chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

新コロナ・ウィルスの起源!?その2

拙"トランプのアメリカ"はバイデン政権下のトランプを追っています。

 

先週、"新コロナウィルスの起源"について記事にしましたが、6月5日(土)の朝"covid origin news"でグーグルをヒットするとスクリーンに関連記事がズラリ!

驚きの一言です。

 

実はその前夜、ベッドに入る前にレイチェル・マドー・ショーという時事報道組をチェックすると、NIH(国立衛生管理所)の伝染病部門の長官であるあのファウチ博士が出演していて約15分もの時間を取っていたので驚きました。

レイチェル・マドーはAOS(=オカシオ・コルテス下院議員)やサンダースを支援し社会福祉政策拡大を支持しているので知られている。しかも彼女?はLBGT、つまり生物学上の男女の性別に属さない、ということを公表している。この番組は米で非常に人気がある。売り物は法的視点からの解説で、私も彼女?のファンです。その日マドーは、ファウチ博士がいかにトランプ側から攻撃の対象になっているかを鋭く警告していた。

 

この8月に大統領復活を目指すトランプは、応援ラリーを再開。目的は2016の熱狂的MAGA衆よもう一度。しかし今では"MAGA"は"Qアノン"の隠れ蓑に過ぎない。不気味だ。時代は変わったのだ。

Qアノンの戦略の一つは"ファウチ叩き"。

新コロナの生みの親はファウチ、牢屋にぶち込め、とまるで2016年のヒラリーだ。この動きは、"新コロナウィルスの起源"ブームに深く繋がっている。

 

下は6月4日に発表されたニューズウィークの驚きの記事だが、さらにその下は英語のオリジナル。私は英語版を薦める。日本語のはよりひどく歪曲されているという印象を受けた。実は、英語を辞書的に直訳すると、けんか腰に聞こえる。そのせいかも知れない。

  

「研究所流出説」を甦らせた素人ネット調査団、新型コロナの始祖ウイルスを「発

見」!(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

 

https://www.newsweek.com/exclusive-how-amateur-sleuths-broke-wuhan-lab-story-embarrassed-media-1596958

Exclusive: How Amateur Sleuths Broke the Wuhan Lab Story and Embarrassed the Media

 

前回の記事では、WIV (=武漢ウィルス研究所)漏洩説と新コロナウィルスとの関連について、2012年に銅山廃坑の中で蝙蝠の糞を取り出す作業に従事した作業員6名が肺炎で入院、その内3人が亡くなったことで中国政府がWIVに調査を要請した、を書いた。

 

この情報は、紹介した動画中のディスカッションから得たものだが、この事件がニュースウィークの特ダネ記事の中核となっている。

 

私は記事を書いた直後に、さらに他の記事や"蝙蝠女"ことシー上級研究員がリーダーとなって発表した論文中の関連部分を読んでみたのだが、WIV側はこの従業員の死因はSARSでも新コロナでもなく、fungal pneumonia (カビ系の真菌による肺炎)である、と公表している。これはかなり後になって死者の血液サンプルでわかった、といっている。

 

これには多くの人はクビを傾げるはずだ。というのはエイズである。もともとエイズが医療側の注目をひいたのは、運ばれて来た患者が次々に fungal pneumonia で亡くなっていくので何かがおかしい、という疑問だった。肺炎は今も死因の上位を占めているが、この手の肺炎は普通の人間はかからない、そこでエイズ患者の免疫力の喪失に焦点が当てられたのは有名な話だ。

 

こういった一見奇妙なWIS側の説明が初期にはHIVウィルスと関連があるのではないか、と疑われたもとなのかも知れない。

 

しかもこの廃坑で採集されたコロナウィルスは、Ra-4991として保存された。しかし、WIV陰謀説にはまったサイバー探偵団、ドラスティック側と漏洩説に立つ化学研究者達は、このRa-4991こそが、新コロナウィルスと96.3%を共有する最も近いコロナウィルスRaTG13であり、なぜ隠す、と追及に余念がない。

 

事実は、シー上級研究員は多くの英語による研究論文をこれまで一般公開してきた。しかしながら、次々と出てくる疑問に対してもトップ研究者としてもっと率直に説明するする事が必要である。中国政府も同様だ。

 

言うまでもなく、WIVからの漏洩説は最初からあった。しかもむしろ中国語圏内から出てきたのではないかと思われる(というのは私の憶測)。

 

とにかく、ニューズウィークが英雄とまでたたえるサイバー探偵団ドラスティックによるWIV 漏洩説の最大の手柄は、中国の研究者によるある医学論文を得たことのようだ。

これはSARSによく似た肺炎症状を起こし、しかもSARSの抗体が血液検査に現れた廃坑の6人と、その廃坑の蝙蝠から採取されたコロナウィルスの関連性についてで、2014年に発表されている。この事からも、当時中国でも、6人は蝙蝠から直接SARSに感染したのではないか、と考えられていた。

通説では、こういった医学的見解は独裁志向の習政権によって消された、となっている。

 

しかもこの論文は探偵団ドラスティックの検索を察知した中国側がネットから取り外したと疑われているのだが、素晴らしい事は、すでにダウンロードされ、英語に翻訳された。この中国語の医学論文をもとに漏洩説の可能性を主張する論文を著名な医学雑誌に寄稿したのだが、採用されなかった、と不満をメディア記事で公開しているインド在住の科学者も現れている。

 

"蝙蝠女"ことシー上級研究員だが、武漢にWIVを開設する前にフランス国立伝染病研究所で訓練をうけ、最近はWIVの管理者となっていた。SARSの病原を蝙蝠と共生するコロナウィルスであることを突き止めゲノム解析を公表したのは彼女であった。また2020の2月にはいち早く新コロナウィルスのゲノムを公表、これがワクチンの早期開発に貢献し、多くの人命を救っている。