chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

Goodbye、アフガニスタン!?その2

昨日8月18日、いち早く亡命したガニ・アフガニスタン大統領が動画に現れ、今カタールにいると公表。首都カブールの混乱ぶりは、タリバン、アフガニスタン、国際社会の失敗、と釈明。つまり自分以外の責任問題なのだ。トランプ側から、平和交渉はアフガン側の経験と国際的スタンダードを土台とする、と告げられたが、そうは全然ならなかった、と分かったような分からないような言い訳を述べている。

 

彼の後継者は前大統領のカーザイ氏でこれからタリバンと交渉を続ける、私はアフガニスタンから着の身着のままで去った、と悲しい弁明。しかし、駐タジキスタンのアフガン大使は、ヘリコプターに金を詰め込まれるだけ詰め込んで残りは地上に置き去り、169億ドルを泥棒した、インターポールに告発するぞ、とまで言っていた(ロシア側からの報道)。そういった非難にはちっともめげず、これからも真のイスラム社会の構築に努力する、と締めくくっている。

 

実はカタールからつい2日前に、ここで亡命中だったタリバン大物指導者がカブールに向かったばかり。だから交代で今度はこの人がカタールにやってきてもちっともおかしくない。カタールには、あのムシャラフ元パキスタン大統領も、カルロス前スペイン国王も亡命中。ここには米軍基地があり安全だ。しかし生活費がバカ高いのが問題と言われている。

 

この動画の下についたコメントは圧倒的に彼を裏切り者扱い。しかし、カブールに残れば死ぬ。あのロシアに支えられた大統領は、公衆の面前でクビを吊られ晒しものにされた。それに他の多くが巻き添えになるだろう。その点では彼は間違っていない。

 

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=G1I4wxjQ0U8

下のはやはり昨日話題となったCNNのクラリッサ・ワード特派員による空港の外側の道路のシーンだ。ぎっしり車が並び、タリバンが警戒体制を取っている。自動小銃を肩にしたタリバンが鞭や棒であたりの人々を容赦なく殴りつける恐ろしい光景だ。リーダーらしい黄色い民族衣装の若いタラバンが、この女性特派員に、顔を隠せ、と命令。

 

こういうミソジニスト(=女性ヘイター)がうじゃうじゃいるのが、イスラム社会の現実なのだ。かっての日本も似たようなところがあった。

あるブログサイトは外国人との結婚ブームで盛り上がっているが、この女性ヘイターには要注意。

 

一行に近寄ってきたタリバンはこれもすべてアメリカのせい、と米を非難。しかしこの地獄絵を生み出したのは、タリバンが自国人の脱出を阻止しているからだ。米に避難したい人達の多くは公務員なのでこれでは政府が崩壊だ。

 

記者団一行が危険を感じてその場を去ろうとすると、あたりをうろついている数人の人々がどうやって空港に入れるのか、と尋ねてきた。中には、グリーンカード(米の永久滞在許可証)を見せた人もいたそうだ。最後にタリバンがAK47を振り上げ、記者団に殴りかかったところで、CNN!許可を貰っている、と叫んで一行は難を逃れている。

 

アフガンは民主主義を守る気がない、と非難されたが、このタリバンに立ち向かうには、よほどの策と武器がなければ土台無理。

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=eYCw0qfKa3c