トランプが遠くのハノイで刈り上げ君の機嫌を取っている間に、トランプの元弁護士、マイケル・コーエンの公開公聴会が今日、下院の行政監視委員会の下で開催された。
昨日は国際情報委員会で公聴会、明日は司法委員会だが、こちらは公開されない。
というので、今日は多くの人がTVの実況中継に釘付けになった。
マイケル・コーエン(54才)の名は日本ではどうか知らないが、米ではすっかり有名になってしまった。
彼は去年、モラー特別検察官に寝返ってロシア介入捜査事件に協力するまで、トランプのお気にいりだった男だ。捜査に協力して有罪を認めた途端、トランプは彼を‟ラット”とツィート。
ドブネズミとチクり屋を合わせたマフィア言葉を使う大統領が『ゴッドファーザー』ならコーエンはあの映画の中のフィクサー(=の悪徳弁護士)だ。
この公聴会は2月7日に予定されていたのだが、『義父の身辺に気を付けろ』、とトランプの強迫ツィートで延期されてしまった。今回は前日になってあるトランプ支持の共和党議員がコーエン氏に、『おまえにはガールフレンドがいるだろう、監獄に3年もいると、奥さんだって一緒にいるかどうかわからないぞ』、という強迫ツウィートを送ったことがフェイクニュースで大きく取り上げられて問題となっていた。
❝大統領が暴言、脅迫を堂々とするようになると、議員もフツーの人も揃ってその真似を平気でするようになる。これが今日のアメリカである。恥ずかしいを通り越して、非常に悲しい。❞
マイケル・コーエンの心変わりの原因は彼の父にあるそうだ。彼はポーランドのユダヤ人で強制収容所生存者の一人だ。父は彼に、トランプに私の名が汚される為に私は生き残ったのではない、と言って息子のマイケルを説得した。
下はマイケルと父。フロリダ在住の彼の父はNYでの裁判を毎日傍聴し、マイケルをサポートした。
今回、公聴会でのマイケル・コーエンの証言で明らかになったのは、
セレブで大統領選戦略家のロジャー・ストーンがウィキーリークスのジュリアン・アサンジと直接連絡を取っていた。ウィキ―リークスにはロシア軍諜報部からハッキングされた民主党本部のEメールが送られた。
ロジャース・トーンからトランプへの報告電話をマイケルコーエンはスピーカーを通して聞かされた。
大統領選直前に、マイケルコーエンはトランプと性的関係を持ったストリッパー、ストーミーダニエルに口止め料をトランプの要望で渡した。その際に口止め契約を交わした。
同時期にタブロイド週刊誌『ナショナルエンクワイヤラー』から口止め料を受け取った元プレイボーイ・ピンアップガールとも口止め契約を交わした。
上の2件は公職選挙法違反。
トランプは選挙に勝てるかどうか見当がつかなかった。それで、モスクワでのトランプタワー建設計画を大統領候補指名後も大統領当選後も続けた。これも法律違反。
慈善団体のトランプ財団主催の慈善オークションで、トランプの肖像画をオークションにかけた。あらかじめフェイク買手を用意し、最高値の落札を指事。この肖像画は$60000=66万円の最高値で落札、トランプは金を落札者にトランプ財団から払わせた。
下の説明によると、肖像画はトランプゴルフクラブのラウンジに今日も飾られている。
コーエン氏は$70000払ったと証言しているので、差額はフェイク買い手の手数料か?
トランプ財団の公私混同が理由で、去年裁判所により解散させられた。このトランプ財団の中心は次男のエリックで、以前は‟エリック財団"と呼ばれていた。
下はトランプの肖像画
Donald J. Trump
✔ @realDonaldTrump
Just found out that at a charity auction of celebrity portraits in E. Hampton, my portrait by artist William Quigley topped list at $60K
上は肖像画が最高値で落札と得意満面のツィート
1972年の大大ヒット❝ゴッドファーザー❞は本当に凄い映画でしたね。
フェイクニュースは、悪徳弁護士トム・ヘイガーの役をえんじているのがマイケルコーエン、と言ってます。
マイケル・コーエンはトランプの命令で、トランプの気にいらない事をいう約500人を脅迫した、と議会で証言しました。その中にはトランプタワーやゴルフコースで内装などを請け負い金を払って貰えなかった小企業の人々が含まれています。出来が悪すぎるから逆に訴える、とコーエンはスゴんだようです。フィクサーの面目躍如ではないですか!