chuka's diary

万国の本の虫よ、団結せよ!

2019-01-01から1年間の記事一覧

もう一人の❝アンネ・フランク❞

Two Rings: A Story of Love and War (English Edition) 作者: Millie Werber,Eve Keller 出版社/メーカー: PublicAffairs 発売日: 2012/03/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『アンネ・フランクの日記』は疑いもなく世界中で一番読まれた…

戦時下の朝鮮人家族:When My Name was Keoko(2)

戦争の進行に連れ家族それぞれの運命も変わっていく。 まず大好きな叔父さんだ。 ある夕方の事、Sun-heeの親友『とも』がこっそり会いに来た。この日本人少年は彼女の叔父さんが昔作ってくれた針金細工にたくして近々軍による貴金属接収があることを知らせに…

戦時下の朝鮮人家族:When My Name was Keoko

When My Name Was Keoko 発売日: 2002 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見る “When My Name was Keoko”,2002、は以前紹介した“So far from the Bamboo grove”『竹の森遠く』(題名のみ日本語訳)と同年代の主人公の開戦前夜から日本の敗戦ま…

竹の森遠く(2)

ところが、この病院列車はソウルを目前にして爆撃を受け機関車が燃えてしまい走行不可能になった。ヨーコ達母娘はここからは自分たちだけで歩いて行くことに決めた。 飢えと疲れに苦しみながら夜歩き続けたのだが、再び共産ゲリラに見つかってしまう。しかし…

竹の森遠く

竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記 舞台は終戦直前の満露国境近い北朝鮮。11歳の日本人少女と母、姉の家族3人の本土への引き揚げの旅が始まろうとしていた。といっても、この少女は日本を知らない異国育ち。だから彼女にとっては未知への旅立ち…

A Town Like Alice :日本軍の捕囚達 (3)

A Town Like Alice Trailer しかし翌日このジョーは老弁護士のオフィスに現れなかった。良心の呵責にかられたのはこの老弁護士の方だった。 実は、ジョーの方は、今や大金持ちになったジーンに結婚を申し込み、オーストラリアの未開地に一緒に住んでくれとい…

A Town Like Alice : 日本軍の捕囚達(2)

A Town Like Alice “ジーンとジョー”は、日本版の“太郎と花子”。 全く若平凡な若い男女の、しかし戦争という全く普通とは言えない状況下での出会い。 この若い二人の心の間に何かが通じた。 おかげでジョーは異様にハッスル、もうすぐ修理の終る筈だったトラ…

A town like Alice : 日本軍の捕囚達

A Town Like Alice Trailer 1981 You Tube を勝手気ままに検索していたら昔なつかしいTVミニシリーズを見つけた。 その名は“ A town like Alice”、日本語訳は『アリスのような町』。 原作は1950年出版となっている。 作者は英国人のNevil Shute ネビル・シュ…

甦れ!マルクス

1991年のソ連の崩壊により、マルクス主義は死んだ、とさえ云われるようになった。 しかし2008年後期に始まった大不況で、再び甦りを期待する人々がふえたという。ただし、今日、プロレタリアート=低賃金の為に私有財産を持てない階級、は死語となり、プレカ…

トランプのアメリカ:モラーは耄碌(もうろく)!?

先週の大事件は何といっても米時間の7月24日(水)に行われたモラー喚問だった。 2016米大統領選挙ロシア介入事件捜査を終了したモラー特別検察官がやっと下院に初登場。午前は司法委員会、午後は情報委員会で延べ5時間以上にわたり議員の質疑応答に対応し…

トランプのアメリカ:フェイク大統領御紋章珍騒動!?

前回の記事からトランプをめぐる政界はまたまた大転回、おかげでフォローアップが大変だ。 私は民主党支持ではない。しかし『古き良き共和党』はトランプというよりブッシュの失政(?)で崩壊がスタート、今やトランプに完全に乗っ取られている。だからトラン…

トランプのアメリカ:トランプの差別発言大騒動

この数日間、米政界は大揺れに揺れた。下院では差別発言を重ねたトランプに対して非難決議が民主党全議員+共和党系5人によって可決。世論調査でも60%以上が 『自分の国へ帰れ』のトランプを批判。 しかし事実は今回のトランプの人種差別大騒動は一週間前…

トランプのアメリカ:遊び友達は少女レイピスト

前回から一週間、その間にまたまた驚きのニュースの連続となった。トランプニュース・フォロワーズはネット・ニュース番組から目が離せない、といったところではないだろうか? しかし米国は今や政治的には二分状態。内戦の一歩手前のような雰囲気でまことに…

トランプのアメリカ:米独立戦争中に空港占拠!?

今日は独立記念日の翌日の7月5日。しかし多くの米国人はまだ連休中でバーベキューでも楽しんでいる筈。しかし前夜の花火はキチガイ沙汰。何しろ夜8時ごろに始まり、夜中の12時すぎまで続いた!その上再び花火の爆音がしたので飛び起きると、午前2時過ぎ…

トランプのアメリカ:ユーは何しにG20へ!?

皆さん、おはよう~、米時間7月4日、今日はインデペンデンス・デーで国の祝日です。 以降の記事はG20の米側から見たハイライト。わずか一週間前の出来事なのに、毎日がニュースの連続で、こちらの頭も混乱しています。ご了承ください。 #1: トランプとプ…

トランプのアメリカ:失言王バイデンがまた失言!?

虚言王トランプに負けてはならじと民主党大統領最有力候補バイデンがまた失言を一発! この人の失言はどうしたわけかタイミングが悪いのだ。大統領候補辞退に追い込まれた過去もある。 この26・27日に民主党大統領候補総勢20名が2日にわたり10名ずつ壇上…

トランプのアメリカ:イラン危機

安倍首相がトランプのお使いとなってイラン訪問をしたのがトリガーとなり、イラン危機が急激展開、イランと開戦直前状態まで突っ走った。それが米時間 6月20日の木曜日。米ニュースでは多く人が厳しい経済制裁で真珠湾攻撃に至った対日開戦を引き合いに出し…

トランプのアメリカ:先の読めないアメリカ!?

トランプの訪英&連合軍ノルマンディー上陸75周年記念式典出席は特大ニュースとなった。理由はトランプの異様言動である。 今回の訪英にはトランプの5人の子に婿と嫁がバッキンガム宮殿正餐にも出席。米国内では警備費などの総費用についての苦情が出た。…

トランプのアメリカ:ユーは何しにUKへ!?その3

トランプ一家(夫妻、長女夫妻に、愚息二人)は女王の国賓としてUK訪問。しかしバッキンガムパレスでの宿泊は修理中でダメと断られ、米大使邸に一家で御逗留。 下は昨日6/4、米大使館邸で催されたトランプ大統領主催によるチャールズ皇太子夫妻を主賓とした…

トランプのアメリカ:ユーは何しにUKへ!?その2

トランプ大統領一行は 今日の6月3日に到着。その夜バッキンガムパレスでは女王主催の国賓歓迎ディナーが開催された。トランプ夫妻と娘イヴァンカ夫妻はUKの王族達に囲まれていまや得意の絶頂。 下がトランプの喜びツィート。 The Prince of Wales, The Duch…

トランプのアメリカ:ユーは何しにUKへ!?

He is baaack UKではトランプ歓迎の大規模なデモが予定されているというニュースが! 死に際のレイムダック首相にあっても何も効果なし。 今回は2016年の録音で、メーガン・エセックス侯爵夫人(=プリンス・ハリーの妻)を‟イヤミな女”(=she is nasty) と…

トランプのアメリカ:ユーは何しに日本へ、その2

昨日 5/29 (米時間) では、突然のモラー捜査官退任会見で度肝を抜かれたのか、その後のトランプのツィートはたった一本。 しかし、またこの日の夜には驚きのニュースが待っていた。それは日本観光旅行でのある出来事。 相撲にゴルフ、焼き鳥に皇居でのハッ…

トランプのアメリカ:モラー特別捜査官の最後っ屁!?

昨日、帰米したばかりのトランプ大統領だが、日本での問題発言: 北朝鮮の金へのブロマンス(男同士の愛) 及び、米国の前副大統領を低能と呼んだ、が響いて、共和党内部からも批判が続出。 米時間5/29/19、首都DCタイム:10AM にあのモラー特別捜査官が捜査…

トランプのアメリカ:ユーは何しに日本へ

前回で書いたように、米時間22日の朝、トランプは、トランプは弾劾(=impeachment)をカバーアップしている、というペローシ下院議長の一言コメントに激怒し、超党派ミーティングで自爆。 トランプはその後、彼は、精神的に安定している天才、だと反ツィート…

トランプのアメリカ:トランプの自爆は罠だった!?

昨日22日の朝、トランプは、ペローシ下院議長とシューマー上院議員をリーダーとする民主党議員団とホワイトハウス内でインフラ整備の為の調整をする手筈だった。このミーティングは3週間前から予定されていた。 米では連邦政府は各州に渡る設備、組織につ…

吉田清治は本当に日本を貶めたのか?その2

クマラスワミ弁護士はなぜ秦郁彦と吉見義明の忠告を無視してまで吉田清治を引用したのか? 秦郁彦は反慰安婦派(慰安婦売春婦説)、吉見義明は慰安婦支持派の論理的リーダーである。この両者の論争の焦点は、帝国陸軍と慰安婦制の関連性の有無、として知られ…

吉田清治は本当に日本を貶めたのか?

mop**srさんが数日前に吉田清治氏についての記事を載せていた。かなり古いものらしいが、これがインスピレーションとなり、拙ブログでも記事にする事にした。 https://blogs.yahoo.co.jp/mopyesr/43925569.html なお、下の拙記事は上の記事の反論ではなくネ…

トランプのアメリカ:モラーレポートは❝マイベイビー❞!?

Complete exchange between Sen. Kamala Harris and Attorney General William Barr (C-SPAN) 先日の5月1日は新天皇が即位し連休前という事もあって目出度い日であったようだが、米ではバー司法長官が上院司法委の公聴会に出席、証人として激しい詰問の矢…

トランプのアメリカ:問題動画 ”Stop” or ” Fine” ?

安倍首相がホワイトハウスの玄関先でトランプにストップをかけられた、という報道が韓国サイドから出ているという事がただ今話題になっています。 下が問題の動画ですが、私には声が聞き取れません。しかし彼の口の動きからあえて推察すれば・・・・・ ‟More…

トランプのアメリカ:モラーレポートが公開された!?

4月18日、ロシアによるの大統領選介入事件の捜査に当たったモラー特別検察官による『モラーレポート』が予定通り米司法省から一般公開された。公開は司法長官バー氏の報道記者会見の後に予定され、その前にCD-ROMで公開されるというのが流れ、今時これを使う…