トランプ前大統領、性的暴行巡る裁判に出廷せず(ロイター) - Yahoo!ニュース
日本メディアはなぜかジーンキャロル。英語圏では E・ジーンキャロルです。ジーンキャロルの前にE(イー)をつけるだけなんですがね。
上のように、訴えられた本人不在の裁判となった。しかし目玉のトランプによる宣誓証言は動画で陪審員9人に公開。全体は約一時間でYouTubeで全公開されている。しかしこの日陪審員に公開されたのはその一部分だ。
訴えられて裁判所で証言しないとトランプには不利です。判事はこの点を陪審員に考慮するよう要請するからです。トランプは、これも2020の大統領選と同じように、最初から、いや裁判の始まるずっと前から裁判官のバイアス(=偏見)で負けた、というつもりだ。多勢はすでにトランプの負けと見ている。
この裁判、予想された通り、今日5/8(月)に結審になるだろう。もっとも本人は、この裁判の間は、スコットランドとアイルランドにある彼所有のゴルフコースに出張中。皆は、チキンになって国外逃亡、と見ている。卑怯者で臆病者、これがトランプの本性だ。
下は法廷で陪審員に流されたトランプ証言の一部だ。去年の10月に撮られた。
トランプはE・ジーンキャロルに遭ったことがない、彼女は全く私好みのタイプじゃないので手を出すことはない、と主張。ついでに、質問しているキャロルの弁護士にも、あんたも私のタイプじゃないのであんたに出を出すことはない、と言ってのけた。キャロルの弁護士はLGBTQと報道された。
しかし、彼好みならセックスして当然なのですかね?NY州の法ではレイプは合意のないセックスと定義されている。
次のシーンは一枚の写真を手に取って眺めいっているトランプ。実はこの写真は、当時ニュースメディアが撮った。若きトランプと妻イヴァナがEジーンキャロルと夫、当時NYTVの人気キャスターのジョンソン氏、と挨拶しているシーンだ。しかし、トランプはジョンソンは憶えているが、そばに立った妻のキャロルは誰か知らないと主張。しかも、写真のキャロルは彼の2番目の妻、マーラ・メープルだと断定。
『この女性はマーラ!私の妻だよ。』
マーラと言えば、トランプのビジネスに貢献した最初の妻イヴァナさんの陰で長年続いた若い不倫相手だった。ついにトランプ一家のスキー休暇のコロラドまで押し駆け、イヴァナさんに、私もあなた以上にトランプを愛しているのよ、と正面切って対決したことで勇名を馳せた女性。その時トランプは一目散にスキーで逃げたのだが元スキー選手のイヴァナにたちまち追いつかれ一発喰らった、とタブロイドが特報。
マーラはこの後トランプと結婚し娘を得たが、何とハンサムなボディーガードとの浮気を取り押さえられ離婚。トランプがNDA(口封じ金)でカリフォルニアに追っ払った元妻です。それ以来マーラの名はトランプには禁句になっていた。
ここから見ても、E・ジーン・キャロルさんはトランプ好みのタイプだったことは間違いない!
下の動画はお馴染み反トランプ共和党のリンカンプロジェクトによる宣伝動画。
最初のシーンは2020年投票日の2週間前に突如メディアで流されたアクセスハリウッドの動画から。この中で、ジョージ・ブッシュ(子)の甥のキャスターを相手にオフレコで、
何が何でも上に乗ったが、何しろ(豊胸手術による)偽オッパイが大きすぎて・・(クックっくとブッシュの笑い声)・・・
美人にはもうたまらない、美人はまるで磁石だ、キスせずにはいられない、(私のような)スターには女は何でもさせてくれる、プッシーを手掴みしても平気だよ、(ブッシュの笑い声)・・・
と、トランプの自慢話が米市民に筒抜けになった。共和党内から、トランプの大統領候補を辞めさせろ、という声が上がった。
次のシーンではCNNのセレブキャスター、アンダーソンが司会を務めたヒラリーとの討論で、同意なしのキスや女性の下腹部に手で触るのは、性暴力ではないか、と批判された。アンダーソンはロックフェラーと並ぶ有名な米大富豪ヴァンダービルトの末裔であることから大セレブですが、LGBTQの妻としても有名です。ヴァンダービルトは鉄道王だったのだが、20世紀の鉄道の凋落でこの家も共に凋落した。
ここではトランプは、私ほど女性をリスペクトする者はいない、とウソをついて表面を取り繕った。
最後のシーンは今回の裁判の動画証言です。このアクセスハリウッド動画についてキャロルの弁護士は、女が何でもさせてくれるスターというのはあなたか?と尋ねると、トランプは、そういう事になるかな、と答えた。
この裁判では陪審員は、トランプによる強制はあっただろう、と判断するだけでいいのです。日本での伊藤詩織さんの損害賠償訴訟では判事によって判断が下された。判決文には彼の根拠が述べられ、批判の対象になった。さてこの判決は?