chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

トランプのアメリカ:大統領が任務遂行不能!?

 
 

今週も政治的重大イベントが続きます。

 
>トランプと金正恩@ハノイ会談:
>トランプの元弁護士、コーエン氏の議会公聴会  
>反緊急事態宣言案を民主党が議会へ提出
 
しかし何といっても一番のビッグニュースは、
 
>モラー捜査の終結と捜査報告の提出
しかしトランプが国外にいるうちはステータス・クォで現状維持のまま、トランプの帰国を待って公表ということになるそうだ。この報告でモラー捜査官が、トランプは弾劾せられるべきかどうか、判断することになっている。
 
ところで‟先週の時の人”は、アンドリュー・マケイブ元FBI代理長官だった。
先週に彼の著作❝The threat❞が出版され、飛ぶように売れている模様。
実はこの実直そのもののマケイブ氏こそモラー捜査の生みの親である。トランプにメチャ憎まれて定年日の数時間前に職務パフォーマンスに問題があるという理由でクビにされた。理由のあるクビだと待望の公務員年給が貰えるかどうか疑問だ。マケイブ氏はFBIを相手取って提訴するつもりだそうだ。
 
この人にはロシア介入捜査開始にまつわるある噂が流れていた。それは米国憲法第25修正条項に関してである。
 
第25修正条項では現大統領が任務遂行不可能に陥った場合、副大統領と閣僚が大統領を職務から取り除くことになっている。
この条項は1963年ケネディ大統領暗殺後、付け加えられた。ケネディ大統領は頭の一部が銃弾で吹っ飛び脳が飛び散った。その一部を夫人のジャッキーが手の中に握って、ダラス・パークランド病院の医師に手渡したくらいだから、おそらく即死だろうと思われる。
しかし、もし大統領が重傷を負って生き残ったらどうするか?という事態に関しては憲法では何も決められていない。
トランプのケースは、もし大統領がプーチンの隠れたエージェントであったら、ということになる。
 
トランプは大統領に就任した最初からロシア介入事件に付きまとわれていた。
FBI長官のコミ―氏を就任早々の5月にクビにしたのは、コミ―氏のFBIがトランプはロシアのアセットではないか、と疑い出したことを知らされたのが理由だと言われている。アセットとは持ち主に利益を生み出す資産という意味だ。
コミ―氏の後、FBIの臨時長官となったのが副長官だったマケイブ氏だった。
コミ―氏の忠実な部下であったマケイブ氏はトランプ疑惑をその時点で法務省代理長官だったローゼンスタイン氏と相談、結果としてFBIとしてトランプ大統領を疑惑の対象とする捜査を開始した。
それから8日後に、ローゼンスタイン氏はモラー元FBI長官を特別検察官に任命、FBI捜査はモラー氏に引き継がれた。
ローゼンスタイン氏と相談中に彼が口にしたのが、この米国憲法第25修正条項であったのだそうだ。
つまり、トランプがロシアのエージェントであれば、彼らはトランプを大統領職から取り除かなければならないことになる。これは米国憲法を守る国家公務員の職務である。
ローゼンスタイン氏は、あれはジョークだった、と釈明しているのだが、生え抜きのFBIエージェントのマケイブ氏は二人の会話は真面目そのものと反論。トランプがロシアのエージェントであるかを確かめる為に、隠しマイクをつけようか、とローゼンスタイン現法務副長官が申し出た、と主張。
 
トランプ派の共和党リーダーであるグラハム上院議員は、これが本当なら、二人はクーデターを企てたことになり国家反逆罪だ、という意見を公表、上院の公聴会に査問すると宣言。
こうなるとどちらかが偽証罪に問われる事となるから、当事者にとっては極めて深刻な事態であることがお分かりだろう。
 
下のはPBS(=米のNHK,視聴料金無料)のインタビュー。
マケイブ氏はくそ真面目で官僚英語ですが、このインタビューの内容が一番順序だっている、と思う。
 
 
トランプものの本について:記録的に多い。
この❝The threat❞ はぜひ読みたいものです。
今は❝Fear❞ を読んでいます。この本はノンフィクションですが、トランプをはじめとする登場人物がTVでお馴染みなので、凄く近親感を感じてしまう、といったところです。

懐かしのモンキーズ

 
 
今朝、ネットのニュースで、モンキースのメンバーだったピーター・トークが77才で亡くなったのを知った。
1960年代後半はモンキーズの時代だった。
 
モンキーズはビートルズを真似た4人組で左から
 
デイビージョーンズ
ピータートーク
マイクネスミス
ミッキードレンツ
 
ボーカルのデイビージョーンズが一番人気があったのだが、彼は2012年に亡くなっている。
この人が実は英国人だったというのはその当時拙者は全く知らなかった。
モンキーズは、ビートルズの二匹目のドジョウを狙ってオーディションで作られたフェイクビートルズだった。それでも彼らの歌は世界中で大ヒット。
上のMVは『デイドリームビリーバー』だが、画面に英語の歌詞と日本語訳が同時に出ている。
訳された方、本当にごくろうさん。
 
デイドリームビリーバ―=daydream believer はドリーマー、夢見がちの人、の意。若者は皆ドリーマーだが、やがては現実という壁に突き当たって次第にドリームをギブアップすることになる。反対にドリームに強固にしがみついている人もいる。
どちらがいいのかはその人次第だろう。
ホームカミング=homecoming は秋の新学期早々に始まるアメフトのシーズンの山場のことだと思う。意味ははっきりしないが、ただ使っていた。毎週金曜日の夜は全校あげてアメフトの応援。拙愚娘は自校のチームの追っかけをしていた。
山場となるホームカミングでは自校のチームが地元のスタジアムに戻って宿敵チームと試合をするのだが、その際はホームカミングクィーン、つまりミスXX高校、が選ばれ、オープンカーに乗って通りをパレードをすることになっていた。クィーンに選ばれる女子高校生は、美人でスマート(頭脳明晰)、人気抜群、と三拍子揃った人でなければならない。つまり、ガールフレンドが憧れのホームカミングクィーンというのは、男子高校生にとっては夢のまた夢。まずあり得ないっ!と思った方がよい。
だから、歌詞でおわかりのように、男の方は有頂天。
 
実はこの歌には元歌があって、オリジナルでは元ホームカミングクィーンをものにした夢ばかり追う負け犬男というネガティブな印象が強かったので、モンキーズはこのレコード制作にあまり乗り気でなかったと伝えられている。
オリジナルの歌詞の数か所が変えられているのもそのせいなのだそうだ。 
歌詞の日本語訳に関しては、拙ブログに怒鳴り込んできたあの半キチ“通訳婆さん”ならくそみそだろうが、英語と並べて比較すれば興味のある人には結構勉強になるだろう。
 
実は拙者はこの歌がモンキーズの曲の中で一番好きだった。
 
RIP. Peter Tork. 
合掌、 ピータートーク
 
 
追記:
ユーチューブで、忌野清志郎による日本語バージョンがあり、今ではそちらの方が日本では知られていることを知りました。しかし、歌詞の意味は正反対です。
モンキーズのは憧れの女性と恋人になれて幸せいっぱい、というハッピーソングです。
冒頭は、
(幸せの)青い鳥が歌っている間は、羽の下に隠れてるよ。
朝6時アラーム、絶対鳴らないで
でも鳴ってしまった
 
リフレイン
眠ったいジーン、頑張って起きてくれ
 
からも分かるように、二人は、朝が来てもベッドを抜け出したくない、アツアツの恋人同士ということです。
 
どちらのバージョンが好きか、それはリスナー次第だと思う。

トランプのアメリカ:平和賞にノミネートされたのか?されなかったのか!?

【2月15日】(日本時間では2月16日早朝)ぎりぎりになって妥協案に署名し、ホワイトハウスのローズガーデンで、‟国家緊急事態宣言”を発表した。
その後トランプはフロリダ、パームビーチへ大統領専用機で直行。
ご存じのように冬のWHと彼自身が呼ぶ、マーア・ラーゴ(Mar-a-Lago)カントリークラブ内の豪華別荘に到着。そこでゴルフ。
 
今回のランチは、ホットドッグではなく、オムレツだった。
右側のメガネ男はこれを報道するトランプの天敵CNNニュースチャンネルのアンダーソン記者。
「国家が緊急事態なのに、トランプはゴルフざんまい、これは一体何なのか!?」ときつい批判。
 
ところでトランプが国家緊急事態宣言をした直後に、米国で最も著名な護憲弁護士団体、ACLU=American Civil Liberty Union が違憲を理由に政府を提訴とツィート
夕方には、他の市民団体が最初に提訴。
【2月16日】
CBSネットワークの人気モーニングショーでFBIをクビになったアンドリュー・マケイビー元代理長官のインタビューが放送。これはCBSの著名なドキュ番組“60minutes”の予告だが、何しろこの人がモラー捜査の仕掛け人と思われているので、メディアで大体的に報道された。
トランプ派のリーダー、グラハム上院議員は上院で司法公聴会を開き関係者を査問することを公表。食い違うイシューに関しては一方が偽証罪に問われる事になる。
 
土曜日深夜、通称SNL(サタディナイトライブ)でまたアレック・ボードウィンがトランプに扮して国家緊急宣言のスピーチをこき下ろした。
 
【2月17日】
翌日カンカンに怒ったトランプは、『言いたい放題のSNLはなぜ懲罰を受けないのか』、さらに『国民の敵』とまでツィート。
トランプはクビにしたマケイブ氏を散々こき下ろすツィートを繰り返した。
夜、‟60Minutes” でマケイブ氏の独占インタビュー報道。
氏は来る2月20日に、暴露本、‟The Threat” を発売予定。モラー捜査設定の理由として米憲法の修正条項#25(大統領が職務不能の場合)が理由として考慮された、という内容を含んでいるそうだ。
 
以上のように、トランプニュースをネットでトローリングすれば切りがない。
 
本題のノーベル平和賞騒動についてですが・・
国家緊急事態宣言を発表後に、記者の質問に応じたトランプですが、NBCからのレポーターが質問した頃から不機嫌となり、CNNのあのアコスタ記者が口を開くや、彼の質問を遮り、本当の喧嘩腰の言い合いとなり、ついに感極まって『CNNはフェイクニュース、政治的に下心のある連中』、と言い放った。
アコスタ記者のこと覚えていますか?中間選挙で下院を失った翌朝、トランプはもの凄く不貞腐れて記者の質問に応じたのだが、アコスタ記者がマイクを取り上げようとしたインターンの手を払いのけた、といってアコスタ記者のホワイトハウス入場に必要なIDカードを取り上げた。即刻CNNに提訴され、IDカードを返すように、という仮処分が出された。これは記者のフリースピーチが先行した判断だった。しかし、なおもトランプは、仮期間が終わりしだいIDを取り上げる、と公表、メディアの総非難を浴び、このリベンジをひっこめたという経緯があるのです。
この彼とのやり取りの後、そして最後の質問で、アベによってノーベル平和賞にノミネートされた、と公表したのだ。
オバマ君はノーベル平和賞を受賞したが、理由は自分も分からない、と言った(これは本当)が、トランプには世界平和に貢献しているという立派な理由がある、と言いたかったわけだ。トランプの本心はノーベル平和賞を貰いたい、または少なくとも、自分は平和賞に値する人間、ということのようだ。
 
今、アメリカの人達は知りたがっています、アベ首相がトランプをノーベル平和賞にノミネートしたのは本当なのかどうか?
理由は米国人の多数は、トランプがまた例のごとく突然発狂してホラを吹いたのではないか、と疑っているからだ。
 
シリアのISを絶滅したのは私(=うそ)
中国に関税をかけてアメリカに金がどんどんはいってくるようにしたのは私(=うそとホント)
アメリカを好景気にしたのは私(=うそ)
メキシコ国境は戦争状態。次々とキャラバンが発生してアメリカを目指している。(=うそ)
アメリカを移民の侵略から守るのに絶対必要なのは、壁だ。(=うそ)
私が大統領になって壁を作ってから無法移民の数が減った。(=大うそ)
 
聞いている方は、ホンマかいな?と目をぱちくり。
トランプが大統領になって壁を作ったことはない。現存の壁はプッシュ・オバマ政権下に作られた。
 
 
アビー(トランプの発音)はなぜ、隣国の文ちゃんのように、はっきりイエスかノーか答えられないのか?
アメリカ人は知りたがっている!
 
 
上は実物とアレックスボードウィンの偽トランプ
これを作ったユーチューバーはメタ凄い。
おそらく歯に問題があって口をすぼめて発音しているのだと思われるが、両方の口と両手の動きに注目。
 
それから、トランプは習が『中国には麻薬密輸の問題は無い、犯人は皆死刑にする』と言ったと話しているが本当か?中国からの密輸は結構多い。国際郵便や輸入品と共に密輸されている。
 

トランプのアメリカ:安倍首相がノーベル平和賞を送りたい!?

このところアメリカではトランプをめぐる新情報毎日のように続出、ついていくのも一苦労
 
【2月11日】トランプ、国境の都市エルパソに出かけ、2020年大統領再選ラリーのキックオフ。しかし地元出身の民主党のベト・オローク前テキサス下院議員、2020年の大統領候補と予想されている、が待ち構えていて同時ラリーをしかけられる。
このラリー中 議会で予算拠出法に関しての妥協が成立。トランプは全くハッピーではないが署名せざるを得ない、という感想を発表。
【2月12日】 妥協案は夜遅くに下院を通過、トランプへ送られた。
フォックスTVの人気コメンテーターをはじめに右側からトランプは散々にこき下ろされる。国家緊急事態宣言を出すことも考えている、と主張。
【2月14日】の午後、ホワイトハウスは緊急事態を翌日宣言すると発表。
【2月15日】(日本時間では2月16日早朝)ぎりぎりになって妥協案に署名し、ホワイトハウスのローズガーデンで、‟国家緊急事態宣言”を発表した。
 
スピーチ後に、「北朝鮮との合意以来具体的な進展はあったのか?」とある記者が尋ねたのがきっかけとなって、瓢箪から駒が出る、といったごとく、アベによるノーベル平和賞推薦が出てきたようだ。

chuka123.hatenablog.com

 
トランプによれば日本にミサイルが飛んでこなくなり、日本列島の住民が緊急サイレンにおびえることなく安心できるようになったのも、すべて彼のおかげなのだ。だから日本の安倍首相が日本を代表して感謝し、ノーベル平和賞の公式の推薦を‟ビューティフル”な 5ページの手紙に書いたんだ、ということに。
『私は北朝鮮のキムが好きで、彼も私が好きなんだ』、『北朝鮮はこれから経済的にどんどん伸びていく国だ。私なら隣国の中国、ロシア、南朝鮮のどの国ともうまくやっていける』、とは前半のスピーチでのトランプのお言葉。
 
人権蹂躙で国際法廷で捜査中の男が好き、とはとても正気とは思えない。
トランプによって日本は北朝鮮の隣国からはずされていることに注目すべきだ。
 
下は拙ログの過去の記事
 
 
日本にロケットが飛んで来たのは、米と北朝鮮の対立のせいで、日本はいわばそれに巻き込まれたバイスタンダー。
 
ビューティフル”という単語はトランプが特に好んで使うので有名だ。
下はSNL(=サタディナイト・ライブ)という社会風刺のコミックショーでトランプを演じるアレックス・ボールドウィン。トランプに成り切った彼の手のひらの動きに注目。中心から外側に向けて手の平を動かすモーションがトランプそのもの。今回のスピーチの間じゅうトランプはこれを幾度も繰り返したのだがアベのノーベル賞云々の際も、『ビューティフル・レター』と言いながら手のひらを外側に伸ばしたので、拙者は笑ってしまった。
 
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Mop**sr さんの天皇制について

返コメが長くなりそうなので、Mop**srさんの‟天皇制について”に返記事を書くことにした。

https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43876055.html

私は共和国主義者なので、天皇制も、反対だ。

 

こういう事が勝手に書けるのは戦後不敬罪が廃法となり日本国憲法で思想信条の自由と主権在民が定められているからだ。たとえばタイ王国には不敬罪があり、現国王の三番目の王妃がパレスから追いだされた際に彼女の家族が裁判もなく牢獄に長期間閉じ込められたことで国際人権組織から非難された。またサウジ王政に批判的立場のカショギ氏はトルコのサウジ大使館に呼び出され殺された、という事件は日本でもよく知られている。サウジ国内では王政反対を口にするだけで殺される。

下はMop**srさんからの引用

「国民統合の象徴」という表現は分かりにくいが、 要するに“日本国民は天皇を中心にまとまる”ということだろう。

象徴とは何か?と憲法発布以来疑問にふされてきた。Mop**srさんの意見は日本人多数の意見を代弁しておられるようだ。

しかし象徴はシンボル。シンボルは英語ではなく今や立派な日本語である。カタカナ語の使い手である若年層には‟シンボル”ならすっと溶け込んでいけるはずだ。

以前拙ブログでシンボルとはマクドのアーチのようなものと書いたら、マクドは安かろうまずかろうで、あまり評判がよくないので、今回はスタバの看板にしておく。しかし、スタバは米ではアジア系蔑視事件で有名なのだが日本ではそういう事はないから、値段が高くて高級というよいイメージのみだと思うがどうだろう?

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再びMop**srさんより

 

つまり、日本には明確な国家元首は居ないのである。この深刻な主権国家としての欠陥を本質論から論じないのは、誠に不思議である。日本は占領軍憲法により骨抜きにされたままなのである。

 

 

日本国憲法の主権はsovereigntyという法用語の訳語だ。この語の意味を知っている米国人はどれくらいいるだろうか?と拙者は思ってしまう。今は死語に近い。

ところがこのsovereigntyは‟竹島は日本の固有領土”と主張するネトウヨ学者によって領有権原と訳されている。拙者は後者のネトウヨ学者の訳の方がより正確と思う。

領有権原とは、彼らによれば、竹島(=独島)は今日韓国の行政下にあるが、領有権原は日本にある、と使われている。

だからこの訳でいけば、日本の領土支配は国民によるという事を意味している。要は日本は実質共和国なのだ。

だから天皇制は形式のみとなるよう天皇の行為は憲法で厳しく制限されている。

憲法99条では天皇は総理大臣、議員、公務員の仕事と同じく憲法に従う義務がある、とされているから天皇の国事行為も憲法上の義務である。

憲法ではこの形骸天皇制は国民の総意に基ずく、となっている。

しかし日本国憲法は全く改憲されない憲法として世界#1である。自衛隊という全く違憲の軍隊があっても改憲されていない。

戦争とは全く関係のない天皇が、戦争を知らない人達の国で戦争を懐かしむ時代錯誤内閣のもとで、即位しようとしている。

一体全体、国民はこの皇室一家についてはどう思っているのか?

ヤフーニュースに最近一つの皇室記事がでていた。これは秋篠宮一家が御仮寓所に引っ越す、という記事だが、本当に淡々とした書きぶりの皇室近況報告である。その記事によると、引っ越し理由は秋篠宮は皇太子になり将来の天皇になるので、今回は住居をもっと大がかりにすることだそうだ。今回の引っ越し先の御仮寓所は約10憶円で新築された、旧住居はこれから約40憶かけて改築される、とのこと。

この記事には5235件のコメントが来た。その中で、素直におめでとう、と祝福しているが今の時点では見当たらない。その反対に、

無駄金です。本人(秋篠宮)もお金は使いたくないと言うご意向なので。安アパートで良いと思います。

上コメントは上位コメントで、いいねポチが25929でダメポチが1625

 

不敬だと思いますが、大嘗祭の支出に関して話されておりましたが、一般国民の私から見れば、こちらの費用の方が疑義があります、皆さんはどう思われますか?

上のはいいねポチが15954でダメポチが328

‟不敬だと思いますが”からすると、天皇不敬罪が廃止されたのを知らない人かも知れない。

国民た数は血税が形骸天皇制に使われることにハッピーではないようだ。これは税金で成り立っているヨーロッパの王国の住民にとっても同じこと。

そこで調子に乗った拙者は下のようなコメントを出して見た!

天皇制は国民の総意に基ずいています。国民投票は戦後一度も実施されていない。コメントからも国民の大多数は天皇制に賛成ではないようです。ぜひ考えてみましょう。

いいねポチが58、ダメポチが10、その内一つは拙者のエラーでダメポチがついた。

どうもこのあたりが日本国民の本心なのではないだろうか?という気がするが、どうだろう。

トランプのアメリカ:アマゾン王国の宣戦布告!?

このところアメリカではトランプをめぐる新情報毎日のように続出、ついていくのも一苦労
 
先月の12日、アマゾン王国の創設者・CEOであるジェフ・ベゾスと夫人は離婚声明を発表。ところが翌日には‟ナショナル・エンクワイアラー”という全米最大のタブロイド紙に愛人と一緒の写真がすっぱ抜かれ、不倫で離婚、と書きたてられた。ベゾスのような超セレブにはこういったスキャンダルは珍しくもないように見えたのだが、この事件には裏があった。
 
このベゾスという人は本当に裸一貫からアマゾンを築きあげ、50代前半で世界一の大富豪となった。彼の資産は14兆円と報道されている。どこかの貧乏国の予算額よりは大きいだろう。それと、このベゾスは13年に全米一の大新聞ワシントンポスト紙のオーナーになっていた。ワシントンポストと言えば、フェイクニュースの大黒柱だ。
当然トランプとは犬猿の仲。トランプはアマゾンが儲ければ儲けるほど、米市民が損をする、とまで言っている。アマゾンは郵便局の配達料金が安いことを悪用して儲けている、とツィートまでした。
 
今回ベゾスから恐喝されたと大衆に告発されたAMI(American Media Inc)は‟ナショナル・エンクワイアラー”の親会社だが、オーナーはデビッド・ペッカーという男でトランプの長年の盟友だ。
 
16年の大統領選挙中には下のように、ヒラリーは不治の病で6ヶ月の命、と自分の三流週刊紙を使って物凄いデマを飛ばした。この、ヒラリーは死ぬ、というアイデアは前々回の『トランプのアメリカ』で触れた選挙戦略師のロジャー・ストーンに由来するようだ。関連するEメールが押収された、と報道されていた。ロジャー・ストーンについてはネトフリックスのドキュメンタリー映画に詳しい。
 
 
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こういった有名人ゴシップをネタにした週刊誌はスーパーのレジ近くに置かれているから、スーパーマーケットタブロイドと呼ばれている。頻繁に出てくるニュースは人間と宇宙人のベィビー発見、とかいった類で、一体こんなの誰が読むのかと不思議に思っていたが、大昔パートしていた職場の同僚だった若奥さんがせっせと買い込んでいたので、結構人気はあるようだ。
下はベゾス夫妻が離婚を公開宣言した翌日に発売された‟エンクワイアラー”の表紙だが、ベゾスと愛人の写真が掲載されている。しかし真相はベゾス氏と愛人の写真がベゾス夫人に送り付けられた事で離婚宣言に発展となった。その時点ではすでに二人は別居中であったから、来るものが来た、といった感じだ。
 
 
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上はトランプによるアマゾンCEOベゾスの離婚ニュースについてのツィート。ベゾス=Bezosが ボゾ  = Bozoのスペルに変わっているのに注目。ボゾは口語でバカという意味。
トランプはこういう風に人を見下げバカにする事に関しては全く躊躇しない男だということが分かる。最後の部分は、『アマゾンワシントンポスト』が近々、やるべき事をちゃんと心得ている人の手に渡ることを望んでる、とイヤミたっぷり。こんな下劣な人間がなぜアメリカの大統領に居座っているのか?と不思議に思わざると得ない。少なくともアメリカの半数以上がそう思っている。
 
誰がこの写真を撮って、どうして‟エンクワイアラー”の手に渡ったのか?さすが世界一の大富豪。ベゾス氏は著名なLAの調査会社を雇って捜査を開始。その結果は?
 
問題の写真は前フォックスニュースキャスターだった愛人の兄弟が撮ったものだという事が判明。今のフォックスはトランプの翼賛放送局に成り下がっている。ベゾスの愛人の兄弟も熱烈なトランプ崇拝者で、政治的目的で写真をトランプ側に渡した事は間違いないだろう。
 
ベゾスはこの事件の陰にはサウジがいる可能性がある、と言っている。事実サウジ国内ではカジョギ殺人でアマゾン不買運動がおきているくらいに嫌われている。理由は被害者の故カショギ氏はワシントンポストに頻繁に記事を載せていたし、事件後はポストが先頭に立ってこの殺人事件の謎を追求したからだ。
‟エンクワイアラー”は購買数減少もあってかなりの負債を抱えていたが、トランプの仲介でサウジから資金注入を受け経済破綻を免れた。その見返りが今回の愛人すっぱ抜き記事となった、という疑惑が出てきた。つまりサウジのリベンジだ。
カリフォルニア州は夫婦共有財産の州で、離婚の際には財産は真っ二つに分割。へたすればベゾス氏はアマゾンかワシントンポストかどちらかを売らねばならぬはめになるかも知れない。離婚はベゾス氏に財政的大問題を起こした。夫人とはアマゾン創設の前に結婚し、当時二人とも同じ投資会社のサラリーマンであったところから婚前合意書はない。   
 
すると、‟ナショナル・エンクワイアラー”の親会社AMIの弁護士から、脅迫のEメールが送られた。彼らはベゾス氏と愛人の複数の写真を保持しており、その中にはヌードもある、と伝えた。これを‟ナショナル・エンクワイアラー”で公開して欲しくないのなら、調査を打ち切り、‟ナショナル・エンクワイアラー”のゴシップ記事は政治的目的ではない、つまりサウジは関係していない、という事を公開宣言しろ、というのだ。
ぶち切れたベゾス氏はAMIへの返答Eメールをメディアに公開してしまった。
 
事件はまだまだ続きます。この事件の核心はトランプ側の大統領選挙法違反事件に繋がって行くのですが、内容がかなり複雑で疲れてきたので次回で説明するつもりです。
 

トランプのアメリカ:壁か?壁抜きか?

このところアメリカではトランプをめぐる新情報が毎日続出し、ついていくのも一苦労。
 
この2月5日(日本時間では6日)にやっと‟State of the Union”、略してSOTUS、の大統領演説会が開催された。日本では米大統領の年頭教書演説と訳されている。これは憲法で規定されていない単なる恒例行事である。一月中に最高裁判事、上・下院全議員、大統領と、米の民主三権のトップ全員が出揃ったところで大統領が政策方針と結果を報告する。いわば新年恒例の大統領様ヨイショの会。しかし今回はかなり様子が違った。
 
この‟SOTUS19”は例年通り一月に予定されていたのだが、政府閉鎖を断行したトランプに対して下院議長のペローシ女史が閉鎖解除後にしてくれと下院開催を突っぱねたといういきさつがあった。34日間続いた連邦政府閉鎖は1月26日に解除となったものの、来る2月15日の期限切れには再び政府閉鎖か?それとも国家緊急事態宣言か?という予想が飛び交っている。理由は民主党のペローシ議長がトランプとの交渉に応じないからだ。
 
2016年のトランプキャンペーンの有名なスローガンは
‟Build A  Wall” 壁を建てろ
‟Make Mexico Pay For  It” メキシコに費用を払わせろ 
 
選挙運動ではこれをトランプと支援者達が大声で一斉に連呼。
 
ところがトランプの最初の2年間は上院下院も共和党が握っていたのにも関わらず、共和党はトランプの要求を受け付けなかった。しかし下院が民主党の手に渡ると、トランプは一夜のうちに豹変。費用を米市民の血税から払えと要求。それが原因でフェイクニュース+民主党連合に集中攻撃を受けている。
今回トランプはスピーチで国家緊急事態宣言を出すのではないか、という予測も流れたが、そうはならなかった。
 
トランプの演説の前日、トランプの過去3か月間の公務録がメディアにリークされた。それによると、トランプの公務時間の約65%はTVニュースとツイートに費やされているという。トランプのフォックスニュースへの執心ぶりはすでによく知られている。これでトランプの大統領としての能力に対する不信感がますます高まった。このリークはタイミングからして誰かがしかけた前哨戦である。
 
まず今回の演説の冒頭で、トランプは民主・共和が協力し、一つに団結して外交問題に当たることの重要性を強調。そこまではいいのだが、返す刀で、国内の戦争や大統領を捜査するのはもっての他だ、と切り返したところはやはりトランプだ。
 
壁は絶対建てる!今も次のキャラバンがアメリカに向かって押し寄せているのだ。これは国家の非常事態だ。国境の州の治安を守れ!人殺し、レイピスト、麻薬密売人、人身売買から米住民を守れ!壁さえできればこの問題はすべて解決する。
 
ここで共和党議員は立ち上がり拍手喝采。民主党側は沈黙で応答。
国の一致団結を強調した舌の根も乾かない内に、とはこのことだ。
 
トランプはこの日の数日前から陸軍兵3500人を再びメキシコ国境に派遣。もちろん非常事態に箔をつけるのが目的だ。
この日の演説には不法移民に殺された犠牲者の家族がゲストとして招待されていた。
 
トランプが一言も触れなかったのは、政府閉鎖で給料が遅配になった連邦職員80万人の苦労だ。それだけではない。今日、多くの人々が雇用エージェンシーを通してパートとして政府で働いている。たとえばTVに出ていたスミソニアン博物館の警備員。それらのパートには給料は出ない。クリスマスから正月までのホリデーシーズンを当てにしていた役所近辺のレストランは儲けなし。政府閉鎖で被害を被った勤労階級に対する配慮が全くない、これがトランプの真実である。こんな男がどうして白人没落中産階級の代弁者なのか?不思議に思わざるを得ない。
 
トランプの演説中に起こった面白い出来事は、女性選挙権運動の旗色であった白色を着込んだ下院の女性議員が、去年創出された職数の58%は女性が得た、というトランプの報告に一斉に立ち上がり、躍り上がって拍手喝采をしたこと。下はそのフォト。
 
 
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トランプも一瞬とまどって茫然としたが、最年少で最左翼のオカシオ・コルテス議員と一緒の二人のムスリム女性議員の方に向かって、こういうことすべきじゃないんじゃないの、とあきれ顔で壇上から呼び掛けた。
 
もう一つは翌日になってネットで大拡散したトランプの演説中に眠り込んだ少年。
 
 
Boy named Trump who fell asleep during State of the Union hailed a hero 

 
この少年はジョシュア・トランプ君(11歳)でトランプと同名ゆえに学校でいじめにあったそうだ。それで今回の招待となった。無理もない、この演説が始まったのが午後9時過ぎ。ジョシュア君のベッドタイムはもうとっくに過ぎていた。
その横でメラニア夫人とお行儀よく座っていたのはグレース・エリン(9歳)ちゃん。この少女は脳腫瘍にかかり、やっと投薬治療を終えたところだそうだ。
治療は一応成功したということだが、ぜひこれからも元気で素晴らしい未来を満喫して欲しい。