今日7月25日(月)は大陪審が開かれるというので、メディアはトランプウォッチが続いた。トランプ起訴に備えて法専門のコメンテーターがぞろぞろ出ているが、起訴は起こっていない。トランプの起訴発表は今日か明日に予想されていたのにです。
一方のこれに対するトランプ側の戦略はバイデン弾劾でこの危機を乗り切ろうということになった。この企みの先頭にたつのは、あのマッカーシー下院議長。
下の動画は一か月前のもの。TVのニュース解説番組でこのマッカーシー議長、トランプの政策は誰のよりも素晴らしいとまず手放しヨイショ。しかし、トランプが一番強い『共和党』候補であるかどうかわからない、と突然の意外な発言。
バイデンはこの先選挙で打ち負かされる可能性もあり、反対に勝つ可能性もある、とごく当たり前の予想を続けた。だが、トランプはマッカーシーに激怒した。つまり、トランプが最強の共和党候補ではない、と言ったことにトランプのプライドは痛く傷ついた。これ、禁句でした。
トランプ共和党議員が一斉にマッカーシーを非難。本人は即電話でトランプに詫びをいれた。しかしそれだけではことは終わらないのがトランプの流儀。忠誠の証を出せ!というわけです。マフィアの神風特攻隊。
数日前には、マッカーシーは下院のあの弾劾決議2回を下院で修正し、なかったことに決議する、と発表。有識者やコメンテータにー批判されつつバカにされた。
そして今日になってバイデン弾劾を強く打ち出した。しかし、米議会は後4日に夏休みに突入。それまでぎっしり日程がつまっている。はたしてこの先、どうなるか?
下院議長のポジションはトランプの鶴の一声でオジャンになるという弱みを握られている!というのはマッカーシーはトランプ共和党とのこの内約束でやっと下院議長にこぎつけた。
それと、米司法省はあのワイス・デラウェア州連邦検事に公聴会で証言することを公表。これは9月に予定されている。IRS(連邦税務局)のホイッスルブロワー(内部告発者)は現場の捜査官だが、この方達は会議に出席したワイス氏自らが、ハンターバイデンの起訴は彼の自由にはできない、と言ったというのを聞いた。だから司法省が介入している、と主張。証拠として無理があるようです。一方のワイス検事はすでに下院委員会宛ての手紙で、私の判断で犯罪起訴をしなかった、と釈明している。しかし、トランプ共和党はすっかり興奮してしまい聞き耳持たず。もう話はメチャクチャです。 ところで、今の調子だと弾劾で上院に送られるのは12月前で、上院では賛成が2/3に満たないので否決。トランプ弾劾と同じシナリオとなります。どこまでが本気なのか?疑問です。