大西洋の向こう側、ロンドンのバッキンガム宮殿でトランプは外交ショータイムの真っ最中。しかし久しぶりのライムライトも束の間、若手の参加国首脳と女王の長女アン王女にこっそり噂話をされ何やら楽しそうに笑っているシーンが公開されると米国内外で物笑いの種になった。やっぱり(=deja vu)といったところだ。
ところで今回のトランプ弾劾の焦点の一人となる人物、トランプがウクライナ大統領を脅迫してまで追い落としを図ったバイデン前副大統領候補、は民主党投票が行われる最初の州アイオワを重点的にキャンペーン中。ところが12月5日、集会の参加者の一人がいちゃもんとも聞こえる質問で徹底的に切れてしまった。その様子が凄いので全米TVで放送され、話題を呼んだ。
下はその動画。
https://www.youtube.com/watch?v=xhcsQ8PZy5M
Biden has fiery confrontation with retired farmer
下は拙要約。双方ともカスワードをふんだんに使っている楽しい?対決。このABCのは編集されているので全部ではないことを断っておきます。
まず質問者はリタイヤした農夫と名乗っています。
質問者:あんたには問題が2つある。一つはアンタはわしと同じくらい年寄りで、大統領の仕事には年寄り過ぎる。
私はアンタに答えてほしい質問がある。私らはトランプがウクライナでわるさをしているのを知っているが、あんたも自分の息子をあそこにに送った。息子は全く何の経験もないのにガス会社に就職、そこの大統領にコネをつける目的で。だからあんたも大統領のコネを売り物にしているんだ、息子と同じだ。
>ここで笑い顔のバイデンの表情が怖ろしい般若顔に。他のTVのクローズアップが凄い
バイデン:まともな顔してウソこくな、あんたの言ったことを他から聞いたことは一度もない
質問者:わしがウソつきだなんてバカこくな、わしの言う事は全部TVからだ
ABCはその後をカットしているが、バイデンは、この質問者が勝手に聞いた(=hear)、と茶化している。
バイデン:私が大統領選に出ているのは誰よりも長い政治活動で得た経験豊富さを生かして仕事をテキパキとこなしていく為だ。・・・・・年寄り過ぎるというなら、まず体力から、プッシュアップ(=腕立て伏せ)を一緒にしてみようじゃないか・・IQテストも一緒に受けよう。
>参加者一斉拍手
バイデン:問題#2だが、これまで誰も私と息子ハンターが悪い事をしたと告発した人はいない。
質問者:あんたが悪い事したとは言ってない。わしはTVを見て言っている。
バイデン:あんたは言ったじゃないか、この私が彼を送り込んだ、と。
・・・そして集会後、
報道関係者:あなたはまだきれていないと言っているわけですね。
バイデン:わたしが本当にきれるのを見たいなら、このまま話を続けようぜ。
報道関係者:そのつもりはありません。
と、彼がきれたのは明らかだ。
当然バイデンに対する批評は二派に分かれた。
>プロらしく冷静に説明すべきである。
>バイデン、もっとやれ!
私は後者に賛成だ。昔のバイデンを思い出した。が、トランプと対決するにはやはり前者だろう。
かってバイデンがクリントンやゴアと共に大統領候補の一人だった時、失言で候補辞退。彼はその時サンダース並の左寄りだった。その上、トランプは著名な民主党献金者であった。時代の変節は本当に凄い。