chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプのアメリカ、終焉は近い!?

サンクスギビングの帰省ラッシュで感染拡大、総死者数は32万人を超えた。今週月曜日からやっとワクチン接種が始まったというのに。

 

死者数はクリスマス後にさらに大ジャンプすることが予想される。再びこのクリスマス帰省ラッシュで英国からの超感染性ウィルスが入国してしまえば、重症感染者数が超増大するのはバカでもわかる。

しかしトランプ政権にとっては新コロナ感染はもう過去の事。なにしろ親分トランプや子分ジュリアーニはウィルス抗原体輸血で助かっている。体内に抗原体が存在する数か月間はまず大丈夫。この抗原体輸血は一般の患者には手に入らない。抗原体1バッグが原価20-30万円で入院しモニターを付けると治療費は軽く100万円を超えるだろう。それでも命が助かればICU滞在治療と比べれば格安。

 

月曜日にはあのペンスが先頭をきってワクチン接種。

コロナはすぐ治まるだの、マスクをする必要ないだの、トランプヨイショにうつつ抜かしてここまで一直線。ここでワクチンを拒否してサバイバルできるかどうか自分で試してみたらどうか、と言いたい。

 

ところで同居している愚娘夫婦は未だにプータローのままですが結構明るく生きています。

同居中の一番の問題は、孫3人がオンライン授業という事です。何しろ朝8時にスタートして30分もたたないうちに、愚孫はネズミに早変わり。席を離れて冷蔵庫に顔を突っ込みスナックやドリンクを捜す方が忙しい。学校の教室ではトイレ以外は机を離れていないはずだ、とガキ共とクソ議論を続けているのが拙者です。おかげで下の二人は落第寸前。愚娘が怒ってネットのゲームを禁止。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。

 

さてトランプ退陣まで後29日。もちろんこれには世界中が注目。

その理由は、トランプは今、二股路線を突っ走っているからだ。これこそ究極のバッドジョーク。

 

一つは大統領選の敗北を自分の勝利に変えようというクーデター路線。フリンがリーダーとなって軍部を使ってトランプが敗北した激戦州の集計システムを掌握、それから軍部で再集計し、トランプの勝利に持っていく、という計画だが、どう考えてもおかしくないか?ジョージア州では3回集計が行われ、全回トランプの負けだった。

 

もう一つは憲法に従った退陣路線。トランプは昨日極悪犯罪者達20数人赦免している。これは彼のフォアプレイ。独裁者が自分の力を見せびらかしている。赦免の究極の目的は彼の一族の赦免と彼自身の赦免。

 

すでによく知られているように、トランプの家族の姿が選挙転覆クーデタ計画から消えている。クッシュナーと息子エリックの嫁ララは今回のトランプ寄付金詐欺に関わっている事が明らかになった。

トランプは選挙不正を裁判で証明するという名目で約200億円相当をかき集めている。トランプは2017年の大統領就任式の直後に再出馬を表明、それでかき集めたのが約700億円相当だが、使い口詳細不明で大統領選前にすでに資金不足となっている。その中で相当な額がダミー会社を通してトランプに吸い取られている、と推測されている。今回もダミー会社の設立に関わっているのがクッシュナー、エリックの嫁ララにペンスの甥、とフェイクニュースは書き立てている。

 

トランプ側の不正訴訟が却下されて約束違反ではないか、と1億5千万円相当の寄付金の返還訴訟を起こした人が出た。

 

退陣に際しては、家族もトランプ自身も赦免することが絶対必要だが、それは彼が憲法25条を濫用して辞任することしか方法がない。さらにこれをしてもバイデン司法省に最高裁でチャレンジされる可能性が高いという予測も出ている。

 

トランプのアメリカは危うく、『バナナリパブリック』に変身!するところまで行きました。それを防いだのは選挙デモクラシーと司法の独立。

 

 

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上はクリスマスの"カムフォート・フード"(comfort food) 、"タマリ"(tamale)

です。愚娘が親戚の方に作って貰った。タマリはヒスパニック版の肉まんです。蒸したトウモロコシの粉の餅の中にはチリソースであえた肉が入っている。ポークとチキンが主流です。古代マヤ遺跡の壁画にもタマリを蒸す絵が描かれている。

スーパーでは一個100円ぐらいで売っていますしタマリ専門の店もあります。職場でも家で作ったから買ってくれ、という同僚が必ずいます。

 

トウモロコシのハスクを取り除けて あったかいのをそのまま口にほおりこむのが正統的食べ方?と主張するのは愚娘。私はチーズ派です。メキシコのとろけるチーズを上にかけて食べました。

            

最高裁から門前払いにされる!?

昨日12月11日の夜、テキサス州による州選挙人投票阻止(=injunction) を目指す目的の緊急公聴願いが最高裁から見事に却下された。このテキサス州 VS. 激戦4州訴訟には、" 大統領だが候補者" としてトランプ自らが参加した。

 

却下理由はわずか数行で説明された。その説明文とやはり後で出された2人の判事による短い声明文から推察される理由は以下の通り。

 

まず、テキサス州は他4州を起訴する立場に立っていない。

それ以上何も書かれていないのだが、上について専門家が解説している。

選挙施行は各州の主権の範囲内にあり第三者の州の介入は内政干渉、という解釈が広く受け止められている。

 

それと、この起訴状には法的に取り上げるものが見当たらない、という2点。

 

一言で言えば、とんでも訴訟(=frivolous lawsuit )で世間をお騒がせ。これはこれまでのトランプの上をいく米国民を騙す大芝居。

 

この最高裁の判断は米法曹界専門家達の事前の予想に見事に一致。

 

ブッシュ(父)任命の2人の判事だけ、憲法第3条の州と州との訴訟には最高裁が介入する、という句を取り上げ、テキサス州の保全要求を最高裁に登録することを許すが、それ以上は何もする必要なし、と別に短く説明。専門家によれば、これは最高裁入口ドアのブザーを押してもよい、という事だそうだ。だが、中に入れて貰えないのは全く同じ。

つまり最高裁判事全員一致の門前払いだ。

 

パクストンの訴状内容は話の筋があちこち飛んでいる。

 

例えば、彼はトランプが負けるという事自体が普通ではあり得ない、と強調。

その理由としてこれまでフロリダ州とノースカロライナ州に勝った候補が歴代大統領に当選している、というのがある。これは事実ではなく、トランプヨイショのネタだ。

特に有名になったのは、トランプの集計課程を2016年に重ねると2020のように後で一挙に負けることは統計的に見て99.999999・・・・%不可能、というのがある。2016年の集計課程がそのままそっくり2020年に繰り返される、というのは現実ではなくサイエンス・フィクションの世界。こういう人が、違憲ナンチャラをもっともらしく持ち出す事自体が笑飯ものだ。これはポウエルのバカげた"クラーケン"訴状でも全く同じ。

 

これらの粗雑な訴状に共通しているのは勝訴を目的として法に沿った論議で書かれていないという事だ。我らの偉大なリーダー、トランプ様、に読んで頂きあっぱれじゃというお褒めの言葉を賜る目的のヨイショ訴状だという印象を受けているのは、私一人ではないようだ。

 

パクストンは自分の選挙にからんだ汚職疑惑で、この前の10月にFBIから出頭命令が出ていたのだが、無視を続けていた。この男が州の犯罪起訴の責任者なのだ。あきれ果てるばかりだ。

この新な汚職疑惑はパクストンの側近の弁護士と保安官7人によりFBIに告発されたもので、その中の数人はすでにパクストンにクビにされている。その上、パクストンは5年前の検事総長在職中に詐欺罪で起訴されなぜか審理課程が尻切れトンボになっている。まさに南部州カルチュアの闇を体現している悪徳弁護士。

どうせこの男もトランプの恩赦を目当てにしている、という憶測がメディアで流れている。

 

この最高裁事件でさすがにトランプに対する怒りが沸々と煮たぎり始めた。

これまで政治はフリースピーチを守ってきた。しかし、これを悪用し、選挙結果そのものを変えようとするトランプの企みは憲法違反という声が日増しに大きくなっている。

 

ペンシルベニア州検事総長が最高裁に出した反論書にもこの点が明確に指摘されている。トランプがこれ以上戦略をエスカレートすれば、反乱扇動で捜査されるべきだ、という意見が頻繁に出るようになった。しかしトランプは、現時点で米国防省トップを側近で掌握している。このまま収まるのかどうか、この先誰も予想できない。

彼がピックした国防省トップ代行の中にはフリンと同じく戒厳令に賛同する者がいる。

 

クリスマス前の米国は嵐の前の静けさなのかも知れない。

 

 

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出たー、テキサスのカウボーイ検事総長!?

今日は12月10日、新コロナの死者数が29万人を越えました。とにかくもの凄い勢いでコロナが広がっている。国全体が緊急体制に入っています。しかし頼みの綱はワクチンのみという怖ろしい事態が今のアメリカ。

 

マスクは自由を束縛する、とか、クリスマスだからパーティーするのは当たり前、という人達がかなりいます。そういう人達を扇動し、自ら手本となっているのがホワイトハウスのトランプ一家と側近達。もし日本の首相がトランプのような事をしたなら、皆怒りますよ。結果として感染はホワイトハウスからも広がっている。

 

ホワイトハウスでマスクしないで大パーティーしているシーンがフェイクニュースで流された。それが今批判の的になっている。

 

トランプはコロナ対策には全く無関心。口を開いて出て来るのは、バイデンに選挙を盗まれた、の恨み節。前回のブログを書いた日には、2日後に大きな事が起きるぞ、と興奮していました。

 

案の定その日の夜に、またまた大騒動です。

でもそれはグッドニュース👍しかしトランプには大打撃😭

 

その夜最高裁が、ペンシルベニアの共和党州議員からの公聴要請を棄却。それもただ一つのセンテンスで。

フェイクニュースは有頂天。彼らの凱旋報道が一通りおさまった頃に、全くこれまでと同じ内容の苦情を見事に最高裁に直接持ち込んだトランプ忠臣が現れ、これも大ニュースに。

 

テキサス州検事総長のパクストン氏。さすがカウボーイの州テキサス!

トランプ氏の大きな事とはこれだそうだ。今トランプは得意の絶頂にいる。

 

トランプは最高裁で訴えを聴いて貰えさえすれば必ず勝てると固く信じ込んでいる。

これまでトランプは3人もの保守派判事を任命し、現在最高裁は6対3で保守が絶対有利。特に自分で任命してやった判事3人の恩返しにトランプは熱い期待を寄せている。

 

このパクストン氏、最高裁への道を開く為に、何と、ペンシルベニア、ジョージア、ウィスコンシン、ミシガンの激戦4州を提訴した。

 

テキサス州の名をかたったパクストン氏の訴状によると、これら4州は選挙管理に失敗し選挙全体を傷物にした、と非難。しかし投票妨害を今回も堂々実行したテキサス州はトランプが勝利している。だからテキサス州には損害は全く出ていないのだ。

 

この訴状は公開されていて、私も一応目を通しましたが、筋が見えてこない。

 

拙解釈で申し訳ないが、つまりこの激戦4州は選挙を傷物にしたので公正な選挙を保証する米国憲法違反と主張しているような印象を受けた。

とにかく来週12月14日月曜日にせまった州選挙人投票から激戦4州をドタキャンさせろと最高裁に迫っている。つまり4州の62票(訴状には74票とタイポ=誤字)をバイデンから取り上げろ、と要求、算数ではこれでトランプの勝ち。

 

これに17の共和党州の共和党州検事長達がミズーリ州検事総長によって提出されたAmicus Brief(意見書)に 賛同の署名をした。

その上でトランプ自らも、"大統領だが該当の候補者"?として、この提訴に加わっている。?というのは上の語の法的定義が不明。トランプ派判事への単なるシグナルだと推測される。

 

ところで上の意見書の方は米国憲法の議論で占められ、パクストンのクソ訴状よりはるかに焦点は明確なのだが、意見書の議論は全く違ったジャンルに属するようだ。

ペンシルベニア州の違憲行為?のせいでトランプが負けた、と主張するより、むしろ不正が発生する可能性を強調している。やり玉に挙げられたペンシルベニア州では、州最高裁はすでに合法選挙という判決を下している。

 

被告側の4州が昨日反論を最高裁に提出した。

 

とにかく、すべては最高裁にかかっている。

 

 

今朝、テキサス州の主要新聞、ダラスモーニングニュースが、パクストンがテキサス州の名を使っているのは職権の濫用、このバカげた提訴を引っ込めろ、ときつい意見を出していた。

 

このパクストン・テキサス州検事総長だが、検事総長に2014年に当選。それまで下院議員をしていた。ラジカル保守である"ティーパーティー"のメンバーであることから法より政治の人であることは明らか。

 

しかもだ、検事総長在職中の2016年に、投資詐欺で起訴されている。その内の一つは客の買い手には売り手から手数料を受けとっていたのを知らせていなかった、というのがあった。あっぱれな詐欺男で検察官でいられるのが不思議だ。しかしなにしろご本人が州検察のトップというので起訴は保留されたまま。その後2018年に検事総長に再選だ。しかし大統領選投票日直前の10月に州検察の側近複数に別件汚職や脅迫を告発され現在FBIの捜査下にある。

 

呆れ果ててものも言えない。こんな人間のクズを2度も 州検察のトップに据え付けた州民が愚かなのか?

 

フェイクニュースの法解説者の分析によれば、このようにテキサス州が他州の内政に干渉するのはお角違いでこれまでに前例がない、すでに不正選挙の判断は下級裁判所でなされた、という2点を指摘、最高裁による停止措置命令はないだろう、とのこと。

 

最高裁の決定は今夜か明日にも出そうです。

 

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上は"How the Grinch Stole Christmas"(グリンチがクリスマスを盗んだ!)の中で歌われた"Where Are You Christmas?"(クリスマスさん、今どこにいるの?) 

米のクリスマス・シーズンの定番となっている。

 

今クリスマスの日にプレゼントが買えない親がたくさん出てきている、とメディアが報道していました。新コロナがクリスマスを盗んだからです。非常に悲しい。

 

フリン起訴の終焉!?

今日12/8には米でコロナ感染死者数がほぼ29万人に到達。この調子だとリスマス以後の一か月が最悪のやま場になりそうだ。しかし頼みのワクチンは来年の春まで感染抑制効果が出ないそうだ。非常に残念なのは、これまで感染学者の予想だけは当たっていることです。

 

私達市民は覚悟を決めてコロナ感染を何とか乗り切ろうとしている。

全く哀れな話ではないでしょうか。住んでいる地区にも感染者家族が現れ、皆可能な限り外出を避けての引きこもり生活。娯楽はもっぱら映画・ドラマのストリーミング

に頼っている日常です。ネトフリックス、アマゾン、HBO、Starzの4つを順番で見ている。しかし夜更かしだけは避けている。

 

ポスト・エレクションなのに、混乱は収まりそうもない。

しかし不正選挙がトランプのデマであったことが現時点で全く明確になった。

 

第一の決め手はトランプ側の訴訟棄却。

第二はトランプ政権による不正選挙防護システムの成功である。後者は政府の政策で司法省長官すらも不正はなかったと公表せざるを得なかった。しかしトランプは真っ向から否定。サイバーセキュリティ責任者をまたクビにしている。

 

第一に関してはペンシルベニア連邦高裁判事、この人はトランプにより任命された、による、不正疑惑で不正選挙は作り出せない、との控訴棄却の判決文の一節が事情をうまく言い表している。

 

今回のトランプ敗北で人々の大きな関心の一つはトランプによる"大統領赦免権"の施行である。トランプは子息・側近の200人近くを赦免し、自己も赦免するという憶測が流れているからだ。

 

先月のサンクスギビングの前日に大統領赦免を受けたのが、フリン元国家安全保障長官である。今日の夕方、ワシントンDCの高裁判事によりフリンの犯罪は赦免された、と発表された。

よく知られているようにフリンは副大統領ペンスに、ロシア大使と電話でオバマのロシア経済制裁について裏取引をしていない、とウソをついたという理由で、トランプからクビにされた。

フリンのストーリーは調べれば調べるほどナゾめいてくる。

の動画はそのフリン氏が恩赦を受けて以来の初のメディアインタビューである。相手はフォックスチャンネルの"判事ジャニーヌ・ピロ"。彼女はトランプ・ヨイショの元判事。

 

フォックスは彼女のようなトランプ・ヨイショのコメンテーター達の時事放談をオピニオン番組と呼んでいて、ニュースと区別している。一か月前の投票日以来ニュースではトランプの不正裁判はデマ、というスタンスを取り続けている。それがトランプカルトからのフォックス離れの原因となっている。

 

フリン氏は赦免以来トランプ・アウトレットと呼ばれるヨイショ放送で発言していた。そこでフリン氏は彼の弁護士でもあるパウエル弁護士の唱えるQアノンの陰謀を説き、トランプに戒厳令を施行するよう、つまり軍事クーデターを、呼びかけて大評判となった。

 

ところでパウエル弁護士の訴訟はフリン氏の予測も虚しく、昨日、ミシガン、ジョージアで却下。

 

彼女による起訴状は一週間前からSNSで公開。タイポ(誤字)が多いのでこれも大評判になった。拙者も約100ページのミシガン連邦裁宛の起訴状に一応ざっと目を通したのだが内容は本当にQアノン陰謀論そのもの。

こういうクソ訴状を読まされる判事、関係者及び私のような野次馬の苦痛を考えるべきだ。ミシガンの判事は訴状は憶測のみで証拠なし、いう理由で脚下。ジョージアでは州裁判所に提訴すべきでお門違いだが、この訴訟内容は証拠に欠ける、という理由で却下。

 

この動画で評判になったのは、そのパウエル弁護士をフリンは、アメリカの法と正義の守護天使だ、と言及していることだ。普通のアタマの機能を失っているとしか思えない。

 

モラー捜査官によりDC連邦裁に起訴、FBIへの偽証罪を2回宣誓し認めたが刑期の言渡しが近ずくにつれ心代わりで、パウエル弁護士が起訴取り下げを要求し、拒否され、司法省に不満を持ち込みトランプとバーの特別待遇で司法省から起訴年下げまでして貰った。しかしこれも判事に拒否され、控訴で判事に対する取り下げ命令を得たが、判事が高裁判事全員による審査を要求し、取り下げ要求の判断は判事に、という判断が下った。フリンと確執を続けたそのサリバン判事は、恩赦がなかったら、自分はフリンの起訴取り下げを拒否していたかも知れない、起訴取り下げはトランプ大統領の政治目的で要求された疑いがある、と述べた。

動画ではフリン氏は家族の受難についても不満タラタラ。しかし、動画の彼の表情は本当に明るい。

しかし彼の笑顔はいつまで続くか?

というのは彼の赦免に関して法的チャレンジが現れる可能性があるからだ。

 

ある人権NPOからフリン起訴却下に挑戦する意見書(Amicus Brief)が判事に提出された。これは大統領恩赦に対する挑戦である。理由は、フリンの赦免はトランプの犯罪を隠す為のものというのだ。2年前のバー司法長官の認証公聴会ではバー氏はもし大統領が自分の犯罪行為を隠す目的で恩赦を出すならそれは恩赦とはならない、と答えている。

このバー司法長官の辞任の話が出ている。大統領の自己赦免は違憲であり、バーはそこまでヨイショの片棒は担ぎたくないだろう。

 

バイデン氏の大統領就任式(1月20日)の午後一時きっかりでトランプ政権は終わる。トランプは大統領選後に約200億円もの寄付を集めている。その中で25%が共和党本部に送られ、残りはトランプ個人に行く。だから、バイデン司法省による起訴にかかる裁判費用には当分事欠かないようだ。

 

 

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https://www.youtube.com/watch?v=FIh5iOyPkmQ

 

大統領選に不正はなかった!?

11月29日サンデーの朝、トランプは45分間も、選挙に大勝した、数で負けて見えるのはトランプ票が集計から抜けたからだ、と言い張った。トランプのキ印ぶりにはもう皆閉口。就任式まで指折り数えて待つばかり。この時視聴者の非難はヨイショでトランプに言いたい放題を言わせたという理由でフォックスのアンカーに向けられた。

 

その夜、CBSのニュース番組"60Minutes"で前CISA 局長、クリス・クレブス(Chris Krebs)氏の単独インタビューが報道された。下がその動画。

 

クレブス氏は今回のトランプの主張が全くのいいがかりであることを全米に暴露。このクレブス氏は大統領選挙後の11月17日にツィートでトランプに免職されている。

 

クレブス氏は共和党支持者でありブッシュ政権に雇用されたサイバーセキュリティ専門家。2017年にはトランプが彼を本土安全省CISA(=サイバーセキュリティ安全局)の局長に任命した。彼の職務は2016年のような外国からのサイバーアタック(ハッキング、誤報の拡散)を防御する事だった。 

 

2017年間から約3年半を費やし、米国に対するあらゆるサイバー攻撃ケースを予想し今回の大統領選に備えた。CISAは各州が使用する集計システムの監視にあたった。集計システムは各州ごとに購入され独立運用。全体としてネット化されていない。これもすでによく知られている事実だ。だから米国外にトランプ票がシステムを通して持ち出された、というのもシステムを知らない人々によるデマ。集計は投票紙をもとにしている、だから一枚一枚が追跡できるしくみとなっている(私達はスクリーンで投票、しかしプリントアウトを集計機に入れている)。従ってジョージア州の手による再集計と集計機との集計結果には異常を示す違いはなかった。

 

選挙当日はCISA本部で全米の投票を監視した。その時も全く問題は起こっていない。選挙前からすでに不正デマを撒き散らしていたトランプは、11月9日には、ドミニオン集計システムが大量のトランプ票を消したとツィート。しかしクレブス氏は職務の義務として、11月12日になって、今回の選挙は史上もっとも安全な選挙だった、と公式声明一言を発表。トランプは怒り、クレブスは国賊だ、とツィートで非難。いつトランプが彼のクビを切るのかと憶測されていたが、ついに11月17日にバッサリ。

 

その2日後の19日にはあのジュリアーニ達"エリート弁護士攻撃部隊"が共和党本部で顔見世興行。呼び物はシドニーパウエルのQアノンからのドミニオン陰謀説。その中でジョージア共和党知事は中国共産党から賄賂を受け取ってドミニオンを据え付けた、と非難弾劾。あまりの超ラジカルぶりに、視聴していたTVコメンテーターの少なからずが恐怖を感じたと告白。

 

しかし翌日の夜遅く、このパウエル弁護士への縁切り状がこっそりとトランプ・キャンペーン・サイトに発信されていた。

 

それにもかかわらず、パウエル弁護士はQアノンからのドミニオン陰謀説をそのまま起訴状にしてジョージア、ミシガンの知事及び州務長官を起訴した。 

ジョージア州知事はトランプの忠犬だ(った)。が、私が困っている時に何もしてくれなかった、とフォックスのインタビューでトランプは知事に恨み節。憲法違反を覚悟でジョージア州知事にトランプ勝利を宣言しろと言うわけだ。恩を着せて仲間を泥に引きずり込む、これがトランプ式なのだ。

 

クレブス氏は、免職されて一番辛かったのはこれまで3年半共に頑張ってきた仲間にサヨナラの一言が言えなかったこと、とインタビューで告白している。

 

彼の率いるCISAはFBI、NISなど政府の他の安全保障エージェンシー及び業者達とも連絡を取り合っていた。事実、FBI長官は投票前に不正は起こっていない、とやはり一言公表している。FBI側はジュリアーニが騒いだハンターのハードディスク発見も全く無視しているようだ。トランプはこの現FBI長官にも私の為に何もしていないとひどく怒っている。

昨日、トランプのエリート弁護士攻撃部隊のメンバーの一人、デジェノバ氏がクリス・クレブスを夜明けに引き出して射殺せよ、とトランプ系列TVで呼びかけ、非難の対象となっている。

  

https://www.youtube.com/watch?v=YzBJJ1sxtEA&t=63s

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これでもトランプは正常か!?

2016選挙戦で多数の精神病理学及び心理学の専門家がトランプの言動が現実から遊離していることに注目。それ以来彼の話は誇大妄想と被害妄想のリピートで精神疾患者特有の症状と同一ではないかと指摘されてきた。本も出版され、政府や議会にも意見が提出され、大統領就任以来、専門家達は社会に対して警告を発してきた。

 

米の医療法では報道された大統領の言動から専門家が症状を診断することは違法。これをゴールドウォーター・ルールと呼んでいる。しかしトランプのように言動から精神不安定が察知できるケースでは専門家の意見は考慮されるべきだ、という声が大きくなっている。

 

実は今日11月29日日曜のAM10時に流されたトランプの45分間の電話インタビューを聴いたばかり。内容は大統領選に勝ったという現実無視の誇大妄想と被害妄想の苦情ばかり。投票数で負けた、という当然の帰結はこの詐欺老人のアタマの中には全く存在しないのだ。

 

トランプが引き起こした米憲法クライシスのせいで今回の投票総数は史上最高。バイデン(=反トランプ)は8千万票近くを、トランプは7千2百万票獲得、二人の差は少なくとも約6百万票と見なされている。ヒラリーとの差は100万票だった。またトランプも負けたとはいえ2016よりもはるかに多数の支持票を獲得している。

しかしトランプは今回の結果が受け入れられないのか、または受け入れたくないのか?二つに一つか両方か。

11月5日にフェイクニュース及びフォックスニュースまでデマという理由で会見を打ち切られて以来、沈黙を守っていたが、11月26日のサンクスギビングの朝、トランプのショート記者会見。私が勝った、というスタンスは全く変わらず。その後さっさと自分所有のゴルフコースへ出かけた。

 

米は今新コロナ感染悪化の真っ最中。しかし感染に関してトランプが口にする事は、ワクチン開発の手柄は私だ、バイデンは私の手柄と盗もうとしている、という恨み節。下はその時の会見動画の一部だが、選挙は私が勝った、と相変わらず。超大型の選挙不正でこうなってしまった、こんな事は米では起こるべき事ではなく第三世界での出来事だ! しかし記者に突然怒りだし、私にそんな口を聞くな!私はUS大統領だ!大統領に向かってそんな口の聞き方は許さん、と逆上!これがSNSでバイラルになった。

バナナ共和国(=第三世界)の独裁大統領のように振舞っているのは、トランプだ!

 

今日のインタビューでは"ドューハムはどこだ!FBI は一体何をしている!皆私の為に働いている筈なのに!"と声を荒げて電話で叫んだ。

 

ドューハムとはトランプの意を受け嘘つき司法長官バーが任命したオバマゲート陰謀捜査の特別連邦検察官。フリンは強制的に偽証させられた、という彼の結論がフリン起訴取り下げの根拠、とバーは主張。トランプの算段ではこのドューハムがオバマ陰謀の報告書を公表、投票前にオバマとバイデンを逮捕するつもりだった。これが本当のオクトーバーサプライズ。しかしドューハムは報告を出さず、おかげでトランプの策謀はドタキャンされた。バーがオバマと側近の起訴もあり得る、と早くに宣言したドューハム捜査の詳細を私達市民はぜひ知りたいものです。バイデンによる早期公開を期待している。

 

ところで今日の記者会見でのトランプの主張は縁切りしたはずのパウエル弁護士の起訴状とほぼ同じ。

バイデンは8千万票を取れるわけがない、と今日も電話で数回リピート。負けたのはトランプ票が、石の下、川、道端でばっさばっさと捨てられたからだそうだ。それと集計監視員を追い出し秘密に不正を働いた、ドミニオン集計機で票がすり替えられた、死人までが投票、と本当にきりがない。

 

その上、ジョージア州知事は自分が苦境に陥ったのにトランプを全く助けなかった、だから知事選で助けてやったのを後悔している、州務長官は裏切り者だ!とTVで宣言。

事実はジョージア州知事はトランプの忠犬。ステイホームを真っ先に解除したのはジョージアだった。もちろんその後に感染の波に襲われた。州務長官は、私と妻は揃ってトランプに投票したが、職務は果たさねばならない、と悲痛な声で宣言。だが負けを公表した罪を負わされ、トランプの目には憎い敵としか映らない。州務長官は、私はトランプにバスの下に投げ込まれた(=責任を理不尽に負わされたの意、米口語の決まり文句)と述べていた。

しかもジョージア州は手動で再集計してもやはり結果はトランプの負け。これとドミニオン機械集計不正はどう繋がっているのか?私達にはさっぱりわけがわからない!

トランプカルトは、ジョージアではまた不正をされるので一月の上院選をボイコット!と呼び掛けている。

それに知事と州務長官は責任を取れ、と二人を辞職に追い込もうとしている。これは州共和党内のクーデターだ。今週中にトランプもジョージアの乗り込む予定。

 

この調子ではバイデンを次期大統領としてトランプが認めることはまず無理。それどころか永久に認める気もないようだ。これからの54日間トランプに何をされるかわからない、という不安と警戒がフェイクニュースと市民の間に非常に高まっている。 

 

https://www.youtube.com/watch?v=vVR2_JyVzHE

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トランプ選対:シドニーパウエル弁護士に三下り半!?

ハッピー・サンクスギビング🦃❕

 

実はこの2-3日、カゼ(新コロナ?)症状、喉の痛みと咳こみ、気分が悪い、が出ていました。最初にこれらの症状が現れたのが拙孫、次に親、そして拙者に伝播してきたわけです。これは依然のカゼ感染ルートと全く同じ。外出を控え、水分を補給し乗り切れるかどうかと思っていたところ、現時点では症状がほぼ消滅。しかし油断は禁物。医療関係者に死亡が多いのは繰り返しコロナに感染したからという説がある。

 

さて選挙後ですが、トランプの異常妨害行動に米は再び大混乱。それを必死に逃げ切って就任式にゴールイン、というのがバイデン側の戦略。来年の一月20日の就任式にホワイトハウスに居座わっているとトランプは家屋不法侵入現行犯で逮捕という事になる。こういう話が政治ニュースでまともに取り上げられている事自体が本当に信じられない、全く異様な世の中です。

 

シドニーパウエル弁護士の事は前回の記事の続きです。

フォックスTVを拠点とするトランプ・ヨイショの弁護士グループが"エリート・ストライク・フォース・チーム"(=エリート攻撃部隊)と自称し、首都の共和党本部でお目見え記者会見をしたのが、先週土曜日の11月21日。

 

しかし、翌日の11月22日の夜こっそりと、トランプ選対サイトで、その中のメンバーだったシドニーパウエルへの離縁状が発信された。もちろん、フェイクニュースは大騒ぎ。しかしトランプ側も当のパウエル弁護士も今日まで沈黙を守っている。

 

この宣言は本当に三行半。本文はわずか2行。

シドニーパウエルはトランプ弁護士チームのメンバーではない、パウエル弁護士は自分で勝手にトランプ弁護活動をしている。

文責はジュリアーニとエリン弁護士、つまりトランプがツィートした5人弁護士チームの2人。しかしこの中で実際に連邦控訴専門弁護士として実務可能なのはパウエル弁護士のみだと思われている。

 

確かに、金曜日の夕方にはトランプの"耳"の役をしているフォックスの時事番組ホスト、タッカー・カールソンに、ドミニオン陰謀論の証拠を出せ、証拠のないデマは止めろ、と攻撃をくらった。フェイクメディアは、すわ、内ゲバと大騒ぎ!

 

あの土曜日の記者会見の結果は惨憺たるもの。翌日サンデー時事トークショーで、トランプ側近のクリスティー元ニュージャージー知事が陰謀論の拡散は恥、選挙結果を認めるべきだ、と主張。これがフェイクニュースで拡散された。

 

だが、シドニーパウエルはトランプの大のお気に入り。二人とも陰謀論大好きで趣味が一致している。トランプは先立つ11月14日にトランプ弁護士チーム(シドニーパウエルの名入り)に祝福ツィート。自らも、私は勝った、だが組織的選挙妨害の陰謀で勝利を盗まれた、と繰り返しツィート。これはパウエルのドミニオン陰謀論をトランプ自身が頼みの綱としている証拠だ。

 

ベネズエラで使われたドミニオン社の集計ソフトウェアでトランプからバイデンに大量の票が変換!。ジョージア州でドミニオンが採用されたのは、直前にジョージア州知事と州務長官がドミニオン社から賄賂を受け取った、しかもその金は中国共産党から出ている、と主張。だから今まで見たこともない超大型訴訟でジョージアを粉々に粉砕!とぶち上げた。

 

トランプカルトは大喜びだが、反対にジョージア州は大混乱。ジョージア州では1月早々に上院選で2名の議員が選ばれる。上院は現在民主48対共和50。民主が2名獲得できれば優勢となるのだが、これまでの予想は共和党の勝利とみられている。しかし、ジョージアではトランプカルトが汚職抗議として投票棄権を呼びかけていると報道されている。

 

そして25日のサンクスギビング前日、ホワイトハウスで恒例の七面鳥🦃"コーン"さんの赦免セレモニーがあったのだが、同時にあのフリン元国家安全保障長官の赦免をトランプ自らが発表。このフリン氏の弁護士がパウエルだ。フリン氏はモラー特別検察官との取引でFBI偽証を法廷で2回宣誓して認めている。モラー氏はフリンに他の起訴無し、実刑無し、の2点を確約。しかし判事との関係が悪化しフリンは心変わり。偽証を認めながら認めないという二重の態度に出て弁護士をトランプ側近のパウエルに代え、FBIの罠を理由にフリン氏は宣誓取り消しを要請し、拒否された。

パウエル弁護士はバー司法長官及びトランプに助けを求め、今度は同じFBIの罠を理由に司法省が起訴取り下げを要求したが再び判事により阻止。その際にトランプとパウエルが立ち上げたのがオバマゲート陰謀論だった。フリンはオバマのトランプ打倒の陰謀で犠牲にされた、というのだ。

 

昨日11月25日の夜、パウエル弁護士がジョージアとミシガン2州に投票無効の訴訟を持ち込んだ。これは最新ニュースです。ジョージアでの起訴相手は汚職まみれ?の共和党の知事と州務長官。この先一体誰が敵、誰が味方か、共和党内の大混戦は避けられないだろう。この一週間のシドニー・パウエル弁護士に関する一連の動きは果たしてつながっているのかどうか、真相を知りたいものだ。