chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

Vote as if your life depends on it ! ?

" Vote as if your life depends on it" (=あなたの生死がかかっていることを覚悟して投票しよう)と今年8月の民主党大会でミシェル・オバマは米市民に呼び掛けた。それが今や大きな成果となって現れた。全米では郵便及び直接投票がすでにスタート。しかも想像以上に大規模に。人々はASAP(=as soon as possibe 出来るだけ早く)モードで投票所に殺到。そのあおりで、私どもの投票所も朝早くから大行列。愚娘もビックリ!私の投票も今週中はまず無理と見ざるを得ない。

 

拙都市の長い行列の様子は全米TVでも報道。

拙州は共和党州牙城などと日本のメディアでも書かれている。しかし、投票所で行列している人々は皆マスクをつけているところから、この人達は反トランプとみていい。この調子では拙州で逆転が起きる可能性がある。これはマジだ。前回のプライマリーも熱気があったが、本番の方はもっと凄い。

 

これまで民主、共和別に投票することが出来たが、今回はそれが出来なくなり、対象候補をいちいち選ぶことになった。それで平均12分かかるそうだ。もちろん、自分で選ぶ人の個人名を書き込んでもいい。反トランプの共和党員はロナルド・レーガンに一票いれるとTVで言っていた。

 

それから前回で言及した投票妨害訴訟だが、控訴では、普通の郵便でもOKであること、早期投票を7日延長し10月30日までにした知事の努力が認められ、各郡に一か所の投票ボックス設置は違法ではない、という裁定となった。投票締め切り日まで後20日。次の上訴先は州最高裁となるが、そこまで進むのかどうか報道されていない。

 

しかし、2020大統領選は投票の仕方を大きく変えた。この先、最大限の投票参加を推進する目的で郵便投票や早期投票が用いられることが予想される。

しかしこれはトランプが再選されなければの話です。トランプは投票数拡大が敗北につながると信じ、投票そのものをサボタージュしようとしている。このことはトランプ自身の口から出たもので、フェイクニュースのでっちあげではない。

 

私は他のアメリカ人と同じくトランプは精神疾患を病んでいると見ている。だから、彼の発想は尋常ではない。従って論理を追求するのは時間の無駄だと思っている。

 

トランプは特に郵便投票を無効にすると一般市民を脅迫している。それが今回の早期投票殺到に拍車を駆けた。彼のアタマでは投票日の投票には絶対勝って再選されるので、バイデンへの平和な政権引き渡しはあり得ない、と歪んだ答え方をしている。見えてくるのは、選挙結果を誤魔化して自分の勝ちに持っていこうとする選挙詐欺。

 

ペンスも全く同じことを先の対ハリス討論で繰り替えしている。そういう質問自体があり得ないと言った。

それだけではなく、最高裁判事候補のバレット連邦判事も上院公聴会で同じ質問に答えるのを拒否。

平和な政権引き渡しは米憲法に書かれていることなのに、どうして答えられないのか?

 

もともとこの候補はトランプが選挙後に不正投票を理由に最高裁に投票無効を宣言させる目的で連れてこられた。それもトランプははっきり宣言している。今の共和党多数の上院では任命されてしまうが、トランプが最初から再選目的で指名したのであるから、これに関与する裁判から彼女自身は身を引くべきだ、という意見が日増しに高まっている。

 

大統領選は終わった!?

米国のCovid19による死者は22万人に迫っている。今年の終わりには死者数は30万人を超えるという暗澹たる予告が疫病学者からすでに出された。都市ロックダウンの可能性も出ている。今回の大統領選のフォーカスはCovid 19 対策であり、これが事実上トランプへの"referendum"(是非投票)となった。

 

投票日まで後22日といいたいが、投票はすでにスタートしている。投票日前が選挙のやま場となるのかどうか、今のところ疑問だ。米市民投票者はどちらに投票するかすでに決定済み、という見方が日々強まっている。

 

私は一週間前に郵便投票の用紙を受け取った。これによると34項目についてチェックしなければならない。トップの大統領選択から下方の土地家屋税徴収コミッショナーまで選ぶことになっている。後者についてはこの人の名宛てに毎年銀行小切手で税金を払ってきたので全くお馴染みの名前だ。しかもここ10年間同じ人。今回改めて投票用紙を見直すと候補者は彼唯一人。これには笑ってしまう。

 

私達の州でも二重封筒式で、しかも前回で書いたペンシルべニアと違い内側の封筒が外側より二倍も大きい。内側の封筒を忘れてうっかり外側の切手無用の宛先付封筒にじかに投票用紙を入れてしまうと無効だ。これはすでに"Naked Ballots"(= 裸の投票、つまり内封筒がない)と呼ばれ心配の対象となっている。

そそっかしい人には国境なし。それに米は、規則は無視する為にあると信じている人々で一杯の国。ペンシルべニアでは訴訟で選挙前に無効判決を得たが、私達のこの共和党州では選挙後提訴で無効とされると予想される。選挙後訴訟はもちろんトランプ側の時間稼ぎの為だ。

その上、外側の封筒には投票者の署名が絶対に必要。だからあれやこれやで無効票がかなり出るのは止むを得ない。郵送もOKだが、直接郡所定の郵便投票専門ドロップボックスで封筒をドロップすることができる。これが私達が投票用紙を受け取る前は各郡に15か所あったのだが、一週間前に知事宣言でなぜか一か所に統一。しかもそこでは写真付きIDを要求される。つまり、このドロップ場所は投票所と同等の扱いを受けるという事だが、一か所しかない。だから田舎の広大な郡だと高速で一時間以上かかる。これは投票妨害に当たるというので即訴訟になり、一審は投票妨害と判断され共和党州知事の敗け。だが、懲りずに知事は上訴。こんなことで州税を無駄使いしないで貰いたい。

 

私としては今日にでも近くのポストオフィスにドロップしたいのだが、愚娘の大反対にあい、あえなく敗退。明日早期投票がスタートするのでわざわざ投票所へと説得された。愚娘は郵便投票はトランプの物言いで無効にされると頭から信じ込んでいる。この早期投票場は今週にはほぼ全国でスタート。皆が口々に早期投票をするとTVで言っているので、これでは11月3日の投票日の投票数は全体の過半数に満たないだろう。

 

Covid 19 のせいで2020大統領選は早くも打ち切りに直面している。

 

トランプVSバイデンの最期の討論が投票日近くに開催される予定だが、二人の討論はもうたくさん、というのが正直な実感だ。特にトランプのは聞く人を不愉快にさせるばかり。

共和党はポリシー無しでトランプの口先三寸。民主党の政策の概要はバイデン、ハリスでほぼ理解できた。とにかくCovid19に対する科学と現実に即した政策を立てる事が先決だ。これが今米市民に共通する視点だ。

トランプが2016の様に上院下院共に圧倒的勝利となれば、米民主制は形骸を残して崩壊、2024年の大統領選にはクシュナーが後継者として立つ。これはトランプが2016年にすでにあちこちで言っていることだ。しかし脳の老化と精神疾患の進行、それに付随する健康上の問題ではこの先の4年間をトランプが続行できるかどうかは疑問。

 

これはバイデン氏も似たりよったりの状況だ。この前のハリス対ペンスの討論でカマラ・ハリスは大統領適性テストに合格したと評価されている。この先大統領"ママラ"の誕生も充分あり得る。ママラというのは、ハリス家家族内でのニックネームで、いわば"肝っ玉かあさん"という意がこもっているのだそうだ。

 

二度目の大統領討論(or クソ喧嘩)を聴くくらいなら、下のお馴染みSNLの討論パロディを見た方が面白い。トランプ役は彼以外にはあり得ないあのアレック・ボールドウィン、バイデンはジム・キャリー。後者は言い方、動作がバイデンそのものかそれ以上!とにかくどちらも凄すぎる。見ている方としてはこの二人組の方がむしろ本物に見えてくるぐらいだ。

動画では最初からモデレーターのクリス・ウォレスに口出しするトランプだが、ウォレスがそれをたしなめると、そういう事は俺の" aderall"に言ってくれ、と言い返している。これはバッドジョークで、このaderall は米では学習障害という児童の精神疾患症状を抑える目的で頻繁に与えられる薬だが、成分はアンフェタミン。これは覚醒剤の成分でもある。トランプは学童時代にこの薬に常時お世話になっていたという話が早くから出回っていた。これが大人になっても異常言動が続く原因、という憶測がある。

下の動画のCCで英字幕が出ます。




www.youtube.com

 

 

RIP : Eddy Van Halen

                      

 

先の10月6日、エディ・ヴァンヘイレンが逝去しました。65歳。80年代の伝説的ロックバンド"ヴァンヘイレン"のスターギタリストとして当時80年代から90年代にかけて非常に人気があった。

"ヴァンヘイレン"は1981年にスタートしたMTV、ミュージックビデオの24時間放送チャンネル、が創り上げたスーパーロックバンドの一つと見ていいでしょう。彼らの曲、" Jump" はMTVでハイ・ロテーションに入れられ繰り返し流された。この曲が今でも最大のヒットとなっている。

 

日本では米のロックについて系図的に細かく分析する傾向があるようですが、ヴァンヘイレンはハードロックでヘア・バンガーという説明で私には充分です。しかし筋金入りのロックファンにはエディはギターの神様と呼ばれている。

 

ハード・ロックというはガンガンとドラムとエレキギターをかませ、ボーカルもそれに対抗して吠えるという感じ。ヘア・バンガー(or head )はアタマをこれまたガンガンと振って長髪をひるがえすパフォーマンスのロックバンドという事です。しかしこのバンドのサウンドはバツグンです。今聴いても素晴らしい。今、エディ逝去でヴァンヘイレンの曲がユーチューブで一挙にヒットされている。あの時代はこんな素晴らしいのがあってよかったな、というコメントもいくつか目に付きました。

 

ついでですが、ヘアバンギングに関しては、現在TBS(=外部トラウマが原因の脳機能損傷)に繋がるとして警告が出されている。

 

下はヴァンヘイレンのMV、"When It's Love "でこれも彼らのヒット曲の一つです。冒頭に出て来る若いギタリストがエディです。申し訳ないが、この曲のボーカルがデビット・ロスでないのが嬉しいです。ヴァンヘイレンの歌詞はシンプル、言い替えればどうでもいいようなとってつけた感じ、だそうで、字幕の英語で大体の意味がとれるのではないか、と思われます。しかし一応拙訳してみました。

 

誰もが何かを求めてる

隙間を満たす何かを

よく頭に浮かんできても、ほとんど話題にはならない

それが手に負えなくなるまで

 

リフレイン

嗚呼、それが恋ならどうして分かる?

自分にもよく分からないが、恋は永遠の続くもの

それが恋ならどんなフーリングがする?

何か二人一緒に感じるものがある

それが恋なら

 

www.youtube.com

トランプ退院:デキサメタゾン大騒動!?

前回のブログでトランプ入院のいきさつについて書いた。金曜日の夕方に入院、しかし土曜日の朝にはもうコリゴリ、日曜日には皆の反対を押し切ってジョイライド(=退屈しのぎでするドライブ)で病院の外へ出てフォト・オプ。いぶかるメディアには、明日どうせ退院するのだから、という口実が伝られた。

 

しかし、車の窓越しにファンに手を振るシーンがSNSで拡散されると、シークレットサービス要員を犠牲にしてこれがまともな人間のやることか、とフェイクニュースや知識人達から散々叩かれた。口実通り翌日退院したが病院側もさぞかし喜んでいるに違いない。トランプはモンスター・ペイシェントの見本だ。

 

このトランプのジョイライド事件と時を同じくして大騒動になったのは、トランプ付主治医コンリー海軍士官の記者会見の嘘である。前回で彼は信用できそうだ、と私は書いたのだが、それは大きな間違いだった。

なぜ私が彼から好印象を得たか?それは医者として珍しく酸素飽和率、通常の血圧値等々を数値で説明したからだ。米ではHIPAA(ヒパ)というプライ バシー法があり医者が数値を公開することはまずない。だが聴く側には数値がなければ納得できない。さすが大統領主治医という印象を多くの人は受けたはず。

 

土曜日の記者会見ではこの主治医はトランプは酸素飽和度は96%で低めだが補助酸素を使ったことはない、すべてがOKだ、とバラ色の展望をプレゼン。しかしだ、その後、トランプ氏は入院前に補助酸素を使い、バイタルサイン(血圧、体温、呼吸回数、脈拍、酸素飽和度)が不安定、という発表とは違うのがリークされた。それでフェイクニュースが主治医に嘘をつかれたと騒ぎ始めた。

 

そして翌日の記者会見では、トランプの酸素飽和度が93%まで下がった時に補助酸素が供給された、と主治医は告白。しかしこれだけでは別に大したことではない。喫煙が原因でCOPD(慢性的呼吸困難症)を持っている人には酸素飽和度が通常90%前後の者もいる。

しかし、主治医がトランプ氏に補助酸素吸入を薦めたがトランプは素直に聞くような人でないので、デキサメタゾンを投与した、という新な説明にメディアが驚愕!

 

デキサメタゾンは新コロナ感染に効果のある薬として一躍脚光を浴びた。しかしこの薬は抗炎症ステロイドとしてこれまで頻繁に使われてきた。この20世紀のミラクルドラッグのおかげで慢性大腸炎の安倍さんをはじめ莫大な数の人々が命を救われている。当然救急施設では呼吸困難の処置として頻繁に使われる。だがデキサメタゾンは同種のステロイドのうちで最強だ。それに無視できない反作用があるので重症用ということになってしまった。

 

また話を元に戻すと、トランプ主治医コンリー海軍士官は、トランプの抱くオプチミスティックなバラ色の見通しをつい自分の説明に反映してしまった、というのだ。フェイクニュース側では、この人、本当に医者なのか?という疑問が出され、実はコンリー士官はMD(=医者)ではなくDO(=法的に病名診断及び治療が許されているが、医者ではない)であることが報道された。しかしこの違い、誰にもはっきり分からない。

 

さらに日曜日の退院前の記者会見では、トランプの主治医はHIPPA(プライバシー法)を持ち出し、トランプの了解がなければ個人的な情報公開は不可能と宣言し質問には答えられないとの事。 

 

しかしフェイクニュース側では、トランプはデキサメタゾンを使ったほど重症だった、という憶測がすでに広がってしまい、大統領として市民に真実を話せ、という声が非常に高まってきている。

 

ホワイトハウスに戻ったトランプは、バルコニーに現れマスクをむしり取り、今回の経験で私は今や新コロナ感染に関するプロになった、こんなものに大切な人生を乗っ取られてはたまらない、治療のおかげで今の気分は20年前よりいい、と全く筋の通らない呼びかけを行った。しかしその時のトランプは肩で息をしていた、という観察を報道する記者も数人現れた。

そのシーンを見せられた医師は、これは間違いなくデキサメタゾンの副作用だ、とTVでコメント。確かにステロイドには人をユーホリア(強い陶酔感)に導く作用もある。

そして今日、議会の再度の失業者救済案について、自分が勝った後!まで延期する、とトランプが発表。それで景気の悪化が予想され株価が落ちた。フェイクニュース側は、トランプはもう捨て鉢になっているのではないか、と市民に警戒を促していた。本当に信じられない世の中になった。

 

 

 

トランプの新コロナ陽性大騒動!?

とうとうトランプが新コロナに感染した。これは誰もの予想通りだ。彼の取った行動はいわばリスクまみれ。

このニュースは日本のヤフーニュースで知った。ちょうど10月2日金曜の午前0時過ぎ。そろそろベッドルームに行こうと思って最後にチェックした時にこの速報を目にし、急いでSNSに変えると、ちょうど新コロナ陽性をトランプがツィートした後で米メディアは大騒動!それ以後ライブが朝まで続いた。

 

朝起きたら、今度はトランプが隣のメリーランド州のベセスダにある海軍医療センターにヘリコプターで転送、というので再びライブの大騒動。彼はホワイトハウスからマスクを着けたままヘリコプターに乗り込み、約10分足らずで病院の前に現れ、集まってきた数十人に手を振っていた。

 

なお、この直前にメリーランドの州共和党がトランプ支持者に旗振り大動員をかけたのだが全く成功しなかったようだ。それ以後ホワイトハウスからはお知らせなし。

10月3日土曜の昼前にトランプ担当の医療チームが初めて公式記者会見に応じた。下がその動画だが、医師も看護師、薬剤師も全員海軍兵士。話し方も率直なので信用してもいいだろう。この動画の後質疑応答の部分があり、トランプの容態がかなり明らかになった。

トランプには微熱と咳という初期症状が出た。ホワイトハウスで体内ウィルス増産抑止の試薬を取り、さらにレムデシビル投薬の為にこの海軍病院に送られた。この薬はFDAが認可したての新薬で血管投入なのでモニタリングが必要とされている。

病院内では隔離室に滞在、中に入る人はPPE(=感染防御服)を身に着けるわけだから、トランプには部屋に入ってくる人の顔は見えないということに。その上、毎日2-3回は肝臓、腎臓をチェックする血液検査をしなければならない。

 

知らない人は病院をホテルと勘違いする人が多いが、米国の病院に入院経験のある人は、あれはもう二度とゴメンだと思う人がほとんどだ。

 

ある記者がトランプが入院しなければならない理由は何か?と訊ねていた。この医者は彼が大統領だからだ、と答えていた。入院中のトランプ氏の体調は安定していると報告された。つまり普通人とほぼ同じ。ただ酸素飽和度が96%で補助酸素無し。普通人だったら95%で補助的酸素吸入を薦めるというのが病院では一般的だからトランプ氏のは低めだ。トランプは入院前に酸素吸入を受けていたという噂も出まわっている。

脈拍70で血圧は100-120だから74歳の男性として非常に理想的。若いアスレートは脈拍60以下である。数字だけ追っていくと米の74歳男性でこれほど健康な人は稀だ。酒、タバコを一切しないという生き方が彼の健康に貢献しているように思われる。

 

レムデシビルの治療は5日間だが、いつ退院するのかは未定だそうだ。私は他の多くの米人のようにトランプには精神疾患があると想定しているのだが、夜寝て朝起き病院食3回という病院生活はこのグループに属する人々には非常に苦痛となり耐えられなくなる可能性があると疑っている。病院逃亡するのも珍しくない。


ステーキやフライドチキン無しで何日耐えられるのか?疑問だ。

https://www.youtube.com/watch?v=7j58KOeMdcc&feature=emb_logo

www.youtube.com

ところで今メディアの焦点は感染経路に集中している。クラスターが発見されたのは先週の土曜日、ホワイトハウスの庭での最高裁判事候補の指名式。マスクもつけず大勢が至近距離で団子になって座り、ハグしたり耳元で囁いたり。ここからすでに多数の要人感染者が出ている。その中には上院司法委員会の2人。CDC規則では14日間の隔離の後テストで陰性が出る事で自己隔離から解放だ。この2人はバレット候補の質疑応答セッションには参加できない。もう一人はジョンソン上院議員。この議員はバイデン疑惑の上院捜査を率いていたのだが、彼の報告書はウクライナ経由のロシアの偽情報が含まれているので無視するようにとFBIまで警告したいわつきのしろもの。この人もかなりの高齢者。

もともとバレット候補の中絶禁止は彼女がカトリックのカルト信者であることに由来している。今更になってこのように破格に厳格な中絶禁止に賛成する必要があるのか?日本の方々もぜひ考えて欲しい。

 

世界に見せたくないトランプ対バイデン討論会

『世界に見せたくない』、『外国人が聴いたらアメリカはド最低の国』、『恥ずかしい』『途中で聴くのを止めるべきだった』、これが昨日29日のトランプ対バイデンの討論会についての聴衆の共通の印象。

 

討論前の約束ではトランプ・バイデンも共に司会に従い、6個の政治的焦点について15分、それぞれの見解約2分とその後自由討論、となっていた。しかしそれが守られたのは冒頭の最高裁判事の指名に関する各々2分間のみで、もう後は互いの足を引っ張る泥仕合。その上、トランプは司会者のクリス・ウォレスにも喧嘩を売って反抗。もう大混乱。政治的討論か街中の喧嘩か区別がつかない90分間。

 

クリス・ウォレスと言えばいわばトランプの宣伝放送局となったフォックスの看板レポーター。しかし、今年七月末の彼とトランプのインタビューはトランプの人気の急降下につながったといういわくつきの人です。

 

chuka123.hatenablog.com

  

下の動画は日本のTVニュースより。

 https://www.youtube.com/watch?v=R5r-U-T8dB4

www.youtube.com

動画の中で米国人の方が日本語でバイデンがトランプを"ピエロ"(=clown )と呼んだ、これは大統領選では史上初、なんて言っていました。確かに、私が相手を面前でクラウンと呼ぶと、拳か下手すると銃弾一発、をお見舞いされても不思議はないです。しかし、トランプの言葉も同等にderogatory(蔑称的)で一旦口を挟んだら最後、意図的に屈辱を辞めない、という点から見たらトランプの方がより悪質かと。

 

クリス・ウォレスがトランプに連邦税$750というのは本当か?ここではっきりさせるべきだ、と迫った時、トランプは"税金なら数ミリオンドラーズ"払っているとゴマカシ、イエスかノーかを避けた。前回に書いたように、市民及び合法居住者は国だけではなく、州、市や郡からの税を払うことになっている。各地に所有している会員制ゴルフ場や超高級ゴルフクラブ・ホテルの"マーラーゴ"はトランプの個人資産であるので、彼はどこかで税を払わざるを得ない。しかも彼はスコットランドとかの海外の資産にはちゃんと外国に税金を払っているのだ。

 

私が理解できないのはこの動画では日本語訳で数百万円と言っている。しかし英語のミリオンドラーズは日本語の一億円だ。これは円は米のドルではなくセントを基準にしているので私も混乱させられる。通貨を除けばたとえば人口一億人は100ミリオンズとなるわけです。

 

しかしこの動画の指摘は正しい。今のトランプには政策が無い。この討論から聞こえてくるのは、コロナは中国が持ち込んだ伝染病、しかし老人疾患だから学校・ビジネス全開、患者数・失業者数増大の最中に国民皆保険廃止、政治的プロテストは極左が起こしていると決めつけて武力で抑圧、西海岸の大火災は普段から山をきれいにしていなかったからだ、等々の独裁者による歪んだ論理のみ。この10月以降にトランプ側が起こした訴訟、米国民皆保険違法、に対する論議と判決が最高裁でなされる予定ですが、その目的で故ギンズバーグ判事の後釜を押し付けているわけです。このトランプの判事候補はオバマケアは違法という見解をすでに明らかにしている。

 

この討論の最後の部分、大統領選挙投票についての15分間がおもしろい。トランプは、投票日後の10日間でも投票できる、もう各地で不正郵便投票が起こっている、など事実でない事をあげ、郵便投票は量が多過ぎて郵便局で処理できない、結果が出るまで数カ月かかる、その上、不正を働く人が出て結果は全く信頼できない、と主張。しかし、郵便局から高速処理機をコッソリと取り除き解体してしまったのは、トランプの手下の郵政局長官なのだ。議会で尋問されこの男はすべてを認めた上で、郵便投票に遅れが出ない事を約束する、とまで証言している。

 

それに付け加えて、ここでトランプは彼の支援者を各州の投票所に見張りに送ったと報告した。彼は、投票の不正を防ぐためには見張り人が必要だと強調。しかし、フィラデルフィアではこのトランプの派遣した見張り屋は投票所から追い出された、と自ら抗議。これも笑いたくても笑えない話だ。

米国の選挙投票の歴史は投票妨害の歴史でもあるのだ。投票所の見張り人は特に投票に来るなという黒人へのメッセージでもあった。その他に南部諸州で実施された合法妨害はその場の投票税、読み書きテスト、と日本ではちょっと想像できないようなもの凄いのが数々ある。

公正の為に書くのだが、トランプは嘘だらけだったが、これは彼にとってはこれまで通り。バイデン候補だが、二回ばかり、アイオワを持ち出し、投票に関しては IOWA.COMへと口を滑らした例から、ひょっとして討論場所はオハイオではなくアイオワと勘違いしていたのかも知れない。高齢の思い違いは彼にこれまで通り。

 

なお、トランプに、私の後方で私を支えている、と言及された白人至上主義武装民兵、" Proud Boys"が討論後に大はしゃぎ、と今日報道されている。この人達の本場が拙州ですからもうすぐ最寄りの投票所にやってきます。私は米国在住数十年ですがこんな事態は本当に初めてです。

 

トランプは税金泥棒か!?

昨日9月27日の日曜日、またまたトランプにスキャンダルが炸裂!仕掛けたのはフェイクニュース陣のアタックドッグ、NYタイムズ。

しかしこのNYタイムズは近々経営陣交代の予定。これとタイムスのこの大スクープが関連しているかどうかは私の憶測に過ぎません、悪しからず。

 

この大スクープでトランプの税金申告書の内訳及びトランプビジネスの内幕が暴露。

拙ブログでも書いた事がありますが、米では国税、州税、市税に郡税、と色々、居住地によって税金の数が違う。しかし全米共通なのは日本の"国税"に当たる"連邦所得税”。これは税金申告を必要とする合法居住者及び外国居住の市民にのみに適応される。だから普通の米国居住者は申告しなければならないという結果となっている。年初頭から4月15日まで受け付けている。

 

戦後歴代大統領をはじめ、国会議員連の多くが申告を公開してきた。だが、唯一人だけ、申告公開を頑強に拒否している大物公人がいる。もう誰かお分かりでしょう。

2016 年選挙前には公開すると公言、選挙後も続けて公開する、それからいずれは公開と変わり、去年下院財務委員会から公開要求されると手下の財務長官を使って絶対拒否に代わった。

 

今回の記事で暴露されたのは、トランプは2017年と2016年に$750(=70537円)の連邦所得税を払い、それ以前の過去10年間は事業損失過剰を理由に所得税ゼロと申告。

その上、二年後の2022年には$200億(210億円)の個人負債返済期日が到来、という全く驚くべき内容。米国大統領が200億ドルを負っているという事も債権者が誰であるかについてはこれまで市民は全く知らされていなかった。もし、これまで暴露されきた点を線でつなげば、トランプが誰にこの莫大な金を借りているか、だいたい憶測できますよ。

 

まず$750の税金額ですが、一般人として逆算すると日本円で年間収入約200万から300万の低所得層。これだけで親子三人で暮らすのは無理。フードスタンプや住居援助、御子息バロン君は高校生ですから給食費援助が受けられます。大学に進学すれば学費援助、それから州によっては健康保険がご子息に頂けるかも知れない。

しかし、トランプ氏の場合は間違いなく個別控除で総収入額は不明。だが実際の税金がかかる収入$7,500(=約7875円)まで2年連続で行き着くところはもう神業。それを15年も続けてほぼ税金無しと申告していたということには凄いとしか言い様がない。

 

下はNYタイムズで暴露された税金控除額の面々。今日のレート:$1=約105円

$70,000:ヘアスタイル費

$95,464:娘で大統領補佐官イヴァンカさんのヘアスタイル

$210,000:夏のホワイトハウス、マーラーゴでの写真費。大統領とハイ、チーズは後援者の間で人気沸騰。 

$26億(2016-2018):コンサルティング料金、その中には無給の大統領補佐官である娘イバンカさんの分も含まれる。婿さんともども無給で大統領補佐官ですが、サラリーはちゃっかりダディーから出ていた!ただしイバンカさんは収入として申告してます。

 

$434憶:2018年にトランプが公表した2017年の事業の儲け額。

しかし連邦税務局には$47.4億のマイナスと申告。

 

$421億:トランプの個人負債額

 

$1億:大統領就任以来、トルコ、イスタンブールのトランプタワーホテルから払われた収入。これはトランプというブランドの使用料。ただしトルコ側のビジネスにはエルドワン一族も加わっているはず。憶えているだろうか、去年エルドワンに夜中に電話で怒鳴られ、クルド軍を見捨ててトルコ軍侵入を黙殺したいきさつを。

 

$100億:2006年以来、トランプは連邦税務局と係争中。

上はトランプに非が認められればの罰金総額推定。悪質だと司法省に判断されれば、犯罪として刑事起訴の可能性も大きい。

しかし今の司法省は子分のバーが掌握しているので、トランプに関する起訴はあり得ない。逆にバーはトランプに睨まれた要人を起訴すると脅かしている。トランプ前は司法省の独立は慣習だった。これも今や夢のまた夢。米民主主義は只今崩壊中。