chuka's diary

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トランプ:謎の"ピカブー"ジェームズ ! ?

先週9/21の午後、NY州検事長レティシア・ジェームズは事実上トランプがワンマン経営する"トランプ・オーガナイゼーション"に対して、州民に害をもたらす悪質企業組織という理由で約350億円相当の損害賠償金、トランプと3人の子及び側近2人を経営陣から除去、NY州の金融機関からの5年間の融資停止などの罰を求めて起訴した。

 

この起訴は民事訴訟なので誰も刑務所には送られない。しかしこれはNYのトランプ・オーガナイゼーションの息の根を止める死刑の求刑と認識されている。

 

ここに至るまでの、トランプ対ジェームズの熾烈な闘いぶりについては拙記事でも書いている。

 

chuka123.hatenablog.com

 

トランプは昨年12月にジェームズ州検事個人を"人権侵害"で連邦地裁に提訴。

もちろん人権侵害の被害者はトランプです。

彼の人権侵害苦情の中には人種差別も含まれている。トランプが白人なので黒人のジェームズに"逆差別"をされたと主張し、"レイシスト"と大っぴらに彼女を糾弾。

 

しかしトランプ訴訟の真の目的はジェームズに強要された格好のトランプ一家の裁判所出頭の拒否と捜査引き延ばしだった。これはトランプのいつもの手である。

 

このまま最高裁まで引き延ばすつもりだったのだろうが、今年の3月にはトンデモ訴訟として判事に門前払いを喰らった。しかも同時期にジェームズNY州検事長はトランプを州地裁へ出頭拒否で提訴していた。地裁、高裁までごねたが、州高裁判事はトランプ一家に市民の義務を果たせと叱責、出頭命令の上に約1500万円相当の罰金を課した。

 

このようにすったもんだで、あの運命の8/8のフロリダ家宅捜索の日は、トランプは裁判所出頭の為にNYのトランプタワー自宅に滞在していた。しかし彼は第五の黙秘権を盾に検察側の約4百の質問にはついに答えなかった。これが今回の起訴につながった。民事では黙秘権は被疑者の事実黙認と解釈されるからだ。

トランプ側はジェームズに和解交渉を申し込んだがジェームズは見切り発車したと見なされている。

 

この驚きの強烈正面パンチのおかげでトランプの大統領再選というゴールが大きく遠のいた、という印象を与えている。

 

トランプの憤怒ぶりも相当なもの。直後から彼のSNS、 TruthSocial で

レティシア"ピカブー"ジェームズという名をしきりにリピート。

 

この"ピカブー"(=peekaboo)は 一体何じゃ?

という疑問があっというまに広がっている。

英語の"ピカブー!"は日本語の"いないいないばあー!"

 

これでは全く意味が通じない。

この謎解きに参加した人達は皆一同に口を揃えて、本当は、"ジガブー"(=jigaboo)でピカブーはその隠語だと指摘。

"ジガブー"は黒人の子供の差別蔑称で今日では表立って使うことはまずない。

しかし差別用語は陰ではドンドン使われているのが実情だ。

そういうのは個人の自由なのだそうだ。

👀には👀、差別には差別で!ということなら、いかにもトランプらしい歪んだ発想。

 

彼の"ピカブー"を本人に正面から問い詰めた人はまだ出ていない!