダブルパンチをくらい各裁判所から2018年の1040書式の個人収入書類を請求されてやっと重い腰をあげた、と起訴状でこき下ろしているのだ。
遅延の税金を清算した後起訴するかどうかは国税局次第だが、トランプのような金持ち脱税者？を追っかけるべきでに払った人をさらに罰するのは弱い者いじめなのでは、という批判もある。
起訴状は全56ページです。私は税金ファンではないが、その方面の人にはかなり面白い内容となっている。起訴状によると、税金をコバカにしてくそ真面目な税務署員をさんざん手こずらせた金持ち息子がハンターですよ。
このハンターは十代の頃からアルコールとコケイン癖に陥り、いわば時限爆弾💣を抱えて生きてきた。2015年最愛の兄の悲惨な死に遭遇しまさにその爆弾💣炸裂。彼は今や廃人だと思っている。あれだけ大量のドラッグを長年にわたり摂取し続ければまともではいられない。
私はハンターの2019年の回想録、Beautiful Things を読んだ。ドラッグ中毒がどんなものか本で読んで知りたい人にお勧めです。かなり売れたので金も入っていたが2019の税金も期限より遅れて払った、ふざけんな、と国税局は怒りを隠さない。
この起訴については共和党ははしゃぎ過ぎで民主党はだんまり、と言われている。
ハンターバイデンの起訴は前列がないので予測しがたいとのことだ。
わすれていました。あのブリスマの高給の件ですが、2014年重役就任時には年収$1,000,000、つまり当時の相場だと約1億円以上だったがバイデンが副大統領でなくなったとたんの2017年には半分に減らされたと起訴状にご丁寧に記されている。
いずれにせよハンターは私人なので何に金を使おうと彼の勝手です。ポルノサイトもエスコート女性も合法な限り問題ない。
起訴状の内容にはバイデン大統領との汚職のコネは見あたらない。
