chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

クーデター失敗でトランプ大転落!?

今日は米時間で1月7日。米のコロナ犠牲者は36万人を突破です。これでは2日に1万人増し。怖ろしいことです。ワクチンは申し込んだがうんともすんとも連絡なし。

 

ところで昨日バイデン大統領認証の日に首都ワシントンでは数十万の白人デモ隊が団子になってキャピタルヒルの議事堂内になだれ込んだ。半数以上はマスクなし。このクーデターは7時間以上も経ってやっと鎮圧。しかし議事堂内での逮捕者はわずか2-30人と伝えられた。内部には監視カメラが設置されているしニュース・フォトもたっぷりあるのでこれからFBIが捜査にあたると言っているがどうなるのか?トランプの国防長官代行が州兵を送ることを妨害したという憶測が出回っている。

 

昨日の朝、共和党議員の多くはトランプの世話になっている、トランプ側につかなければ2022プライマリーで困ることになる、というバカ息子エリックによる脅しツィッターがフェイクニュースで評判になった。しかしエリックのは真実だ。2年交代の下院はトランプに睨まれるとまず共和党プライマリーで落とされる。トランプ側のいじめぶりはすっかり有名だ。

 

その日トランプ側議員は異議を申し立てることを宣言していた。しかし反トランプが両議会で過半数を維持している。これは前もって誰もが承知だ。だから異議申し立ては全く無駄な抵抗。むしろ親分トランプに忠誠心を見せるショータイムと考えるべきだ。トランプ議員連の目的は22の共和党のプライマリーと選挙資金だ、などという事を議員達は大っぴらに語っている。これには私も驚いた。

 

合同議会がスタートする前にトランプは数十万のデモ隊の前に立ち、自分は勝っていた、これだけの偉業をなしとげた大統領が負けるはずがない、憲法を守り不正をただせ、だからこれからキャピタルヒルを目指すのだ、とデモ隊を大扇動。MAGA衆は議事堂にむかって前進だ。

 

ペンスは数日前にすでにトランプには議会の規則に従う、と伝えていたが、トランプは聞く耳もたず。私達の唯一の頼みはペンス!ペンスが選挙人投票の結果に反対すればそれでいい!ペンスにはそれが憲法上できる、と違法行為を強制する発言を繰り返していた。フェイクニュースではトランプがペンスにお願いを繰り返した、と述べたキャスターが数人いた。

 

米の議員はほとんどが弁護士なのでトランプの主張は違憲であることは皆百も承知。ペンスはトランプのアジ演説の直後に、私は議会の規則に沿って進行にあたる、という短い声明を発表した。

 

午後から始まった各州選挙人の投票結果の読み上げと承認はトランプのMAGA衆が議事堂内に突入したので中断された。下院会場に押し寄せたMAGA衆が会場の窓を壊したことでキャピタル警察が構えていたピストルを発射、これで女性一人が死亡した。

 

この間下院議員連は上部の閲覧席に避難し横になったり身を縮こませて陰に隠れた。その中にはパニック状態に陥った人も出ていた。

 

その後バイデン氏が全米TVに登場、トランプに対してデモ隊撤退を呼び掛けるよう要求。その結果トランプは、私は地滑り大勝した、この不正を怒り憲法を守るデモ隊の皆が大好きだ、しかし今日は怪我しないうちにこれで家に帰った方がいい、という全くもってふざけた動画を流した。

 

しかしこのMAGA衆は議事堂内でセルフィに熱中し、玄関大ホールにトランプの旗や旧南部連合の旗を掲げ(これについて元軍幹部が国家の逆賊の旗をかかげてけしからん!とカンカンに怒っていた。)内部の展示物をあっちへこっちへといじくりまわし、勝手に土産物としていろいろ持ち帰り、ペンスの議長椅子におさまってハイポーズ!とまるでお祭り騒ぎ。

 

彼らの目的は裏切り者ペンスや幹部を捕まえ選挙人投票結果が収められている木の箱を奪う事だった、とも報道されているが、明らかでない。ペンスとこの木製の箱は真っ先に避難していた。

 

この占拠が終わったのが夜7時過ぎ?それから議事再開で午前4時近くにバイデン大統領が議会で承認された。その間採決が取られたのだが、上院ではトランプ派14人が6人に減少。下院ではいまだに100人以上がトランプについているが、これもエリックの言葉通り、この人達はトランプにより下院に当選しているので当然も当然。2022の選挙で皆まとめて姿を消してくれるとありがたい。

 

バイデンが次期大統領と議会で認証された直後に、トランプの側近のフェイスブックから、トランプのメッセージだというのが発表された。

 

それによると、選挙結果は全く認めないが、大統領引継ぎには合意する、というのだ。その上、最初のトランプ政権は偉大なる4年だった、というのだから、空いた口が塞がらない。この先に次があって貰うと大迷惑。

 

報道では、この引継ぎ合意は側近がトランプを説得した結果だと言っている。

 

多くの政界法治関係者がこれはトランプによるクーデターだと呼んでいる。バイデン はトランプによる"insurrection"(=反乱)と言った。バイデンも弁護士出身。法的には反乱罪である。また他の多くは" sedition" (=反乱扇動)と指摘しているがこれも厳しい罰則がある。

 

同じ昨日バイデン政権が発表した司法長官は現連邦判事。バイデン司法省がトランプ起訴に真剣に取り組む(容赦なく)のかどうか、先を待つしかないが、トランプにはこの人事はかなり不安なはずだ。この先のトランプの自分を含めた一族側近恩赦の動きが注目されている。特にトランプは退陣前に辞任しないとペンスから恩赦が受けられない。

 

しかしバイデンの司法長官はトランプが受ける無限恩赦に法的に挑戦する可能性もある。憲法では連邦犯罪を赦すと書かれ、将来の犯罪容疑には触れていない。いずれにせよ、追い詰められてます、トランプさん、決断の時がせまっている。

 

下の動画はトランプのアジ演説。ヒットラー並みの熱気です。記録目的で掲載しています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OIylrLQZvwE


Live:President Trump addressing the crowd at the DC rally.( This election was B.S!!!!!).1/6/2021