chuka's diary

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アルコニス:事件が終わらない!なぜ?

news.yahoo.co.jp

アルコニス米海軍大尉は去年12月に本国に送還された。米の仮釈放審議会の決定に従い日本の刑務所で米の標準刑期10-16カ月をすでに果たしたと見なされ釈放された。彼ら一家のこの先の苦労はまだまだ続くだろうが一家はともかく新しい一歩を踏み出すことができたと思っていた。

だが、日米の双方の側から強いクレームが出ている。それもかなり激しいものが。下手をすると日米摩擦にまで発展しかねない。

 

前回の拙記事ではアルコニス元海軍大尉としたが、釈放後のインタビューでアルコニス氏は、私は現役です、と明かしていることからここで修正します。

 

アルコニス氏が現役として収監以来給料を支給されてきたのは、アルコニス氏を支援している共和党議員達の成果です。アルコニス氏の早期送還を要求してきたトランプ支持の共和党議員達は当然バイデンを批判の標的にし続けてきた。

 

前回記事に書いたように、共和党のユタ州上院議員とフロリダ州下院議員が中心となってアルコニス氏を強く支援してきた。

彼らはアルコニス氏は日本の司法制度に不当に拘束された、と見ていた。アルコニス氏に100%同情的立場を取っているメディアは、トランプ&共和党支持のフォックスTVです。それにCNNの著名キャスターがほんの数回ですがニュースにしている。逆に言えば反トランプのメディアは殊更アルコニスを無視してきたとも言える。

アルコニス支援はこれまで #BringRidgeHome  というハッシュタグを通して夫が無罪であることを主張してきたアルコニス夫人ブリタニーさんの働きの成果といって間違いないでしょう。インタビューでは、夫アルコニスは、妻のことを、The Bold =怖れ知らず、と呼んでいた。

 

アルコニスを批判する日本側の💬には、アルコニスは英雄気取りというのがあったが、インタビューの彼の話しぶりからはそんなことは全く感じられない。むしろアルコニス氏は謙虚かつ慎重に質問に答えていた。

 

何故不当な拘束か?下の記事がよく説明している。

jcc.jp

また、ブリタニー夫人のフェイスブックにも理由が簡単に説明されている。

 

この事故の事実認識に判事とアルコニス側に大きな違いがある。日本側では判事の判断は、アルコニス被告は事故直前にも眠気のせいで少なくとも一度はハンドル操作に影響が出ていた、を根拠としている、と報道された。当然このまま運転を続けて事故れば運転者のミスジャッジメント=過失となる。だから原因が高山病であっても過失です。

 

だがアルコニス側は、運転中に突如失神した、と主張している。急性高山病が原因と海軍神経科医が症状を下した。これは言ってはいけないことでしょうが海軍医の一般的評判はよくないです。

 

アルコニス裁判の関係書類はネットでは公開されていない。アルコニス氏の証言も報道されていない。急性失神と居眠り運転では事故と過失致死という大きな違いが生じる。

 

アルコニス氏は日本の警察に逮捕され身柄を26日間拘束された。その間警察側の尋問が毎日数回続けられた。アルコニス氏は個別監禁され、能力に疑問のある通訳を付けられ、その間弁護士はおろか医療診断も拒否された。またこの26日間が刑期に全く換算されないのも米との大きな違いです。

 

米国では初犯で品行方正、特に軍人は量刑の裁定に寛大な処置を受けるが慣例だが、アルコニスではまるで逆。日本に駐在し生命をかけて日本の国防の任務に当たっている約5万人の米軍人に対する尊敬も感謝もないどころか、最初から極悪犯罪者あつかい。

 

アルコニス一家は日本の慣習を尊重し、自主的に賠償金$1,650,000を払い謝罪文を書いた。が、これに対しても全く考慮はなかった。米では賠償金は保険会社が払えばいいほうで一人につき$2-300,000ではないですか?

 

拙州は自動車保険所持が義務付けられている。しかし、実は持っていない無法ドライバーもかなりいる。不法移民のドライバーは当然免許も保険も無い。あっても偽免。だから高速道路はまるで野生ジャングルだと思っています。

 

この事件に関する日米間のギャップについての真相は不明です。