chuka's diary

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トランプ:リズ・チェイニーへ復讐の鉄槌!?

拙"トランプのアメリカ"はバイデン政権成立後のトランプを追っています。

 

落選大統領トランプと共和党のお姫様ことリズ・チェイニーの対立はズバリ1月6日の議事堂襲撃で始まった。

リズ・チェイニーはブッシュの副大統領だったディック・チェイニーの長女で共和党中の正統共和党として知られている。彼女がワイオミングから下院議員に初当選したのは2016年だから、いわばトランプの波に乗ったと見ていい。

 

この時彼女は"カーペットバガー"(=carpet bagger)という全く有り難くない名で呼ばれた。つまり、親の名をかたに住んでもいない州に全米共和党の名をしょって乗り込み、地元候補を蹴散らした、という意味だ。

しかし、リズ・チェイニーは1月6日のトランプ扇動事件の弾劾を支持した共和党下院議員10人の一人となって事態は急変。理由は彼女は2019年から下院の共和党議員団の幹部#3、共和党議員会議長になっていたからだ。この為彼女はトランプの個人的ヘイトと復讐の的となった。

 

彼女の存在は、来年2022の中間選挙で下院多数を狙い、さらに2024で大統領に返り咲こうというトランプの復讐(妄想)シナリオの大きな障害となっている。2回目のトランプ弾劾の失敗後、2月3日に下院共和党議員団はトランプ派の忠臣議員達、マット・ゲイツ等が、まずチェイニーを追い出そうと、匿名投票を行ったが、145対61でチェイニーの勝ち。この時は下院共和党幹部#1のケビン・マッカーシーがチェイニー側についたのが原因だ。マット・ゲイツは今、セックススキャンダルで起訴寸前だと報道されているが、この直後ワイオミング州までわざわざ出かけて、チェイニー批判をぶってトランプへの忠誠心を見せびらかした。

 

しかしその後、下院共和党幹部#1のマッカーシーはマーラーゴ参りをしてトランプと仲直り、今回は彼自身の忠誠の証として、チェイニー追い落としの先頭に立ち、今日5月12日の朝、再び共和党下院議員による、"yea" (=ィえぃと発音)か  " nay"(=ねぃと発音) の掛け声投票、つまり皆の一斉掛け声の大きい方が勝ち、によりリズ・チェイニーを下院共和党議員会議長から引きずり降ろした。

 

 下は昨日の夜、リズ・チェイニーの下院でのスピーチの一部。

 

・・・数百万も数百万も、前大統領がこの人達を道に迷わさせた。この人達は前大統領の発言を聞いた。が、それは真実ではなかった。

トランプは民主主義の原則を突き壊し、有権者に疑いの種を撒き散らした、民主主義は成り立っていけるのかという疑いだ。

私は保守の立場の共和党員だ。保守の中の保守は法を遵守する。各州選挙員は投票した。前大統領による不正選挙クレームは裁判官によりすべて却下された。その中にはトランプに任命された判事が含まれている。

トランプ司法省は不正選挙クレームを調査したが、結果として何も出てこなかった。大統領選は終了したのだ。これが法だ。これが憲法の規定だ。これに問題がある人達は憲法に戦争を挑んでいる。

ここでの私達の義務は明らか。私達一人一人は皆米国憲法を守ると誓った。それならばここで皆は憲法を、破壊する者から、守らなければならない。・・・・・

 

果たしてリズ・チェイニーの政治的将来は?

 

 www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=kUPB5NRJfJU