昨日9月26日の午前9時に謎のホィッスルブロワー(=内部告発者)による苦情内容が全公開された。その後、下院情報委でマグワイア国家情報長官代行による公開査問が同時中継。拙者は告発書にざっと目を通し、査問もネットで半分以上を視聴。
マグワイア長官臨時代行は政府内の違法行為を監督する担当官に法に従い下院情報委に苦情内容を報告せよ、と勧告されたにもかかわらず、バー司法長官に異議を申し立てられ、握り潰していた。これは違法行為で犯罪だ。
その時トランプは国連総会出席の為に彼のNYトランプタワーに滞在していた。
その朝、国連総会出席中の外交官グループとの朝食会の席で、ホイッスルブロワーに情報をリークしたホワイトハウス・スタッフはスパイで国家に対する反逆者、一昔前なら死刑、と脅しを一発をかました。大統領よりまるでマフィアの親玉だ。それが最初は録音で、次はスマートフォンの録画で、米メディアにリーク。トランプの心の中は疑いもなく怒りで煮えくり返っているようだ。さて、トランプの報復はいかに?
その後、ペロシ下院議長は民主党議員だけで下院の弾劾決議に必要な投票数が確保できたことを表明、これでトランプの下院弾劾決議はほぼ確定。上院では最高裁判事を裁判長としてトランプ弾劾法廷が開かれることになる。早ければ今年のクリスマス前になると予想されている。
なぜペロシ議長がモラー報告の時とは打って変わってここまで強気になったのだろうか?
理由は7月24日のトランプ電話内容だ。これは明らかに犯罪を構成する、それと、内部告発者による報告内容も電話の内容に見事に一致している、という事だと思われる。
トランプは明確に米国憲法第二条、大統領は外国から自己を利するいかなる好意を受け取ってはならない、大統領は外国から選挙を有利にする仲介を受けてはならない、に違反している。こうなると、それでは安倍氏が訪米の都度送ったゴルフクラブなどの心のこもった贈答品はどうなるの?という問いも出てくる。実はこれらの膨大な贈り物は手渡されたらそのまま地下の物置場に直行。大統領がホワイトハウスを去る前に、いくつか、憲法に抵触しない贈り物を選び、残りは慈善にというプロセスで処理されている。
もう一つ、忘れてならないのは、利害国にリークしトランプは脅迫される可能性が大きい。このウクライナ電話の後にトランプがかけたのはプーチンなのだ!
地方弁護士上がりのニクソンが辞職した理由も弾劾裁判で犯行が実証されれば裁判員として、つまり共和党上院議員でも、容疑者を有罪にせざるを得ない、という点だろうが、トランプは明らかに老年性メンヘルだし、この先は全くの闇だ。
以下は前回記事についてのコメント。拙コンピューターの調子が悪く操作中にインターネット接続トラブルがあり、掲載されなかったのでご了承下さい。
2014年のウクライナでの騒ぎは、クーデター的に政権を転覆させました。その背後に米国がいるという話があります。そのウクライナの企業の取締役に米国元副大統領の息子がなっていたとは驚きです。何やら民主党、反ロシア、金融資本、マスコミ各社の連携が見えてくるような感じです。米あ国の人はそのように感じないのでしょうか?
まずバイデン・ウクライナ・コネクションについて簡単に説明させて下さい。ソースはネットのNYタイムス、タイムスなどの主要メディアからです。これにはまたオリガルヒが絡んでいます。
共産主義政権崩壊で経済も崩壊、その後旧ソ連の工場や鉱山などアセットを廉価で払い下げられたオリガルヒ(政商財閥)が経済活動に跋扈するようになった。いわば明治時代と同じようなもの。プーチンの大ロシア構想は彼の味方オリガルヒ達に支えられているといってもいい過ぎではない。
2014年のウクライナ親ロシア政権の転覆で当然親ロ政権に対する訴追が起こった。その頃、ウクライナのオリガルヒと前政権の高官が組んでウクライナガスという会社を設立した。その重役会に招かれて参加したのが、弁護士ハンター・バイデン。いうまでもなくバイデンの息子である。彼だけでなく、ハンターの友人、ケリー前国務長官の親戚と知り合い、を含んだある特定の米法律事務所関係のアメリカ勢も一緒。
アメリカ勢を経営陣に招いた理由は、政権交代による政治的訴追をかわす目的ではないか、という推察も出ている。
このウクライナ・ガスも新政権による旧政権関連の汚職捜査の対象となった。ハンターは2016年4月にウクライナガスを去った。
2016年の5月、ウクライナの首都キエフを訪れたバイデン副大統領は経済的に困窮したウクライナへのIMFローンの保証国がアメリカであることから、金の行方について大きな疑惑を抱いていた欧米を代表する形で当時の批判の対象であったウクライナの検事総長を辞めさせることをウクライナ政府に要求、検事総長は辞職しウクライナ政府はローンを得た。しかしトランプの解釈とは反対で、ウクライナガスは新しい検事の下で捜査が続けられ、結果はシロと出た。
今日、その時期の検事総長がMSNBCのインタビューで、自分が捜査にあたった結果はウクライナガスもハンターも汚職の事実はなかった、と述べていた。しかし、この検事総長は弁護士ではないのだ!
バイデンの家族も韓ドラなみにいろいろあったらしく、失言王というあだ名通り彼の政治的判断力に疑いを抱く人も多い。
ロシア疑惑で自分は酷い目にあったのに、バイデンのは問題にされていない、という恨がトランプをバイデン憎しに向けさせた、という見方もある。今年の3月にトランプの執拗な要請でウクライナではバイデンの捜査が再開となったのだが、5月に政権交代でチャラ。しかし危機感に煽られたトランプは5月に私的弁護士であるジュリアーニ元NY市長をウクライナに派遣するとニュースで宣言、フェイクニュースに叩かれドタキャン。
以上が大体のタイムラインです。
バイデン親とハンター息子のインターアクションについては今のところ法的には問題になっていない。また何かあったらお知らせします。
Thanks for your comment.