chuka's diary

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バイデン父子疑惑は続く!?#2

https://www.youtube.com/watch?v=9Z4FyhdQJd8

上はフォックスTVで放送されたコメンテーターのタッカー・カールソン氏によるト二―・ボブリンスキ氏のインタビュー。フォックスTVによればダントツの高視聴率を獲得したとなっている。約50分で大変興味深いものだった。大部分はバイデン候補に対する一方的なアタックですが、注意深く聞くとなかなか面白い。

 

今ではジュリアーニ氏のラプトップの方は"ボラッド続編"や"WSJ"の内輪すっぱ抜き記事ですっかりジョークのタネになってしまったので、ボブリンスキ氏の方が本命と見なされている。

 

タッカー・カールソン氏はいわばトランプの耳と例えられるくらいの側近。だが、ボブリンスキ氏にしても確実な証拠は出ていない。起訴に必要な証拠はバイデン氏が在職中に金を受け取った、または職を利用して意図的にハンターに便宜を図った、をある程度証明するもの。また裁判では100%汚職が証明されなければならない。

 

カールソン氏はそれがある、それをこの次公表すると視聴者に告げたのだが、一昨日にはその証拠書類が配達中に何者かによって箱から抜き取られた、と発表。そして昨日には証拠書類が見つかった、とまた発表。それ以来情報はない。

 

それではまず、動画の中で当事者に説明されたいきさつを手短に紹介します。

トニー・ボブリンスキ氏は2015年(バイデン氏は副大統領)に英国の知人投資家に誘われハンターバイデンの中国との共同出資会社に参加した。(最後の大統領候補討論直前での記者会見ではCEOにリクルートされた、と彼自身を紹介していた)だが、ここでは投資者の一人だが投資額及び割合については全く触れていない。その時の勧誘の謳い文句はこの会社は副大統領バイデンの一族及び関係者が米側の出資者であるという事だった。中国との共同会社の出資は中国政府の銀行ローンが期待できうまくいけば大儲けに繋がる、というわけでこの人も参加したという事になるだろう。

 

彼が汚職だと指摘する事件が起こるのは2017年。しかしバイデン氏はすでに公職から去っている。だからバイデン氏がこのビジネスに加わろうが報酬を受け取ろうが法的には問題ない。だが、この人は、バイデン氏がハンターのビジネスにはかかわっていない、と言っているのは嘘だ、と主張し、その証拠としてバイデン氏と過去2回会ったことを上げている。2回とも2017年だ。内容的にもビジネスではない。明らかにボブリンスキ氏の意図はバイデン候補に"嘘つき"というレッテルを貼る事である。バイデン側は一切沈黙を守っている。米市民の過半数は投票を済ませた今になって大きな意味があるとは思えない。

 

2017年の始めごろ、新たな中米共同会社を設立し中国銀行(つまり政府)からのローンで新しい企画を実行することに彼らは集中していた。(2013の米中共同会社は失敗したらしい)。借り入れ額は約10億円前後。その時点でこの新会社設定には5人の米側パートナーがいた。ハンター、バイデン候補の実弟、バイデン家の友人、英人投資家とこのボブリンスキ氏。約10億円は中国側に5億、バイデン側に5億となっていた。それに関して、ボブリンスキ氏は英人パートナー(=彼をこのビジネスに誘った投資家)からのメッセージメールを公開。その内容は利権分(=equity)に関してでバイデン弟10%、"my chairman"に 10%? 残りの3人は各20%、というハンターからの提案だった。しかも"?"付きだった。"my chairman"はジョーバイデンだと彼は指摘している。しかし、この案は止めになり、正式の契約では各パートナーが20%ずつの"equity"(=利権)を所有となった。しかしそこで、バイデン氏実弟20%はバイデン候補10%の利権を含んでいると示唆している。

 

しかし多くの人は勘違いしているようだ。"EQUITY"は約5億円のローン額を指しているのではなく、将来の利益の取り分であり損失の分配でもある。だから失敗してローンが払えなくなればローンで生じた利息も含めて負債総額の20%が自己負担としてのしかかってくる。この利権は各パートナーが同等であるところから、ボブリンスキ氏も成果を熱心に期待していたことがわかるはずだが、この点に関しては全く無視。

 

とにかくこの中国からのローンが降りるのをクビを長くして今か今かと待っていたのだが、このローンは降りなかった。2017年と言えば、トランプと習氏のハネムーンの時期でもあり、政治的思惑が絡んでたのだろうとこの人もチラリと言及していた。

当然ボブリンスキ氏はカンカンだ。彼によればこのローンをあてにして周到な事業計画を立てた、その準備としての外国訪問やそれに伴う諸費用は一切自分持ちだった、と不満をぶちまけた。

ローンがオジャンになった時点でボビンスキ氏はハンターに電話を入れ、私を抜かして裏で何かしただろう、と問い詰めた。私の印象では彼はバイデン達は裏金を受け取っているのではないか、と疑っているようだ。このローン獲得失敗後、期待の新会社は潰れた。だから表面的には単なるビジネスの問題で何も法的には問題ない。

 

ところで、彼が記者会見までしてバイデン汚職を公衆に告発した理由は、10月16日のアダム・シフ議員の、どうせこれはロシアからの一連の偽情報だ、というTV上のコメントだった。このコメントのターゲットは10月14日に公開され始めたジュリアーニ・バノン組からのe-mailだが、それに彼の名が言及されていたとかで、シフ議員のコメントを、祖父、父、息子三代が海軍士官に一生を捧げた家族(彼の)への屈辱だ、とおそろしく真剣に受け止めている。しかし、彼自身は海軍士官は平和時の4年間のみでさっさと除隊している。だから彼自身にとっては海軍は居心地がよくなかったようだ。しかし彼の弟は退役軍人だから海軍一家には変わりはないのだろうがどこか辻褄が合っていないという印象を受けたのは私だけではない。この人の"私達海軍一家への屈辱"は番組の中で幾度も繰り返されている。

 

それではシフ議員の発言とバイデン候補にはどうつながりがあるのか、という質問に対して、バイデンがシフ議員に電話で一言、あれは誤報、事実に即していないことをメディアで明らかにすればよい、と伝えれば、シフもその通りにした、とけんもほろろ。この人もかなり混乱しているようだ。

 

ロシア!ロシア!ロシア!3年半前に起きたことだ、もういい加減にしてくれ!と、トランプの言い方をそっくりそのまま番組中に口真似!?

 

ロシアに民主主義の根幹である大統領選挙に介入された事件に対しては危機感も何も感じないのだろうか?は拙感想。