chuka's diary

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パチンコ:植民地朝鮮人虐待の赤信号が世界で点滅!?

先週4月28日に韓ドラ"パチンコ"が終了しました。このドラマ、エピソードがたったの8章で中途半端に短い。しかし、1910年以来の日本の植民地朝鮮人虐待が国際的に脚光を浴びた。

 

原作は"パチンコ"という小説ですが、かなり文学的なのです。米国の小説は常に売れることが目的なので、いつも大衆小説になってしまう。しかし格調の高さは有名な英作家エリオットを手本にしたと著者は明かしている。

 

極貧ながらもしっかり者で働き手の女主人公ソンジャと、はるばる東京からやってきて釜山の魚市場を仕切っているハンスが恋に落ち、ソンジャは妊娠。しかし彼女は東京に妻子がいる事を打ち明けられ、喜んで世話をしたいと申し出たハンスをきっぱり拒絶。ソンジャの母が経営している下宿にたまたま宿をとった朝鮮人で両班の息子イサクと結婚し、日本に旅立ってしまうのだった。

 

育ちも良く教養のあるイサクは日本に住む兄を頼ってそこで牧師をすることを志していた。しかし、重度の結核持ちでした。

一方のハンスは、関東大震災時の朝鮮人狩りから命を救ってくれた日本人ヤクザの親分の婿養子となり、釜山の魚市場を仕切っていたのだった。

この役を演じているのが、アジアドラマのイケメン・ナンバーワンのイ・ミンホー。しかし、今回は妻一筋のイサクに見事に喰われてしまった。イ・ミンホが次のシリーズに再登場するのかどうか、微妙だ。

 

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上の動画はドラマのオープニングで、テーマソングに合わせて主要な登場人物が踊っている。コレアンはダンスが好き、という著者の主張に沿ったものらしい。

 

イサクに連れられ大阪の朝鮮人地区に落ち着いたソンジャは二人の子供に恵まれる。長男のノア、これはハンスとの子。そしてモーゼス。ノアはイサクが本当の父だと思いこんでいた。しかし、イサクは日中戦争の始まった1938年、突然憲兵に逮捕されてしまう。イサクは誰にも内緒で日本人共産党員と一緒になって労働運動に加わっていた。

 

実はこのドラマはバブル期の1989年に不動産の地上げで大きな金儲けを狙って米から帰国したソンジャの孫ソロモンを中心としたストーリーとソンジャの過去の回想が交互に登場し、構成としては非常におもしろい。

大型パチンコ店を経営する息子モーゼス、米投資会社の日本支店副社長の肩書で帰国したソロモンとは違い、主人公ソンジャはイサクを憲兵隊に取られてから、働き詰めで家族を支えてきた。彼女の人生は、"辛抱"(=enduring) の連続だったのだ。

 

下のがドラマの冒頭のセリフ。

"History failed us no matter what."

歴史は私たちを見捨てた、つまり日本人の虐待がある限り在日が何をしようが全く望みがない、という悲観論。

それで、ドラマには次から次へと鬼のような日本人が登場。

私はこの理由を知りたくて、YouTube動画を探した。

 

著者はあちこちの講演会で、あなたの史実とは違うかもしれないが、これが私にとっての史実だと主張して譲らない。

しかし、あるアジア系作家を対象としたワークショップで日本での体験談を話していた。

 

著者ミンジンリーは小学生の頃韓国からNYに移住。非常に頭が良く皆に褒められ通しで、最後は一流校のイェール大を卒業。つまり、ヒラリーや米大統領などの同窓生となった。図書館の本で英語を習得した移民少女としてはもの凄い成功。さらに、やはり一流のジョージタウン大の法科大学院で弁護士資格を取得。しかし弁護士業はわずか一年あまりで挫折。その後作家志望に転向。夫の日系ハーフと共に日本に滞在、その期間、日本人の差別的発言を自身で経験。

 

彼女がはりきって新しい提案を出すと、あんたはやっぱり韓国人、と言われ取り上げてもらえなかった、と話している。米では新しい提案は大歓迎だが、日本ではそうはいかない。まして奥さんだったらなおさらだ。これには米のエリートとしての彼女のプライドも深く傷つけられたはず。

その上、マスコミで流される在日いじめや差別事件などですっかり恨の状態になってしまったのだろうか?

彼女自身も朝鮮文化の特色は"恨"(=resentment) と紹介していたが、私には理解しがたい負の人間感情だ。

 

日本ではこのドラマを無視しようとする傾向が強いようだが、ぜひ、視てみるべきだ。このドラマのせいで、世界は日本の反応に注目している。英語のドラマサイトでは、日本人の反応を知りたい、というコメントが非常に頻繁だ。

 

下の動画はセレブなユーチューバーのジョー。彼は先月の4月に在日3世であることをカミングアウト。"パチンコ"の世界はバブル前だから、今とはかなり違っていたかも知れない。

 

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