chuka's diary

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テッド・クルーズの政治生命が危うい!?

今週月曜の雪から始まったテキサス寒波大騒動の煽りを喰ったのが同州上院議員テッド・クルーズ。この男の政治生命が今疑問視されている。

 

テッド・クルーズと言えば同州検事パクストンが激戦4州に対して訴訟を起こし州選挙人の投票防止目的で最高裁介入を要請した時にトランプの弁論を買って出た男。しかしその後1/6の大統領認証式/トランプクーデター  に臨んで大統領選挙結果無効をトランプの為に代弁した上院議員。

 

なおパクストンに関しては、トランプの本命は彼ではなかった事が判明した。本命はルイジアナ州検事だが、この人はトランプの要請を断った。だから作戦司令はすべてトランプから出ている。あのバカにされた起訴状はトランプの弁護士によって書かれた。

 

今回の寒波大騒動のさなか、共和党知事アボットの命令で夜間停電が2日も続いた。クルーズのみならず誰でももううんざり。そこで暖かいメキシコの観光地カンクーンへ一家総出でトンずらすることにした。しかし空港でのんびり姿がフェイスブックで流されすぐ大拡散。しかも飛行機に乗るまでヒューストン警察のエスコート付き。これが全米大ニュースとなった。

 

クルーズはこれは小学生の娘の提案で、今回は娘をカンクーンの送りに行ったと後で奇妙な口実を述べている。木曜日の朝にはヒューストンに一人でUターン。それでもフォックスTVでは今回の停電はグリーンディールとウィンドミルがテキサス電力の25%を占めているのだがそれらが凍ってしまったのが停電の原因だとあきれたウソをついた。

 

トランプ政権からの大きな負のレガシーの一つはクルーズのように政治家が平気でウソをつくということだ。

 

アボットが夜間停電を命じたのは電力の自由化で低価格を維持しようとした共和党政権の政策が裏目に出たためだ。テキサスでは夏に大量の電気を消費。とくにテキサス人は日本の家屋が少なくとも2-3個入る広さでないと満足できないようで、一年中セントラルヒーティングを使う、いや使わざるを得ない。これを可能にしているのがテキサスの電気料金の安さだ。

 

動画の冒頭は雪のテキサス。停電でアラスカの夜を過ごさなければならなかった州民の受難は4日も続いた。その間水道管が凍り付き飲料水も切れ水洗トイレは悲惨な状態に。スーパーの食料棚はスッカラカン、ガソリンも売り切れ、プロパンガスも。

とにかく気温の急降下に不意をつかれたのが真相のようだ。

 

しかしテキサスの雪などは厳冬のシカゴやニューイングランドに比べたらほんの子供だましに過ぎないのだ。

 

クルーズは、週末までカンクーンのリッツカールトンに滞在予定で隣人達に快適な環境に加わるようメッセージを送っていたのもニュースで暴露。

 

地元ヒューストンの市長は民主党。彼は州民を見捨てたクルーズの辞任を呼び掛けている。

テッド・クルーズは2018年にトランプの助けで上院議員に再選されている。もうそれ以後はトランプにアタマが上がらない。来年2022に現知事アボットが負ければクルーズも2024に負けると予想していいだろう。

 

とにかく共和党が20年も州政権を握り続けているのは腐敗のもと。テキサス州は貧困に対する戦争を宣言し、低所得高層住宅をタケノコ増設しフードスタンプを配り散らしたリンドン・ジョンソン元大統領をはじめ、テキサス女の見本そのものだったアン・リチャードソン元知事などの民主党からの卓出した人材にも事欠かなかった。

2022年に期待したい。

 

 

 

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https://www.youtube.com/watch?v=RbgCcg1AzLs