chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

アルコニス妻のプロテスト!?

昨日米CNNのニュースで知ったのだが、現在日本で居眠り運転で服役中のリッジ・アルコニス海軍大尉の夫人がホワイトハウスの前でプロテスト。これに参加したのがトレボア・リード氏。

リード氏は2019年ロシアで泥酔中に警官に暴行したというので逮捕。その後裁判で9年の懲役刑を言い渡され服役していた。だが2021年の4月に囚人交換で米国に引き渡され無罪放免となった。

 

下はこのニュース動画です。

Free Ridge Home!(リッジを故国に返せ)

 

犯罪(過失致死)ではなく突然の発病です、とインタビューで宣言するブリトニー夫人。運転している時、家族と会話中に突然意識を失なった。夫のリッジ・アルコニス氏はその時夫人に、疲れただろうから目を閉じて休むようにと言ったそうです。

このデモには夫妻の3人の子供も一緒でした。監獄に送られるという事に上の娘2人は黙ってたえていたそうですが末っ子の幼い男の子の方は一緒に行くと父に申し出た。

本当に痛々しいストーリーです。

このご一家のプロテストに加わったトレボア・リード氏の発言。僕のように外国で拘留の彼も政府の助けが必要、と主張。実際米国務省の長官補佐もこの事件をモニターしていると発表。

 

www.youtube.com

私が見たCNNのニュースでは、ブリトニー夫人は、日本の弁護士に約1.6億円相当の賠償金を払えば執行猶予になると教えられた、夫を起訴した検察官は被害者の近親と近い関係にあり司法制度の公平を欠いている、の2点で日本側を強く批判していた。ニュースによると、犠牲者の姪が同じ検察事務所に勤務とのこと。

米では問題ですが日本も同じでしょうか?

 

CNNのキャスターが、この後の交渉に影響するのではと、返って心配していたくらい。YouTube動画の下のコメントを読めばほとんどの人が夫人に批判的。高山病とは誰も信じていない。

 

There are no winners, only survivors

 この事件に勝者はいない、いるのは生き残れた者だけ。

 

アルコニス氏は賠償金を払い被害者に謝罪し服役中。やるべき事をした。当然海軍のキャリアを失い将来は未定。3人の子共々すでに米に送還されたブリトニー夫人の行く先は決して明るくない。

 

現実的には今すぐとはいかないだろうが日米両政府間で即急に解決して欲しいと願っています。

 

 

 

トランプ:FBI捜索令状の内容!?

前回の続編です。先週月曜日のトランプのフロリダ住居家宅捜索以来、米の政界は大揺れに揺れ、今日の日曜日もその余震が続いている。明日は月曜日なのでまた新しく揺れ直しがスタート。

 

トランプからの抗告が無いまま8月12日(金)の3時きっかりに判事の予定通り、トランプのフロリダ州パームビーチの家宅捜索令状と接収品リストが公表された。

 

しかし不思議なのは、その前にウォールストリートジャーナルが令状の内容を記事で公開していたことです。このソースはどこなのか?

この後捜索に従事したFBI要員の名が彼のSNS、TruthSocialで公開されたのは、トランプからのリークと見られている。というのはこの捜索令状と接収文書リストについてはトランプはすでに月曜日に受け取っていた。

ウィッチハント(魔女狩り)と泣きわめくくらいなら、令状とリストを公開すればいいのだ。

しかし、だんまりを決め込んでいた。だが公表された内容を見るとトランプのだんまりの理由が納得。法的にはどう見てもトランプが不利。これがトランプでなかったらすでに起訴されている。

 

捜索令状には犯罪疑惑が3点あげられていた。

しかし犯罪現場の捜索にあたっても起訴されるかどうかは検察次第。ガーランド長官はかって最高裁判事に指名された過去があり、そつがないので起訴につながるという予想が大きい。しかし誰が起訴されるのか明らかではない。こういう大がかりな隠匿はトランプ一人でできるはずがない。

疑惑第一は、国立公文書館の所属物がトランプ私宅にあったこと。分かり易く言い換えると、公文書窃盗容疑。指摘されている法は2018年にトランプ政権の強い意向で改正され犯罪化された。有罪となれば選挙による公職資格を失う。つまりトランプが起訴され有罪になれば大統領にはなれない。トランプはこの法で彼の天敵ヒラリーとオバマの大統領再選を阻もうとした。しかしこれに対する憲法上の反論が出ているのでひと悶着ありそうだ。トランプが署名した法に自己弁護の為に違憲を主張、なんてことも充分あり得る。

 

第2は、今年一月に公文書館要員がマーラーゴに出向いて15箱を接収したのだが、それが全部ではなかったことがわかった。これが公務妨害疑惑。この月曜日には20箱以上が押収されたのだが、その内12箱は、いわゆる非公開と分類された㊙文書であった。該当の㊙文書がトランプ居住区&オフィスのどこから押収さえたのかは明らかにされていない。一説では金庫に隠されていたとも言われている。また、なぜ司法省の知るところとなったのかは、トランプ側近に密告者が出たからだ、といま評判になっている。大統領時代のトランプは密告者をマフィア風に"ラット"(=ドブネズミ)とツィートしていた。マフィアにはこのFBIのラットが一番怖い。今彼はパラノイアに取り憑かれているという噂まで流れている。

 

残存書類について司法省とトランプは数回にわたり交渉し、6月の最後の話し合いではトランプは公文書館所属の物はないことを文書で司法省に通告していた、というのがメディアのほじくりだした最新情報。これが本当なら明らかに偽証罪を構成。上の2疑惑は起訴されれば有罪となるだろうと、法曹プロは予想。

 

第三のは政府の極秘機密情報を隠匿していたことを前提とする、一体この情報をこの先何に使うつもりだったのか、という視点から展開されるスパイ防止法違反容疑です。トランプはSCI(=secret compartmeted information)と呼ばれる超極秘情報をマーラーゴに隠匿。またその下のトップシークレットに分類される情報も4セット見つかった。これらの情報は敵国に渡ると甚大な被害をもたらす。敵国との取引価格は数兆円と評価。トランプにとっては高級ダイアモンドと同じ類の資産である。

特にトランプはお役所書類は読まないことで知られているが、この極秘書類の価値だけは知っていたと思われる。

 

また㊙書類は誰がどのように持ち出したかも記録されているはずなので、事件に手をかした関係者は夜眠られないはずだ。トランプ以外は厳罰が待っているからだ。

 

トランプは彼のSNS、Truth Socialで大胆な反撃に出た。

極秘文書の分類は大統領に絶対権限があり、トランプはホワイトハウスを去る間際にこれらの"非公開"文書の全部を公開に変えた、と主張。

これに乗ってトランプヨイショの共和党議員がTVで恥ずかしげもなく議論を展開しているのにも驚愕だ。CNNのキャスターが笑いを抑えて聞いているのが見え見え。このキャスター、トランプ擁護に懸命な下院議員に、オタクなら㊙情報を家に持って帰りますか?と尋ねたら、この共和党下院議員は、いや、私はそんなことはしない、と平気で答えていたのにも驚きだ。

しかもこの弁明は、トランプは大好きなゴルフにでかけるときも㊙を解いて㊙文書を持っていくのが習慣だった、とまで発展だ。それに対してボルトン元国家安全保障長官は、これもホラだよ、事実ならその際にこれらの㊙文書は一般公開されているはずだ、とTVで反論。

 

最高裁の判断では大統領令は現大統領の特権となっている。だからトランプが任期中に公開文書に指定したと主張するなら、バイデンが元に戻せばいいのだ。バイデン司法省で非公開文書と認定されているなら、今のバイデン政権の決定と見なすべきでトランプは権限を失っている。だから非公開である。

 

今回の事件で社会の注目を大きく浴びたのは、トランプカルトの暴力的出方だ。マッカーシー下院議員が中間選挙で下院議長になってクビにするとガーランド司法長官を恫喝すれば、オハイオ州のFBI支部がカルト白人男性によって襲撃された。この男は射殺された。トランプのSNSは内戦を大っぴらに呼びかけている。このようにトランプカルトは上から下まで暴力で社会をコントロールするつもりである。

 

FBIに対する誹謗中傷をフォックスなどのトランプ系メディアが扇動、トランプのSNS、truthsocial はFBIヘイトで盛り上がっている。家宅捜索に従事したFBI要員の氏名のリークもとはトランプ以外に考えつかない。この為FBIでは職員家族へ向け警戒態勢を出した。

昨日はアリゾナ州フェニックスのFBI支部にトランプカルトが攻撃用ライフルを携え押しかけた。

 

かっての共和党を代弁し保守派の心髄と言われた懐かしの評論家達がTVに次々と登場。口々に米国分裂の危機を唱え司法省にこれ以上トランプを刺激しないようにと訴えている。

今日は今日でトランプが押収された書類を返せ、と彼のSNSで要求。それらは彼個人の所有物だ、と主張。

国中が混乱し、何だかわけのわからないおかしな事態に突入だ。この原因は独裁者トランプにある。 

 

トランプ: フロリダ住居ガサ入れ大騒動

私のビューティフルな家がFBIの大部隊に包囲され、ガサ入れされ、金庫まで破られた、奴らはまだそこにいる、とTruth  Social にツィートしたのは今週8月8日の月曜日の6時30分頃。この捜索でFBIは12箱を押収。

 

まず真っ先にSNSで反応したのはトランプの忠臣マッカーシー下院共和党リーダー。

"中間選挙の後あんたはスケジュールを開けとけ、このままでは済まさないぞ"とガーランド司法長官を名指しで恫喝。

似たような脅かしと糾弾のツィートがトランプに忠誠を誓う子分議員から続々と出た。彼らは口を揃えて、権力の弾圧だのバナナリパブリックの司法省と非難ごうごう。その一方で下部のトランプカルトからは、"内戦を始めるぞ、銃を持て"、という暴力メッセージがバイラルとなった。

このような憤怒のツィートを踏み台に、トランプは捜索で偽証拠を植え付けられたとまで言い出した。この流言もあっというまにバイラル化。フォックスでもニュースとして取り上げている。

 

トランプのナチ流プロパガンダに驚愕したのは米市民。

 

こうして市民を混乱させ内部対立を煽り、8月10日(水)には召喚先のNY州裁判所でトランプの天敵ジェイムズ州検事の約440の尋問に対して第五(the fifth)と呼ばれる黙秘権を行使。これによってトランプは有罪を認めたことになるのだが、その理由がふるっている。今回のFBIによるガサ入れのように、私はバイデン政権のウィッチハント(魔女狩り)のターゲット。生まれて初めて政権に迫害される人達の恐怖が理解できた、と証言拒否にまわった。以前は第五黙秘権を使う人は不正直で罪を隠しているせいだ、と非難していたのにもかかわらずだ。

 

ウソをつけば偽証罪に問われ、真実を述べると犯罪起訴につながる、という追い詰められたトランプの苦肉の策が証言拒否の真の理由。

しかし、木曜日になって詐欺老人の化けの皮が早くも剥げてきた。

 

まず、トランプの指摘、大統領公文書に関して交渉にあたっていた司法省とは友好関係にあった、というのは真っ赤なウソだった。

 

今年の一月に司法省は15箱の公文書をマーラーゴの地下の倉庫から接収した。しかしそれが全部ではなかったようで、これに関してウォールストリートジャーナルは、内部の情報提供者の存在を昨日記事にした。司法省とトランプは4月に直接会合、6月にもマーラーゴに司法省関係者を送り、交渉にあたった。今回の捜索は交渉では解決不能という司法省側の判断によったものと見られている。

またワシントンポストはこの極秘文書は核兵器関連の疑いがある、と今日報道したばかり。

 

それに対してトランプ側は残っていた文書はトランプがホワイトハウスを離れる直前になってトランプ自ら極秘文書を取り消した、と反論してしている。しかし核文書は大統領が勝手に決められるようになっていない、というのが国家機密法専門家の批判的意見だ。

 

米の中間選挙は急速に"関ヶ原"化。このせいで社会不安が急激に増大している。米社会がこれ以上2分するのを防ぐ為、ガーランド司法長官自らが異例の会見をしたのが今日の午後3時過ぎ。

 

彼は、すでにフロリダの連邦裁判所にマーラーゴ家宅捜索の令状と押収品リスト公開を連邦判事に要請した、と発表。下はガーランド長官のニュース動画。判事はトランプの許可がでれば明日の午後3時に公表すると答えた。

しかしだ、トランプはすでにこの令状とリストを所持している。事実は、トランプの公開は彼の自由だし、フェイクメディアも政治解説者達もトランプにこれを公開しろ、と早くから要求していた。しかし、トランプ共和党側はガーランドに令状を公開し透明化させよ、と要求。相方の間で話が全く食い違っている。

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=6fHJko3enX4

会見するガーランド司法長官の方は抑えこんだ怒りが透けて見える。法は大統領であろうとなかろうと米市民に同一に適用されなければならないことをここで宣言。

そして以下の3点を強調。

まず、この捜索は彼の命令で行った。

家宅捜索は法の手順に従って行われた。捜索は突然ではなく、捜査過程での法的判断に従ったものである。

家宅捜索に従事したFBIを非難するのは間違っているのみか、法の執行に命を捧げている職員を屈辱する根拠のない発言(証拠を植え付けた)は上官として聞くに堪えない。

 

ところで、夜中頃に、トランプは司法省の捜索令状公開には反対しないことをSNSでツィート。この老人の深夜ツィートは有名だから驚くにはあたらない。ガーランド司法長官も指摘したように、トランプには手持ちの令状を公開することができる。しかしそれはなぜか無視。

 

この説明として、トランプはネットなどの操作ができない人で、情報は口頭かプリントに依存している、というのがあった。しかも公式書類は面倒くさがって一切見ない人なので彼の判断には大きな問題がある、というのだ。ツィートは側近に口頭でさせ、彼へのe-mailはプリントして貰って読んでいるとのこと。このような情報処理が驚くべき無知の原因なのだ、というのだ。

 

トランプ、大統領再選への道が閉ざされる!?

今日の午後6時頃、TVでニュース速報。

トランプの住居、フロリダのマーラーゴ・ゴルフクラブ&リゾートホテルが早朝からFBIの家宅捜索を受けた。驚いたことに、ニュースソースはトランプ自身。彼がSNSで"私のビューティフルな家にFBIが入り込み、私の金庫まで破られた!"と憤懣やるかたない。これは米とほぼ同時に日本でもニュースになっていた!

 

news.yahoo.co.jp

https://news.yahoo.co.jp/articles/55ab5e3dfe85df9d9bf84f16ce9110a1684f1ee4

大統領退任後、トランプは大統領公文書を15箱もマーラーゴに持ち帰っていた。その中には、恋に落ちたとTVで告白した相手である北の将軍様からのラブレターも。それに現時点では公開されない超極秘文書も混じっていた、と報道されている。

 

この公文書隠匿事件は国立公文書からの捜査依頼で司法省を通して交渉され、今年の2月に係官がマーラーゴを訪れそれらをすべて押収した、と報道された。しかし明らかに事はこれだけでは終わらなかったようだ。今回のはトランプがNYに尋問召喚された留守中に実施。この召喚は前妻イヴァナ・トランプの事故死で延期されていたものだった。

 

CNNによると、バイデン政権も家宅捜査を全く知らなかったと報道。公文書館に収められる予定だった公文書を破壊したり隠したりすると連邦犯罪となる。司法省が公文書隠匿または破壊でトランプを起訴することが法曹関係者の間で予想されている。

 

これでトランプが有罪になれば、トランプは大統領になる資格を失う。トランプはオバマ氏はケニア生まれで大統領にはなれない、と言い張ったが、今回は自分の放ったブーメランが返ってきた。

トランプを対象とした犯罪捜査はこれまですでに3件。

まず、NY州検事による悪徳企業としてのトランプオーガニゼーション捜査。今回トランプはNYで召喚尋問。トランプは逆訴訟で抵抗したが、NY州裁判所で却下された。この捜査は民事に留まるか犯罪捜査に発展するのか未定。今回予定されているトランプと長女イヴァンカの尋問で犯罪捜査に切り変わるかどうかが注目されている。

第二のジョージア州選挙違反捜査では、すでにトランプ以外の関係者は起訴の対象と公表されている。

第三は司法省による偽州選挙人と詐欺扇動罪捜査。

今回でそれに新に4件目が加わった。トランプ共和党からの反応は牙を剥きだしたかのような敵意。彼らにとってはこれは真のクライシス。トランプの大統領復帰で側近は皆大統領恩赦をあてにしているからだ。

チェイニー父娘の"カスター将軍最後の戦い"

昨日8月4日の全米ニュースから。下はディック・チェイニー元副大統領のトランプこき下ろし動画。いわずと知れた愛娘リズ・チェイニー現下院議員を助けたい一心で共和党内のタブーを破っての仲間内批判大公開。なにやら、あのカスター将軍のラストスタンド(最後の戦い)を連想してしまい、お涙頂戴です。

 

ワイオミング州のプライマリー投票日8月16日が迫っている。今や米メディアの台風の目です。理由は現下院議員のリズ・チェイニーとトランプが立ち上げたMAGA候補、ハリエット・ヘイゲマンとの一騎打ち。ヘイゲマンも長年の共和党弁護士。しかし今回は大統領選投票結果否定者として新に出馬。

 

人口過少で下院議員の定員一人。ワイオミング州の人口は現在90%白人。共和党レッド・ステートと見なされているが、戦後は民主党への政権交代の歴史もあった。

リズ・チェイニーは1/6議事堂襲撃事件後の2回目のトランプ弾劾に賛成投票。その後1/6下院調査委員会の副議長を務め真相究明に従事。その為トランプヨイショのマッカーシー下院共和党リーダーに議会での共和党要職をはく奪され、地元のワイオミング州共和党からは追い出し宣言をくらった。だが、ブッシュ(子)元大統領やロムニー上院議員などの旧共和党幹部からの強い支援を受けている為ここまで生き残れた。しかし選挙資金はトランプの押す候補が2倍かき集め、州共和党内支持率も急降下中。今回のプライムは危ないという予想が出回っている。それとトランプ候補にプライムで勝たせるという民主党の裏計画が噂となっていることにも注目。いまや予備選は混乱状態です。

 

動画では、以下をチェイニーが宣言。

 

建国以来246年の間、トランプのように共和国存続の危機をもたらした者はいない。

彼はウソと暴力を使い大負けし投票者に拒絶されたという選挙結果を盗もうとした、自分が権力を維持したいが為にだ。この男は卑怯者。本当の男なら支援者には大敗した事実を隠さない。この男も心の中ではこれを承知だし、共和党の連中も皆同じ。

妻のリンと私は娘リズが真実の為に立ち上がったことを心底から誇りに思っている。彼女のやっている事は憲法に忠実に従う事だ。しかし共和党多数は怖れて縮こまり何もしようとしない。娘リズはそのような怖れを克服し、リーダーとなって二度とトランプを大統領執務室に近寄らせない為に働いている。彼女は必ず成功する。

私は元副大統領のチェイニーだ。私はすでに誇りを持って娘に投票した。

 

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=ro8rkZ4HQZQ

チェイニーと言えば日本の政治通の皆さんにはもうすっかりお馴染み。2007年に第一次安倍内閣で渡米。その時慰安婦問題で阿倍にお灸を据えたのはこの人だと言われている。

そのあとブッシュ大統領と一緒に安倍は神妙に謝罪。ブッシュから、こうやって謝っているんだからもう赦してやれや、とその場で有難い口添えまでいただいている。

 

日本の売春防止法は、売春を禁じ、人身売買のような第三者に性を提供する事を犯罪化している。これは米の法と同じ。現行法に反してまで過去の人身売買をヨイショし騒動を煽ぎ立てる安倍の政治的発言にはブッシュ政権も困惑だ。

1988年、戦争中の邦人収容所の被害者及び遺族に謝罪の手紙と慰労金$20,000を送ったのは共和党のレーガン政権であった。

米軍人控訴棄却:居眠り運転 vs. 高山病 !?

先週、注目を浴びたニュースにリッジ・アルコニック米海軍大尉による控訴却下があります。詳細は下の記事で。

news.yahoo.co.jp

 

この事件は米メディアでも取り上げられた。下は米CBSで報道されたニュース動画です。この事件、今や日米関係にテンションを生じさせている。

 

被告の名はリッジ・アルコニス(=Ridge Alkonis)。しかし日本のメディアは日本式に表記している。発音はアルコナィスに近い。どうやらエスニック系苗字のようです。

 

最初のクリップは事故について。

ご家族の団らんシーンは最近のものだそうで、家族内ではできるだけ明るく振る舞うように努めている。

アルコニス被告自身は弁護士から発言を差し止められているので、ここではブリトニー夫人が、今回の控訴棄却にはとても失望した、と述べた。

控訴では、被告の急性高山病障害が原因で運転中に意識を失った、それで執行猶予を期待していたのに、高裁判事は事故原因は居眠り運転という一審を支持。従って禁固3年判決は変わらず。

 

事故については心から犠牲者側に謝罪し、少なくとも約一億6500万円以上の損害賠償金も払った、控訴ではぜひその点を考慮に入れて欲しかった、と涙ながらに全米に訴えています。

米海軍はこの控訴棄却で禁固3年が保持されたのは厳しすぎるという見解を、軍関係者の間でもっとも読まれている"Stars &Stripes "紙で公開している。

 

夫人は、米大統領と米大使の直接介入でアルコニス氏は日本での収監が回避できるはずだいう希望で結んだ。

しかし、彼は数日前に加州在住のご両親に付き添われすでに刑務所に収監された。

 

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まず私の印象ですが、米では、ドライバーによる過失致死は一人最低2年から20年の禁固刑となっているので2人殺害で禁固3年というのは米でも悪くないと思っている。しかし、これでは軽すぎて被害者を馬鹿にしている、というのが残された遺族の声なのです。

 

米国では事故ったドライバーに責任がある。交通法規ではドライバーは常に要注意体制を維持する義務がある、というのが基本線。具体的には運転中は各ミラーのチェック続行、車線チェンジは必ず振り返り後ろを確認、前の車との距離の厳守、等々、なかなかうるさいのだが、これ守る人いるのですか?

上のは加州だが、あの州のドライバーの態度は最悪。駐車場スペース争いで殺されそうになった。

 

このアルコニス事件では、事故前に少なくとも一度は方向を外れて被告がハンドルを切って戻した、と報道されている。被告のミニバンにはご家族4人が同乗しており、これだけでも非常に危険な状態であった。この点では少なくとも被告は車を一旦止めるべきだった、と指摘した高裁判事は正しい。

 

実は私は居眠り運転の大ベテランなのです。居眠り運転というのは、運転している時に意識不明となり車がそれてしまう。車は何もしないと次第に右側に逸れる上、道路のカーブでも逸れる。この私は夜勤後、高速道路で毎回眠気に襲われるようになった。それでコンビニに駆け込んではコーヒーをがぶ飲みし、カフェイン錠をかじったものです。おかげで胃が悪くなった。そして最後は職場から高速道路で10分の地に引っ越した。それまでは高速道路で少なくとも40分の郊外に住んでいました。米の高速道路のスピードは時速100キロ以上。事故に至らなかったのは、まず第一に運が良かった、片側4車線なので他の車が私を避けてくれた、都市と反対方向なので空いていた、ということでしょう。

 

世間を騒がす事件というのには、興味を引く背景がよくあるものですが、この事件も例外ではないようだ。被告のアルコニス(Alkonis)大尉は、アナポリス海軍士官学校出身。いわばアナポリス出身者は将来海軍を背負って立つ人材層を形成している。

だから彼の海軍でのキャリアはこの事故で終わりです。しかし、海軍を追い出された?同じアナポリス出身のカーター元大統領の例もある。カーター氏は無能大統領と在任中は非難されたが、元大統領として最高の人格者という歴史的評価と名声を獲得。人生はわからないものです。

 

もう一つの点はアルコニス氏はモルモン信徒でアナポリス在学中2年休学して伝道活動に従事。活動地は日本で、その為日本語が達者で大の日本好き。そして今回の事件でアルコニス氏支援を名乗り出たのは、モルモン教の本拠地ユタ州の共和党上院議員です。

 

下が彼の議会でのスピーチ動画です。リー上院議員は、

この事故は医療事故と見なされるべきで本人には過失なし。それは海軍側の調査結果で明らか。しかし事故当時アルコニス氏はそのまま長期拘束されてしまい当人の医療介護も受けられず米軍側の調査も妨害された。これは友好国の米国軍人に対する取り扱いとしては配慮を欠いたもの、と日本側を手厳しく批判。

 

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R.I.P Ivana :イヴァナ・トランプと80年代

安倍晋三の死から6日後の7月14日、トランプ前大統領のファーストワイフ(=first wife)、イヴァナ・トランプが亡くなりました。"ファーストレディ"はメラニア夫人なので、元妻だったイヴァナさんは自分を"ファーストワイフ"だと主張した。

 

その日の正午過ぎに、彼女のマンハッタンの住居の玄関ドアを秘書とメイドがノックしたが内側からもロックされて応答がなく、ビルの管理人が呼ばれ中に入ったところ、イヴァナさんが螺旋階段の下で亡くなっているのを発見した。死体の傍にはコーヒーカップが転がり、床にはコーヒーがこぼれていた。救急隊がかけつけたが、現場で死亡宣告。死因は落下で胴体に打撲を受けたのが原因と公表された。73歳でした。

 

日本の記事のコメントにはこんな事で本当に死ぬのか?というのが多かったが、打撲による内臓損傷は事故死の主要原因の一つとなっている。現場での死亡宣告ですが米国のほとんどの州は死体の心肺蘇生を違法としている。日米の医学的視点にはかなりの温度差があるようだ。また、イヴァナさんがアドバンスダイレクティブ(=advance directive)を持っていてCPR (=心肺蘇生)やその他の延命治療を前もって拒否していたのかどうかは明らかにされていない。米国では上のを持っている人も結構いるのです。

 

米英語では有名人をその時代のアイコン(=icon)と呼んでいるが、イヴァナさんはまさにその一人。私が米に移住したのは80年代。ベトナム戦争後の経済成長及び社会の転換期。当時はインフレが凄かったが、都市部では人手不足が深刻化。移民が歓迎されていた。その反面、国内ではアファーマティヴアクションの成果が見えず特に黒人層や母子家庭の貧困が増大し社会問題になっていた時期だった。ラップミュージックはこの時期に生まれ、そのせいか歌詞に反社会的要素が強い。

 

この80年代にトランプとイヴァナさんは週刊誌・TVに頻繁に登場していた。トランプはその頃からNYの不動産を買いまくり、1988年には市の歴史的ランドマークだったプラザホテルをちょこっと衝動買いしてしまったと大放言。イヴァナさんがこのプラザホテルのインテリアの責任者かつ支配人として経営にあたった。しかも、彼女のサラリーはわずか1ドルとデザイナードレスの着放題とトランプが言い放ったのでさらに大評判になった。

 

その頃からトランプはアトランティックシティのカジノを買収しまくり、エアラインを買い、その為キャッシュフローに問題が起こり事実上破産状態になるのだが、このイヴァナさんとの離婚は彼の資金不足の原因とまで噂された。というのは離婚判事がイヴァナさんのビジネス貢献を認め、トランプは婚前契約での手切れ金約一億円をはるかに超える財産分与を余儀なくされたというのだ。しかし詳細は非公開である。約2年間交渉し、その間にイヴァナさんはトランプにレイプされたことを公開するなど泥沼化が起こった。しかし和解により1992年についに離婚が成立。その後二人は友人となっている。

 

下は1996年公開の大ヒット映画、" The First wives club"にカメオ出演した時のシーン。

 

Remember, don't get mad, GET EVERYTHING!

(離婚するとき)覚えておきなさい、カーっとなってはダメ、全部ゲットしなくっちゃ!

というセリフがもの凄く有名になったのですが、今でもパンチが効いてますね。

 

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ところでこのシーンのイヴァナさんの顔は整形されたものです。メディアがトランプの不倫を暴露するやいなや、彼女は顔を整形。新しい顔は何とトランプの不倫相手のマーラ・メープルにそっくりというのでこれも大評判になった。

 

イヴァナさんのアクセントからもおわかりのように、彼女はチェコスロバキア出身でオリンピック出場を期待されたスキー選手だった。しかし彼女は"冷戦結婚"をしてオーストリアのパスポートを獲得、カナダでモデルやスキー関係の仕事をしていた。

このフェイク結婚をした女性の元夫が大統領になり移民ヘイトを煽っているわけです。

 

NYで仕事をしていた時にちょっとしたセレブ・バーでトランプと偶然テーブルが一緒になり、人目惚れしたのはトランプの方だったようです。トランプは、自分と考え方が瓜二つの女性と初めて出会った、とTVで話していました。出会って数か月で結婚。長女のイヴァンカさんなど3人の子に恵まれています。

 

イヴァナさんは離婚後、今は懐かしいショッピングTVで商品を売りまくり、彼女の書いた?ロマンス小説がベストセラーになるなど、金儲けに専念。

離婚後に再婚を2回し、元夫トランプの再婚は全くスルーと言っていた。一回目はイタリア系米人の実業家だったが、2回目は本物イタリア人のイケメンモデルで2008年にマーラーゴでトランプが主催した実況中継で結婚。私もこれを見ました。理由はTVをオンしたので偶然見てしまった。当時のTVは今のネットです。

 

この時の新郎はイヴァナさんより23歳年下。その前に6年間交際していたそうだ。イヴァナさんの言い訳は、私はどうもイタリア男性が好きなようで。しかし、年下の夫とは一年で離婚。その後も非公式の仲が続いて2019年に縁切り宣言で正式に終了。しかし前年にはイタリア版”Dancing With Satrs "にカップルで出演、素晴らしいダンスを熱演。 けれども2021年に彼はメラノーマという強い転移性のある皮膚ガンで闘病の後亡くなった。それでイヴァナは物凄く気落ちしていたと親しい友人が述べていた。

 

ところで、イヴァナさんの死に関しても陰謀説が出ている。トランプの事を知り過ぎて殺されたというのだが、真偽のほどはわからない。

 

下の動画には、以下のクリップが含まれています。

 

トランプ一家が勢ぞろいしたイヴァナさんの葬式。評判になった金箔の棺=ゴールデンキャスケットに注目。

タウンハウスの螺旋階段は彼女の自慢でもありレポーターに見せていた。

イヴァナさんの成型前と後の顔に注目。彼女は1992年の離婚で約14億円相当を得た。

映画のカメオ出演のクリップ 

マーラーゴでの年下のイタリア人モデルとの豪華な結婚式ライヴ。幸せそうでした。

 

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