chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

ウクライナの前線で闘う米志願兵!?

国連憲章はプーチンの一方的侵攻に対する主権国ウクライナの防衛権を認めている。

日本に他国が侵攻してきた場合、集団防衛で国防も認められている。オバマ政権時のヒラリー・クリントン国務長官は尖閣諸島は日本の行政下にあることを認識し、中国が侵攻すれば武力で阻止に出ると中国を厳しくけん制した。

ウクライナはNATOメンバーではないので集団防衛の恩恵は受けられない。そこで外国から多くの志願兵を募った。ウクライナには約3000人の米志願兵達が戦闘に従事していると推定されている。その中の一人の近況が米主要メディアに取り上げられた。元記事は The Guardian です。

 

下の動画はコネチカット州出身のバスケズ氏のSNS。元陸軍兵士で志願する前はビルディング・コントラクターをしていたと The Guardian で紹介された。ビルディング・コントラクターというのは非常に幅が広く詳細はわからないが、おそらく一般家屋や建築物の修理や建設のプランナーのようなものだろう。イラクからの陸軍帰還兵として社会で立派に生きている人のようだ。

 

動画の中のバスケズ氏は迷彩色のアーミー野戦ハットにサングラス、顎にゴマ塩チョビ髭で栄養の行き届いた典型的な中年白人男性という印象。

 

>まず、バスケズ氏と仲間の志願兵が彼らが最初に破壊したというロシアのタンクの残骸をバックにしたシーンでスタート。

>Welcome to America!と通過中の車に繰り返し叫んでいる。このチェックポイント一帯は米志願兵で守られているようだ。車の中から、サンキューと答えていた。

>今日もまたロシア側からの砲弾攻撃だ。砲弾はすぐ近くに落ちてくる。

>多くの人がいくら貰った?とよく私に尋ねるのだが、ここではっきりしておく。私は何も貰っていない。10セント玉、日本式では10円玉、一個すら貰っていない。反対に私自身が身銭を切っているのだ。

>最後に、少し前に数人が撃たれた、燃えさかるビル、モルタル、ロケット、何でもござれ、今日もちっとも退屈しない素晴らしい日になりそうです、とバッドジョークを飛ばすバスケズ氏。

 

ところで動画中チラリと見えた壁上の十字章からバスケズ氏はどうやらウクライナのネオナチとプーチンが真っ向から非難する部隊で闘っている可能性もある。これらの部隊は現在ウクライナ軍の指揮下にある。

この部隊はアメリカ志願兵の流入で戦闘に力をつけている、とまで評判が立っているらしい。この事について、アフガニスタン戦争の英雄として母国サウジに凱旋したオサマ・ビンラーデンの例を引き合いに出し、戦争終了後の混乱に乗じての右派の台頭に注意を促す人も多い。しかしロシア・ウクライナ戦争はまだ終わりそうにないし先の見通しもはっきりしていないのだ。このバスケズ氏もこの先生きて米国へ帰ってこれるのかどうかも不明、というのが率直な印象だ。

 

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