chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

詩織 vs. 山口 : 入国VISA騒動 

前回からの続きです。山口敬之は3/26付けの文春への特ダネ寄稿記事で本家勤務先のTBSから緊急帰国をさせられた。特ダネ発表を同業社の文芸春秋でしたことで社則違反に問われたからだ。山口氏はこのことを、"やぼ用" で帰国することになった、と詩織さんにはメールで伝達。詩織さんには、会う前に彼が執筆した文春記事を読んでおくよう要請している。しかし詩織さんは読んでいなかった、と裁判で証言。これも非常の興味をそそる点だ。

 

山口氏と詩織さんが約一年半ぶりに東京で再会したのは4/3、その日は山口氏の東京滞在最終日の夜。翌朝山口氏は日本を離陸の予定となっていた。山口氏は東京のTBS本社で弁護士達に事情を釈明したがそこで一時的出勤停止処分を受けた。だから本処分はその後ということになった。それが詩織さんと会う前の彼の状況である。民事裁判では、山口氏はインターン(無給)は彼の裁量で可能だが、正式雇用は社が決める、と述べていた。だが山口氏には処分以降はインターンすらも何の権限もない。しかし就職斡旋をあてにしていた詩織さんには一言の説明もしていなかった。

 

一方の詩織さんは外国メディアや組織とのインタビューで山口氏から仕事のオファーを受けた、その為に渡米前に労働ビザを取る必要があるので彼が来日した際にアポを取った、と本、インタビュー等で繰り返し述べている。

 

山口氏のは米でのジョブ・オファーとは似ても似つかず、日本の非公式の内定のようにも聞こえないわけではないが、どこか紛らわしいところがあり、就職詐欺にも似ている。

 

当時詩織さんが従事していたロイターのインターンは2カ月間でフルタイム。その間の費用は自分持ち。詩織さんは半年前にもNYの日テレで同じことをしている。こちらも無給だった。

もしワシントンの山口氏のもとでインターンするなら、飛行機代、食費宿泊費は自分持ちだからかなりの金がかかる。その上ワシントンの物価高は米国でも有名だ。これまで詩織さんはインターンという無給奉仕の為に複数のバイトで金を稼がねばならなかった。インターンやバイトに明け暮れても先がない。即刻本職をみつける必要があるのは両親の強い意見からも明らか。

山口氏はメールでわざわざ "プロデューサー(有給)"と書き入れ、痛い所を直撃だ。これが詩織さんの心理を動かした。

 

詩織さんの狙いは山口さんのところでインターンをし次には本採用してもらうことだった。インターンには労働ビザは要らない。無給で短期間なので3カ月の短期滞留許可でいい。この許可は米入国管理局サイトで出国72時間前に申告する。許可は日本国パスポートの番号に電子的コネクトだ。しかし入国後は期間内に米国を出国しなくてはならない。今日では一旦出国しカナダやメキシコの米領事館で再許可を得ることはほぼ無理だそうだ。

しかしだ、この短期滞在許可で米国内で仕事をして金を稼いている外国人は星の数ほどいる。米国とはそういう国なのだ。この許可でグリーンカードを得るのには米人と結婚することだ。これは偽装結婚だと入国管理局も👀を光らせている。

 

詩織さんのようにグリーンカードを持たない外国人が米国でパートをするには本採用と同様に雇用主から請願書類を入管局に送って許可を受け、日本の米領事館で係官と面接をすることになっている。パートも本採用も滞在期間制限があり、パート及び正社員の給料は滞在期間充分に暮らしていけるものが許可条件となっているので従来の低賃金バイトではだめということになる。

 

詩織さんの本"Black Box" では採用が先かビザが先かちょっとわからない。これではまるで、🐓が先か🥚が先か、という感じだ。

山口氏も詩織さんも共に外国滞在の大ベテラン。ビザについてはプロだ。それが一体どうしてこのように読者をけむに巻く格好になってしまったのか?

 

前回で指摘したが、最初にビザを持ち出してきたのは山口氏。ビザは採用決定後の手続きでこの段階では全くお呼びの無いはずだ。しかしこれを話の中でチラつかせばいかにも採用が内定したかのように聞こえる。いわばアクセサリー効果だ。

 

下はレイプ事件後の山口氏から詩織さんへの4/14のメールだ。

 

>VISAについては、プロデューサーとしてVISA取得を支援するには、一旦こちらに来て正式な面接を受けてもらう事になります実質的にはそのまま合格なんですが、その後一旦東京に戻ってアメリカ大使館でパスポートにVISAを貼付してもらわなければなりません。インターンの場合は、面接は不要だそうです。これも給料を払うか払わないかを基準にしたアメリカの法律の違いだそうです。

いずれにしても、現在ニューヨークの新しい社長と交渉中です。今しばらくお待ちください。

19:18 (EDTでは06:18)

 

正式な面接とはTBSの子会社米TBSの採用面接を指しているのだが、いくら何でも "実質的にそのまま合格" はないだろう!

明らかに出勤停止処分中の山口氏の虚言で彼は裁判でこの事実を認めたが詩織さんに糾弾された彼自身の"危機管理"だったと釈明している。

 

このメールこそは就職斡旋詐欺の状況証拠の一つです。私の印象はこの事件を担当した警察署の勘は間違っていない、ということにあります。詩織さんの事件の経過説明には問題がある。しかし山口氏の説明も問題がある。この二人のメールの事件前後のやりとりの内容からもこの事件は就職斡旋を餌にした"スケこまし"の典型に見える。

 

警察もそう判断し逮捕状を用意し証拠を確保しようとした。逮捕でなくとも、山口氏を空港で単独で任意事情聴収すればゲロを吐きそうだと期待したのだろう。それと彼のパソコンがこの逮捕状にかかわっている、と本では書かれている。詩織さんはこのパソコンのYouCamでセックスシーンが動画に撮られたと主張した。私の読んだ英語版でも彼女はこの主張を変えていない。