chuka's diary

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トランプ不在のトランプレイプ裁判!?

トランプ氏の性的暴行疑惑巡る裁判、口頭弁論始まる(ロイター) - Yahoo!ニュース

 

トランプはEジーン・キャロルさんという著名なジャーナリストに名誉棄損で訴えられた。これは2019年の出来事です。それがこじれにこじれて、2023年の一昨日、4月25日にやっと法廷裁判開始にこぎつけた。なぜこうなったのか?原因はいうまでもなく、トランプだ。

 

今回もトランプは法廷に出廷しないと予想されている。

この訴訟が最初にNY州裁判所にファイルされたのは2019年です。名誉棄損による民事の損害賠償を請求。額は裁判で裁定されることを要求している。この28ページの訴状はネットで公開されている。非常に分かり易く書かれている。

 

訴状の書き方として冒頭には概要と事件の詳細が述べられている。メディアの記事はこの訴状からの抜粋ですが、中には勝手に創作したのもある。要注意です。今回は9人の市民陪審員が判断を下す。予想では一週間ぐらいかかるそうだ。この裁判の過程を仕切る判事は陪審員全員に身元を明かさないよう厳重指導している。陪審員同志でも仮名を使えと言った。判決は多数決による。

 

さて訴状によると、キャロルさんはトランプ氏にレイプされたと主張。事件が起こったのは2019年から約23年前で日時は不明。1995か1996年?と示唆されている。

彼女(当時52歳)には事件当日に事件を打ち明けた友人と数日後に打ち明けた友人二人の証人が存在し、両人とも著名なジャーナリストです。前者の女性ジャーナリストはレイプなので警察に届け出ることを薦め、後者は黒人男性の著名ニュースキャスターですが、トランプに立てつくと潰されるので止めた方がいい、とマジでアドバイス。

 

その日、Eジーン・キャロルさんがNY5番街の有名高級デパートの回転ドアを出ようとした時に入口でバッタリ顔合わせたのがトランプ。これはやはり運命の出遭いです。当時キャロルさんはTVや雑誌でお馴染みの女性ジャーナリストでした。トランプは一目でキャロルさんであることを認識し、そのまま回転ドアに入り彼女に手を置き引き留めた。その時はキャロルさんも、間近に見るトランプのイケメンぶりに改めて感心しそのままついていった。ある女性へのギフトをさがしているので手伝ってくれ、というのがトランプの口実だった。

 

二人してジョークを飛ばしながらデパートの入り口近くのハンドバッグ売り場からアクセサリー売り場などを覗き見した挙句、トランプが女性の下着売り場に行こうと言いだした。そこでもふざけあったのだが、一着のラベンダー色のボディスーツを両方で試着しようかと冗談をいった時、トランプはキャロルさんを強引に試着室へ導き中のキャロルさんの顔に覆い被さりキスをした。だが、キャロルさんに押し返された。それでもめげないトランプは次は彼女を完全な壁ドン。素早くミニドレスの下のタイツを引き下ろし彼のスラックスのジッパーを下げ、ペニスを挿入した、と訴状で主張。彼女は仰天し、咄嗟に抵抗。膝と手でトランプを引き離し、試着室から出口まで一目散。

不思議な事は、下着売り場にも試着室にも誰もいなかった、と述べていることだ。

デパートの外でモーニングショーのレギュラーだった友人に電話。これが前述の証人の一人で出廷証言が予定されている。

 

事実はEジーン・キャロルはトランプをレイプ犯として告発したことも、レイプによる損害賠償を請求したこともない。訴状では、レイプの被害者とは見られたくなかったと理由を述べている。

だが2019年にトランプのレイプ内容を含んだ著書"What Do We Need Men For" を出版するあたりトランプのレイプの詳細をNew York 誌で公表。

 

この時当然メディアが大騒ぎした。これに対してトランプ大統領は、キャロルさんには過去に遭ったことがない、レイプは作り話で物的証拠が何もない、と公式に応答。その上、キャロルさんと民主党の結びつきについての情報をくれるよう呼び掛けた。この宣言は全米にTV報道及びツィートされた。これが事実に反する書かれた誹謗中傷(=libel )に該当するとして損害賠償訴訟の根拠となった。

 

トランプはその後もキャロルさんをディスり続けたのだが、それだけでは悔しさがおさまらなかった。一年後の2020年、トランプヨイショ男ビル・バーの司法省が、トランプは大統領であり、トランプの悔し紛れの💬は大統領の職務だと主張!それで司法省が弁護にあたるので訴訟をNY州裁判所から連邦裁判所に移せと連邦裁に提訴。

つまりキャロルの訴訟は事実上この時点でストップです。

2022年9月になってやっと、NY州の裁判に関して干渉はできない、と連邦判事の判断がでたが、トランプ側は首都ワシントンの地区裁判所で大統領特権を提訴している。

だが、キャロルさん側は2022年9月にNY州でトランプをレイプによる損害賠償で新に訴訟した。これは前年2021年5月にNY州で成立した性暴力の被害者は時効を越えて損害賠償請求できるという法に依拠している。これが今回の裁判です。

 

だから当然焦点は陪審員は彼女のレイプ説を取るかどうか、ということだと言われている。