chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

テキサス vs US、ついに 再びの南北戦争が始まった!? 

今ニュースで話題となっているテキサス州ですが、1836年まではメキシコでした。州面積は日本の3倍だそうだが、人口はおよそ1/3。特にメキシコ国境地帯は一面の荒野が果てしなく広がり、あのマカロニ・ウエスタンの世界です。

 

テキサス州はメキシコに戦争をしかけ独立するが、その主要原因の一つは奴隷制。メキシコは奴隷制廃止だった。当時、テキサスは南部のコットンベルトに含まれ、綿花畑で働く安価な黒人労働が必要となっていた。独立後テキサス州は一時的に共和国となっがその間に奴隷制を制定した。それまで自由なメキシコ市民だった黒人は奴隷になった。その中は独立の為に戦った黒人も少なからずいて、この方々だけは奴隷免除となった。

今日の人権感覚からすればとてもついていけない、と思うのが私のような現代に生きる第三者からの印象です。

 

テキサスをはじめ、以前メキシコだった州があることで米の移民政策は込み入っている。勝手に国境線を越えて米にいつく人々は法的には違法外国人であり、移民にはなれないのです。

米では1990年頃まで米国内に28年以上居住すると市民権を与える、という法があった。このせいで日本人不法移民をはじめ多くの外国人が市民権を得た。しかしこれはすでに廃止された。

原因は違法外国人の急激な増加だ。米法ではこれらの違法外国人は国内では存在していないのです。死んでもゴースト(幽霊)です。彼らの子が米国内で生まれても親は違法外国人として国外追放の対象者となる。親がとっつかまって追放というのは稀ではない。だが建築業や道路工事で最低賃金を払うことができ、一家ぐるみの農作業等で産業界からの需要が高いので彼らは依然として米で働き続けているわけです。

 

しかし、現在焦点となっているのは、難民申請者だ。日本でもシリア難民のことはよく知られている。彼らはドイツ・北欧で期限付きの居住を許された。だが米では難民申請審査要請が受け入れられると、実際の審査まで最高6年も待たなくてはならない。その間国内居住と働くことが許されるというので、もう世界中から申請者がメキシコ側で待機している。この背景にはグローバル化した難民ビジネスがある。

 

下の動画はテキサス・メキシコ国境を流れるリオグランデの米側にテキサスのアボット知事が設置したカミソリ鉄条網と、その前で、何とかして米領土に入り込もうとする不法外国人の群れが待機しているシーンです。テキサス側では武装した州兵が待ち構えている。このアボットが派遣した州兵は連邦国境警備隊の出動を阻止しているので違憲です。この派遣に対して米で最も有力な人権団体が違憲訴訟を予定している。

 

動画のレポーターはどこからきた?と不法移民にたずねると、ベネズエラ! という元気な声が複数返ってきた。

すでに女性2人が鉄条網の中で動けなくなっています。レポーターはこの女性に、どうして来たのか?と質問。女性は、(米には)チャンスがあるから、とはっきりしたものです。この後、州兵がカミソリ鉄条網を切って女性達は救出されるのだそうです。

 

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