chuka's diary

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トランプの私兵"オースキーパーズ"逮捕!?

前々回、1/6議事堂襲撃一周年記念の前日、ホワイトハウスでのガーランド司法長官の報告スピーチを取り上げました。

 

法の違反者は現場にいてもいなくとも一人残さず全員起訴、と彼は強く出た。

 

その日からちょうど一週間目の1月12日の夜、司法省は武装民兵グループ"オースキーパーズ"(Oarth Keepers) の創始者兼リーダーのスチュアート・ローズとメンバー11人を逮捕し起訴した。罪名は(叛逆)扇動共謀罪である。

 

今日1月15日の夜は、トランプが22年最初の大統領選大集会を20年の激戦州だったアリゾナ州で予定。そこで重大な発表をするという噂がメディアで流れている。この集会を仕切っているのが他ならぬマイケル・フリンだ。悪質犯罪人の罪を罷免するとろくな事にならない、といういい見本です。罷免されたので政府はこの犯罪人に軍人年給をたっぷり払っていかねばならないというバカバカしさ。

 

オースキーパーズは2009年オバマ氏の大統領就任に大衝撃を受けたローズ容疑者が結成。年間会費は$50(約5500円)。他のキーボード民兵グループと一味違うのは、復員兵や元警察官がメンバーの多数を占めていることだと報道されていた。

ローズ容疑者も陸軍のパラシュート降下部隊にいた。その後軍を出てイェール大法科大学院で勉強し弁護士資格を取得。しかし問題を起こして弁護士資格を剥奪されていた。

 

左目のアイパッチだが、訓練中に銃を手落とし弾が目に当たったせい。ローズ容疑者の逮捕を伝える下の動画に姿が出ています。

 

彼が結成したオースキーパーズのオース(=oath, 誓い)は"憲法への忠誠の誓い"(Oath of Allegiance)を指している。内容は米市民の一人として憲法に沿い憲法を守るというものですが、最後を" so help me god" で締めくくることになっている。

 

だからこの民兵もどきグループ"オースキーパーズ"も"憲法遵守"を誓いその目的の為なら敵に対して武器を取るということをモットーとしている。

だがトランプ側についたせいで自らのモットーから大脱線。1995年にオクラホマシティで連邦ビルを爆破し168人を殺した逆恨み元陸軍兵ティモシー・マクベイの路線を追っているようだ。

 

彼らは民間人だから叛逆扇動罪だが、トランプと彼の側近のように実際に合衆国に忠誠を誓って職務中だった者は"叛逆罪"となる。

 

彼とメンバー11人の起訴状はネットで公開されている。それによると、ローズ容疑者とメンバー達は州選挙人投票結果と副大統領による次期大統領指名プロセスを違法に暴力を用いて中断した、これは憲法で定められた平和的政権移譲に根本から反している。

 

ローズ容疑者は早くも選挙結果2日後に、内戦にならないでトランプに政権を握らせておく方法がある、と仲間内で報告。1月6日前には宿舎にしているホテルで武器を集積し、メンバーはヘルメットに防弾ベストのコンバット装備で議事堂前に現れ陸軍の教科書にそったように一列に隊列を組んで議事堂内に侵入。ここでは言及されていないが、侵入部隊は2つに分かれ、一組はペンス、他の一組はペロシをターゲットにしていた、とも報道されている。これはすでに検察側に協力者がいるからだそうだ。

 

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=dqY2ABax9Io