先週6月9日(木)に1/6議事堂襲撃事件の公聴会がスタートしました。それに今日6月13日(月)には2回目が開かれ私もちょうどライブを見終わったところです。
この公聴会は6回予定されていて、第1回で明らかにされたのは、この下院委員会は喚問権を使ってトランプと1/6議事堂襲撃事件の表からは見えないコネの徹底的捜査を試みたということだ。
親分トランプこそ召喚されなかったものの、彼の側近はほぼ一人残らず召喚された。しかしバノン氏やナヴァロ元貿易製造業局長らほんの数人は本人召喚と証拠物件提出を拒否。
これが理由で2人は司法省により犯罪起訴されている。
この公聴会の終了後、遅かれ早かれトランプは起訴されると私は予想している。これほどの犯罪証拠を集めて起訴されないというのは考えられない。
しかし司法省は議会とは独立の組織なので起訴するかどうかの判断についてはガーランド司法長官次第なのだそうだ。
この公聴会2回を見た私の印象は、まるでメディアのドキュメンタリーシリーズを見ているようだというもの。それも非常によくできているヤツだ。面白さの原因は普段メディアでお馴染みの有名政界人が顔面蒼白となり顔をひきつらせながら答えているせいかも知れない。下のニュース動画のイヴァンカさんもその一人。以前のアメリカン・プリンセスぶりっ子のパフォーマンスからは程遠い。
これは、イヴァンカさんが、バー元司法長官から選挙に不正はなかったと公表した時の反応を尋ねられ、答えているものです。共和党チェイニー副委員長は、彼女もバー氏の宣言で選挙に不正はなかったことに納得した大多数のトランプ側近の一人ですと説明している。
イヴァンカ:"司法長官としてのバー氏の言葉をそのまま信じました。"
時期はクリスマス前で、イヴァンカさんやホワイトハウス、つまり公式に任命された大統領顧問の弁護士達は全員がこの時点でトランプの不正投票説はデマだということを認識していた、ということです。これはトランプを詐欺罪で起訴する為の重要証拠となるわけです。
実の娘にそう言われてトランプはよほど悔しかったようだ。
イヴァンカ・トランプはバーが司法長官だからというので信じたまでだ、と一捻りした解釈を持ち出し、トランプヨイショのSNS、True Social で即反撃。
しかし、"イヴァンカ・トランプ"という本名を持ち出していることから、イヴァンカを叱りつけている。親が子を叱る際にはしっかり本名で呼ぶのが米語のカスタムとなっているからだ。
おまけに、最後にわざと(he sucked) とカキコ。he はもちろんバーを指している。つまり、バーは司法長官として全く役立たず!とこの機会を利用してバーをこき下ろしているわけ。
というのは、バー氏は証言で、トランプの不正選挙説を"Bull Shit"(=牡牛の糞)つまりクソのようなトランプの捏造とバカにしきった言い方をしていた。 これも公聴会中にビデオで全米に流された。まずこのライブを見た人は約2000万人。その後もYouTubeで特にバー氏のクソ言及の部分が頻繁に再生されている。
最近では内容のあまりの質低下のせいでトランプのスピーチは全く報道されていない。私はリズ・チェイニー叩きのワイオミング・ラリーのトランプのスピーチを聞いていたところ、海賊放送していた当の番組がこんな程度の低い演説を報道するのは時間の無駄、といって、突然途中でプッツン!
視聴者数にことさら敏感なトランプの悔しさがいかほどのものか充分察せられるはずだ。