chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

コメント:植民地朝鮮の強制 その2

前のコメント記事に以下のようなコメントを受け取りました。

理解いたしました。しかし、ここでもまだ疑問がのこります。100パーセント「強制ではない」ということはないでしょう。
「憧れ」や「成功」を望んで来た、先進国に希望を託した、ハワイに移民した日本人のように、ということはあるでしょう。が、
「土地・食料を奪われやむなく」もある、それが一番問題になっているのではないでしょうか・?「丹波マンガン」さんもそこを強調されておられました。
それから、戦争中の「動員」に伴って「トラックの無理やり乗せられた」ということもありました。「強制」だったという人は、帰国したので、日本にはそういう人はいないでしょう。今、半島にいる韓国人の体験で「わたしは日本に強制連行された者だ」とおっしゃる人がいました。ソースは聖教新聞です。創価学会自体もその数は性格にはつかんでいないと思います。
「されなかった」の人の調査は多い(日本に有利なので)が「された」人の調査がないのが残念です。けど、ひとりでも、被害者は被害者です。
それから、今裁判になっているのは、ブラック労働や賃金未払いの問題だと思います。「自分の意思で来た」人にも「条件を騙された」という人もいて、それが問題なのだと思います。
日本人でもそういう問題があるから、朝鮮人には「ない」というのもおかしなことです。
「慰安婦問題」はレイプ被害や誘拐や強制売春なので、労働問題とは切り離したほうがいいと思います。
いずれにしろ、問題になっていないことを問題にしているのではありません。
問題があるから問題なのです。

 

以下は私の返コメです。

日本は開国以後、北米・南米へ農業移民を送り込んだ。この理由は朝鮮人移民と同じ。食べていけないからです。政府も農業移民を奨励しました。農民の間に叛乱が起こるのを恐れた事が理由の一つにあげられている。植民地朝鮮では移民の行く先は日本だけではない。満洲、中国、ソ連に広がり、人数的にも日本と匹敵した。
そういう歴史的視点に立てば強制されたというのも的をついていると思われます。
被害者には損害賠償を要求することができるというのが今日の法です。日韓請求権協定(1964)にも指摘されているように、戦争後法的に解決することが不可能であった、または、解決しなかった、事項を対象としている。当時は日本は占領中、朝鮮半島は混乱が続き、法的解決は不可能。損害賠償は訴訟期間が限られている、韓国では当時の日本の法は使えない、等々の問題もあり、政府間の条約で解決したとされた。しかし韓国政府はこの巨額な賠償額の受け取り情報を公開しなかったので、日本は非難の対象となった。

朝鮮人労務者の虐待は、人種差別を動機とする米南部で頻繁だった黒人に対する暴力と同じです。慰安婦は、20世紀初頭に大きな国際的人権問題となっていた、human trafficking=人身売買制度です。戦前日本政府はわざわざ当時摂政だった昭和天皇に上奏し、天皇が署名しこの国際禁止条約に参加しているほどです。一体その後慰安所設定をどう上奏したのだろうか?疑問です。

真相の追及に歴史の意味があると思っています。

 

コメント#2

動員時の暴力については、ネットの外村大の研究室に掲載されている小暮復員書があります。この内容では、官斡旋を失敗とし、原因を現地で実施した総督府の下級官吏=植民地朝鮮人の無知ぶりと怠慢にある、と主張している。しかし小暮氏の天皇カルトに洗脳された状態を考慮すると、歴史的資料としての評価に問題がでてくる。しかし、民族史観を受け継いだブロガーの中には、この小暮復員書こそ強制連行の証拠だと書いている。しかし、これを植民地下の内鮮一体化政策の成果と見る研究家もいる、という事です。